ジョジョの奇妙な冒険「ジャスティス(正義)」の圧倒的強さとは?

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『ジョジョの奇妙な冒険 第3部』において、承太郎たち一行を最も全滅の危機に追い込んだスタンドの一つといえば、エンヤ婆が操る「ジャスティス(正義)」ではないでしょうか。

霧という実体のない性質を持ち、街一つを丸ごと支配下に置くそのスケール感は、数あるスタンドの中でも異彩を放っています。格闘戦では無敵を誇るスタープラチナでさえ、当初は攻撃を空振りし、吸い込むという奇策に出るまで攻略の糸口が見えませんでした。

この記事では、ジョジョ屈指のホラー回を彩ったジャスティスの能力の仕組みや、本体であるエンヤ婆の恐ろしさ、そしてファンの間で語り草となっている結末について徹底的に考察していきます。


本体・エンヤ婆がDIOに与えた影響とカリスマ性

ジャスティスを語る上で欠かせないのが、その本体であるエンヤ婆の存在です。彼女は単なる刺客の一人ではありません。DIOに対して「スタンド」という概念の深淵を説き、弓と矢の存在を教え込んだ、いわば「スタンド使いの導き手」とも呼べる重要人物です。

エンヤ婆がこれほどまでに強力なスタンドを操れたのは、彼女自身の執念とDIOへの歪んだ忠誠心があったからに他なりません。最愛の息子であるJ・ガイルを倒された復讐心は、ジャスティスの霧をより濃く、より残酷なものへと変貌させました。

彼女の恐ろしさは、単なる武力ではなく「心理的な揺さぶり」にあります。旅人をもてなす親切な老婆を完璧に演じ、ポルナレフたちの警戒心を解いた手腕は、まさに熟練のスタンド使い。ジョジョの世界において「精神力の強さ」がスタンドの強さに直結することを、彼女は身をもって証明していました。


ジャスティスの能力解説:なぜ「傷口」が命取りになるのか

ジャスティスの能力は、一見するとシンプルな「霧」ですが、その本質は極めて緻密で残酷です。

  • 霧による幻惑:ジャスティスは広範囲に霧を展開し、廃墟となった町を活気ある場所に見せかけるほどの巨大な幻覚を作り出します。食事やホテルの内装まで、すべてが霧による偽りであり、ターゲットを完全に自分の土俵へ引きずり込みます。
  • 傷口からの支配:このスタンドの真骨頂は、相手の体にできた「わずかな傷口」から霧が侵入し、その部位を糸で操るマリオネットのように支配する点にあります。霧が肉体に入り込むと、そこには円形の穴が開き、本人に抗う術はありません。
  • 物理攻撃の無効化:霧であるため、拳で殴っても剣で斬っても手応えがなく、すぐに形を復元してしまいます。第3部序盤のスタンドは物理的な破壊力を重視するものが多かったため、この「当たらない」という特性は絶望的な壁として立ちはだかりました。

特にポルナレフが舌に傷を負わされ、自分の意思に反して便器を舐めさせられそうになるシーンは、多くの読者にトラウマを植え付けました。肉体的なダメージ以上に、精神的な屈辱を与えるという点において、ジャスティスは非常に「悪趣味で強力」なスタンドと言えます。


霧のスタンドをどう倒す?スタープラチナ驚異の攻略法

ジャスティスとの戦いで最大の議論を呼ぶのが、その決着シーンです。実体のない霧に対し、承太郎が繰り出したのは「スタープラチナの圧倒的な肺活量で霧を吸い込む」という驚きの方法でした。

この攻略法には、当時の読者からも驚きの声が上がりましたが、ジョジョのルールに照らし合わせると非常に理にかなっています。

  • スタンドは精神エネルギー:霧であってもそれはエンヤ婆の精神エネルギー(幽波紋)の一部です。それをスタープラチナという強力な個体の中に閉じ込めることは、本体であるエンヤ婆の脳に直接的な負荷をかけることと同義でした。
  • 密閉空間の形成:空気を吸い込み、吐き出さないことで、スタンドを事実上の「捕縛」状態にしたわけです。酸素を求める人間の生理現象を超越した、スタープラチナの精密動作性とパワーが成せる業でした。

