『ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風』を語る上で、避けては通れないあまりにも衝撃的なエピソードがあります。それが、暗殺チームのメンバーであった「ソルベ」と「ジェラート」の最期です。
彼らは物語の本編が始まる2年前に命を落としており、劇中では回想シーンのみの登場となります。しかし、その死の描写はジョジョ史上、あるいは漫画史に残るほど凄惨なものでした。
なぜ彼らはあのような最期を迎えなければならなかったのか?二人はどのような関係だったのか?そして、彼らを手にかけた真犯人は誰なのか?
今回は、謎多きコンビであるソルベとジェラートについて、公式設定やアニメ版での補完要素を交えながら徹底的に解説していきます。
暗殺チームの先遣隊、ソルベとジェラートの基本プロフィール
ジョルノ・ジョバァーナがパッショーネに入団するよりも前、リゾット・ネエロ率いる「暗殺チーム(ラ・スクアードラ)」には、現在知られているメンバーの他にソルベとジェラートという二人の男が在籍していました。
暗殺チームは組織の汚れ仕事を請け負うプロフェッショナル集団でしたが、その扱いは決して良いものではありませんでした。命懸けの任務に見合わない報酬、そして活動範囲の制限。そんな鬱屈とした状況の中で、組織への反逆の口火を切ったのがこの二人だったのです。
ソルベの外見と特徴
ソルベは短髪で、額にバンダナのような布を巻いているのが特徴です。原作漫画ではシルエットに近い描写が多かったのですが、アニメ版ではその風貌がより明確に描かれました。リゾットからは「金に汚い」という評価を受けていましたが、それはチームの困窮した状況を打開しようとする執念の裏返しでもあったのでしょう。
ジェラートの外見と特徴
ジェラートは中性的な顔立ちをした長髪の青年です。常にソルベの傍らにあり、二人は文字通り「ニコイチ」の存在として行動していました。アニメ版では、二人の親密さを強調するようなカットがいくつも追加されており、彼らが単なる仕事のパートナー以上の絆で結ばれていたことが示唆されています。
彼らが使っていたスタンド能力については、劇中で描写される前に粛清されてしまったため、現在も不明なままです。しかし、暗殺チームの一員として認められていた以上、何らかの殺傷能力の高いスタンドを持っていたことは間違いありません。
絶望のカウントダウン:二人が犯した「タブー」とは
パッショーネという組織において、絶対に破ってはならない鉄の掟があります。それは「ボスの正体を探ろうとしないこと」です。
ソルベとジェラートは、自分たちの置かれた不遇な環境を打破するため、このタブーに踏み込んでしまいました。彼らはボスの正体を突き止め、それをネタに強請るか、あるいは組織の実権を握ろうと画策したのです。
なぜ二人は動いたのか
当時の暗殺チームは、麻薬ルートなどの利権から遠ざけられ、非常に貧乏な生活を強いられていました。そんな中、ソルベとジェラートはチームの現状を憂い、独断でボスの身辺調査を開始します。
しかし、パッショーネのボスであるディアボロは、自分の正体が露見することを病的なまでに恐れる男でした。二人の不穏な動きはすぐにボスの知るところとなり、残酷すぎる「処刑」が執行されることになります。
閲覧注意のトラウマシーン「輪切りのソルベ」とジェラートの自死
二人の最期は、暗殺チームのメンバーだけでなく、読者にとってもトラウマ級の衝撃を与えました。
ボスの怒りに触れたソルベは、生け捕りにされた後、地獄のような処刑を受けます。それは、生きたまま足の先から「輪切り」にされ、36枚のホルマリン漬けの標本にされるというものでした。
処刑の真相と残酷な演出
この処刑の恐ろしい点は、ソルベを「即死させなかった」ことにあります。意識がある状態で、自分の体が少しずつスライスされていく様子を、本人はもちろん、その相棒であるジェラートにも見せつけたのです。
ジェラートは、目の前でソルベがなぶり殺しにされる光景に絶望しました。彼は恐怖と悲しみのあまり、猿ぐつわを喉の奥まで飲み込み、窒息死するという壮絶な自殺を遂げます。
送り届けられた「見せしめ」
数日後、音信不通になっていた二人を心配していたリゾットたちのもとに、36個の小瓶が届きます。その中には、丁寧にスライスされたソルベの遺体が入っていました。
瓶のラベルにはイタリア語で「Punizione(罰)」の文字。これが、ボスからの明確な「これ以上探るな」という警告でした。この凄惨な出来事が、のちにリゾットたちがボスの娘であるトリッシュを奪取し、本格的な反旗を翻す最大の動機となったのです。