もし承太郎がいなければ、シルバーチャリオッツの剣やマジシャンズレッドの炎では、この霧を完全に封じ込めることは難しかったでしょう。ジョジョの戦闘における「相性」の重要性がよくわかるエピソードです。


第3部最強説?ジャスティスが他のスタンドより優れている点

ファンの間では「ジャスティスは第3部の中でも最強に近いのではないか」という議論がしばしば行われます。その根拠として挙げられるのが、以下のポイントです。

  1. 圧倒的な射程距離:街一つをカバーする射程は、タロットカードの暗示を持つスタンドの中でもトップクラス。本体が安全な場所に隠れたまま、一方的に敵を追い詰めることができます。
  2. 死体利用による数の暴力:霧を吸わせることで死体を操り、軍隊のように仕向けることが可能です。個人の戦闘力が高い承太郎たちであっても、一般人の死体を含めた波状攻撃には苦戦を強いられました。
  3. 初見殺しの性能:霧の中にいること自体に気づかせない幻覚能力は、情報戦において圧倒的に有利です。

もしエンヤ婆が冷静さを失わず、復讐心に駆られて不用意に承太郎の前に姿を現さなければ、一行の旅はパキスタンで終わっていたかもしれません。それほどのポテンシャルを秘めたスタンドでした。


エンヤ婆とJ・ガイル:歪んだ親子の絆

エンヤ婆の行動原理は、すべて息子であるJ・ガイルへの愛に基づいています。しかし、その愛は非常に独善的で破壊的です。

J・ガイルが倒された際、彼女は悲しみに暮れる一方で、その復讐のために手段を選ばない冷酷さを見せました。この「親子の情愛」と「冷酷な殺意」の同居が、ジャスティスの霧をより不気味で重苦しいものにしています。

後にDIOによって口封じのために「肉の芽」で始末されてしまう彼女の最期は、悪役ながらも悲劇的な側面を持っています。DIOを信じ、尽くしてきた結果が裏切りであったという結末は、第3部における「悪の連鎖」の虚しさを象徴しているようでもあります。


ジョジョのジャスティス(正義)が教えてくれる「恐怖の正体」

「正義」という名を冠しながら、その実態は死体を操り、幻覚で見せるという、およそ正義とはかけ離れた能力。この皮肉こそが荒木飛呂彦先生の描くジョジョの面白さです。

ジャスティス戦は、読者に「目に見えるものが真実とは限らない」という恐怖を植え付けました。霧が晴れた後に現れるのは、変わり果てた死者の町と、老婆の執念だけです。

物理的な強さではなく、状況を支配し、相手の弱み(傷口)に付け込むこと。これこそが、スタンドバトルにおける真の脅威であることを、私たちはジャスティスから学びました。

ジョジョの世界観をより深く楽しむなら、アニメ版や原作漫画でこの緊迫感を再体験することをおすすめします。特にアニメ版では、霧の演出やエンヤ婆の怪演が加わり、その恐怖がより際立っています。

ジョジョの奇妙な冒険 第3部を読み返すと、当時のジャスティスの絶望感が鮮明に蘇るはずです。


まとめ:ジョジョのジャスティス(正義)は今なお色褪せない名スタンド

ジャスティスは、第3部の中盤を盛り上げた最高級の悪役スタンドでした。霧というシンプルなモチーフを、ここまで恐ろしく、そしてドラマチックに描き切った発想力には脱帽するしかありません。

承太郎の「吸い込む」という伝説の決着から、エンヤ婆の悲哀に満ちた結末まで、このエピソードにはジョジョの魅力が凝縮されています。最強議論においても、その特殊な能力から常に名前が挙がる存在であり続けるでしょう。

ジョジョの物語は、後の部でも「実体のない敵」や「環境を支配する敵」が登場しますが、その原点とも言える恐怖を味わわせてくれたのがジャスティスでした。もしあなたが、まだこの戦いを詳しく知らないのであれば、ぜひ一度その霧の中に足を踏み入れてみてください。

きっと、あなたの「正義」に対する概念が少しだけ変わるかもしれません。

ジョジョのジャスティス(正義)が持つ、得体の知れない恐怖と魅力を、ぜひもう一度堪能してみてくださいね。

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