実行犯は誰だ?アニメ版で浮上した「チョコラータ」関与説
原作漫画では「ボスの刺客」とだけ表現されていた実行犯ですが、ファンの間では長年「一体誰がこんな残忍なことをしたのか?」という議論がなされてきました。
そこで有力視されているのが、同じパッショーネの構成員であるチョコラータとセッコのコンビです。
チョコラータ犯人説の根拠
アニメ版の第10話では、ソルベの処刑シーンにおいてチョコラータとセッコを彷彿とさせる演出が追加されました。チョコラータは元医師であり、医学的知識を「人をいたぶりながら生かし続ける」ために使う外道です。
生きたまま輪切りにするという高度な(そして異常な)技術を要する処刑は、チョコラータの専門分野に他なりません。ボスは、暗殺チームへの最強の威嚇として、組織内でも特に忌み嫌われていた「ゲス」な二人を放ったと考えられます。
もし、この処刑の際に彼らがiphoneのようなスマートフォンで動画を撮影し、ボスに報告していたとしたら、その光景は想像を絶するものだったでしょう。
ソルベとジェラートの関係:ただならぬ「愛」の形
ジョジョの世界において、二人の関係性は非常に特殊なものとして描かれています。原作の中でナレーションにより「デキているという噂があった」とはっきりと明言されているからです。
チーム内での評価
暗殺チームは一見冷酷なプロ集団に見えますが、その実は非常に仲間思いな一面を持っています。プロシュートやメローネ、ギアッチョたちが、二人の行方不明を本気で案じていた描写からも、彼らがチームに溶け込んでいたことが分かります。
たとえ二人が恋愛関係にあったとしても、チームの面々はそれを一つの個性として受け入れていたのでしょう。それだけに、あのような形で仲間を失った彼らの悲しみと怒りは、計り知れないものがありました。
アニメ版での心理描写
アニメ版では、二人が一緒にパスタを食べているシーンや、ジェラートがソルベの体に触れるシーンなどが描かれ、彼らの親密さがより情緒的に表現されています。ジェラートが窒息死を選んだのは、単なる恐怖からではなく、最愛のパートナーを救えなかった絶望と、彼を一人で行かせたくないという愛の終着点だったのかもしれません。
彼らの死が物語に与えた影響と暗殺チームの誇り
ソルベとジェラートの死は、第5部の物語を動かす巨大な歯車となりました。
もし彼らがボスの正体を探らなければ、暗殺チームは不満を抱えながらも組織に従い続けていたかもしれません。しかし、仲間の尊厳を完膚なきまでに踏みにじられたリゾットたちは、命を捨ててでもボスへの復讐を果たすことを誓いました。
リゾット・ネエロの覚悟
リーダーのリゾットは、届いた36個の瓶を並べ、ソルベの遺体を繋ぎ合わせて供養したと言われています。その過程で彼が抱いた憤怒は、最終的にドッピオ(ディアボロ)との死闘へと繋がっていきます。
彼らの犠牲は、決して無駄ではありませんでした。ボスの正体に迫ろうとした二人の遺志は、皮肉にも彼らを殺した「見せしめ」によってチーム全員に共有され、のちにジョルノやブチャラティたちがボスの正体に辿り着くための遠因となったのです。
ジョジョ5部のソルベとジェラートとは?死亡理由や処刑の真相、二人の関係を徹底解説!
ここまで見てきたように、ソルベとジェラートは出番こそ短いものの、ジョジョ第5部のダークで重厚な世界観を象徴するキャラクターです。
二人が命を懸けて挑んだ「ボスの正体」という謎。その代償はあまりにも大きく、悲惨なものでした。しかし、彼らの絆や、仲間のために怒り狂った暗殺チームの姿は、多くのファンの心を掴んで離しません。
最後に、今回のポイントをまとめておきましょう。
- ソルベとジェラートは、ボスの正体を探ったことで処刑された暗殺チームのメンバー。
- 死亡理由は、ボスの逆鱗に触れたこと。ソルベは「輪切り」にされ、ジェラートは絶望による「窒息死」。
- 処刑の真相には、チョコラータとセッコが関与していた可能性が極めて高い。
- 二人の関係は公式に「デキている」と示唆されるほどの深い愛で結ばれていた。
ジョジョ第5部を読み返す際は、ぜひ彼ら二人の背景にも注目してみてください。彼らの悲劇を知ることで、リゾットたちの戦いがより一層切なく、重みのあるものに感じられるはずです。
もしあなたが、ジョジョの奥深い設定をもっと知りたいのであれば、ジョジョの奇妙な冒険の原作コミックスや画集を手元に置いて、一コマ一コマに込められた情熱を確認してみてはいかがでしょうか。
以上、ジョジョ5部のソルベとジェラートに関する徹底解説でした!

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