『ジョジョの奇妙な冒険』。このタイトルを聞いて、胸が高鳴らないファンはいないでしょう。1987年の連載開始から、世代を超えて愛され続けてきたこの物語も、ついに第9部という大台に突入しました。
その名も『ザ・ジョジョランズ(The JOJOLands)』。
舞台は現代のハワイ。これまでのシリーズとは一線を画す「クライム・サスペンス」の香りを漂わせ、世界中のジョジョファンを熱狂させています。今回は、現在進行形で描かれているこの伝説の最新章について、あらすじから魅力的なキャラクター、そして物議を醸している最新の考察まで、徹底的に深掘りしていきます。
舞台はハワイ!第9部の衝撃的な幕開け
物語の始まりは、太平洋に浮かぶ島、ハワイ・オアフ島です。これまでのジョジョといえば、運命や宿命といった重厚なテーマが中心でしたが、今作の切り口は非常に現代的。キーワードは「メカニズム(仕組み)」です。
主人公のジョディオ・ジョースターは、わずか15歳の少年。しかし、彼は決して「正義の味方」ではありません。彼は自らの野望である「大富豪になること」を隠さず、麻薬の運び屋などの裏稼業に手を染める「持たざる者」として登場します。
物語の導入は、ジョディオとその仲間たちが、ある日本人富豪の別荘から「24カラットの天然ダイヤモンド」を盗み出すというミッションから動き出します。このスリリングな強盗劇が、やがて世界の理(ことわり)を揺るがす巨大な事件へと繋がっていくのです。
主人公ジョディオ・ジョースターと「11月の雨」
第9部の主人公、ジョディオ・ジョースター。彼の名前を聞いて、ハッとした方も多いはずです。「ジョジョ(JOJO)」と、シリーズ最大の宿敵「ディオ(DIO)」の両方の名を持つ彼は、まさにシリーズの集大成を感じさせる存在です。
彼のスタンド「11月の雨(ノーヴェンバー・レイン)」は、これまでの人型スタンドとは大きく異なる、蜘蛛のような長い脚を持つ異形の姿をしています。
その能力は、自身の内側に「重みのある雨」を降らせること。この雨粒は単なる水ではなく、当たった対象を強力な重圧で押し潰す物理的な破壊力を持っています。ジョディオはこの能力を使い、敵を物理的に制圧するだけでなく、周囲の状況を巧みに利用して戦います。
彼が口にする「メカニズム」という言葉。これは、社会のルールや金の流れ、人間関係のパワーバランスを指しています。この冷徹とも言える現実主義的な思考が、今後のバトルでどう生きていくのかが見どころです。
個性派揃い!チーム・ジョースターの仲間たち
ジョディオと共に「富」を追い求める仲間たちも、一癖も二癖もあるキャラクターばかりです。
ドラゴナ・ジョースター
ジョディオの兄であり、ファッションショップで働くファッショニスタ。彼のスタンド「スムース・オペレイターズ」は、複数の小型ロボットのような姿で、触れたものの配置を「スライド」させて入れ替えることができます。ナンバープレートの数字を書き換えたり、人間の顔のパーツを動かしたりと、応用範囲が非常に広い能力です。
パコ・ラブランテス
筋肉質な体躯を持つ、チームの武闘派。スタンド「THE HUSTLE(ザ・ハッスル)」は、自身の筋肉を自在に盛り上げ、物に吸い付かせたり振動させたりします。ビジョンを持たないタイプですが、その分、パコ自身の身体能力と組み合わさった時の爆発力は脅威です。
ウサギ・アロハオエ
一見すると調子の良いムードメーカーですが、彼のスタンド「THE MATTEKUDASAI(ザ・マッテクダサイ)」は極めてユニーク。周囲にあるものを、他人が「あればいいな」と願ったものに変身させます。自分自身の願いでは発動しないという制約が、チームプレイにおいて重要な鍵を握っています。
チャーミング・マン
物語の途中で合流する、謎多き男。自身の皮膚を風景に溶け込ませたり、他人の姿を模倣したりする能力を持ちます。行方不明になった弟を捜すという目的を持っており、物語のシリアスな側面を担う重要人物です。
ジョジョの単行本や関連グッズをチェックするならジョジョの奇妙な冒険で最新巻を確認してみるのも良いでしょう。
鍵を握る重要アイテム「溶岩(ラヴァ・ロック)」
本作において、ダイヤモンド以上の価値を持つものとして登場するのが「溶岩」です。
この小さな岩の破片には、「価値のあるものを引き寄せる」という不可解な性質があります。例えば、溶岩の近くに置かれた高級品は、たとえ一度離れても、持ち主の手元に不可思議な因縁によって戻ってきます。
この溶岩こそが、第7部『スティール・ボール・ラン』の「聖人の遺体」や、第8部『ジョジョリオン』の「ロカカカの実」に相当する、物語の核心を突くガジェットです。
ジョディオたちはこの溶岩を手に入れたことで、世界規模の富を支配する巨大企業「ハウラー社」との全面戦争に突入していきます。
衝撃の再登場!あの「岸辺露伴」がハワイに?
第9部の序盤でファンを最も驚かせたのは、あの人気キャラクター、岸辺露伴の登場です。
第4部に登場した彼とは別存在(一巡後の世界の露伴)である可能性が高いですが、その性格や「ヘブンズ・ドアー」の能力は健在。彼はハワイの別荘で、溶岩の謎を調査していました。
露伴がジョディオたちに投げかけた言葉や、彼が守ろうとしていた「価値」とは何なのか。再登場した彼が物語にどう絡んでくるのかは、今後の展開を占う上で外せないポイントです。もし露伴の活躍を振り返りたいなら岸辺露伴は動かないを読み返してみるのもおすすめです。
最新考察:ジョディオはなぜ「大富豪」を目指すのか
ここで少し、ファンの間で囁かれている考察に触れてみましょう。
ジョディオが「大富豪になる」という、一見すると世俗的な目標を掲げているのには、深い理由があるのではないかと言われています。
ジョジョシリーズの主人公たちは、常に「黄金の精神」を持っていました。しかし、ジョディオが生きる現代社会は、個人の正義感だけでは太刀打ちできない「システム(メカニズム)」によって支配されています。
彼は、その不条理なシステムの中で自分と家族を守るために、システムの頂点=大富豪を目指しているのではないでしょうか。これは、現代における新しい形の「正義」の探求なのかもしれません。
また、彼の名前にある「ディオ」の要素。歴代のディオが求めたのは「天国」や「絶対的な支配」でしたが、ジョディオはその執着を「経済的な成功」という形で昇華させようとしているようにも見えます。
圧倒的なスケールで描かれる「ハウラー社」との戦い
物語は現在、巨大企業「ハウラー社」との土地所有権を巡る争奪戦へと発展しています。
ハウラー社は、ハワイの広大な土地を所有し、その価値は数兆円にものぼります。彼らはその権力とスタンド能力を駆使して、溶岩を手に入れようと画策しています。
ジョディオたちの「窃盗」という小さなアクションが、今や国家を揺るがすような巨大なマネーゲームへと変貌しているのです。このスケール感の拡大こそが、第9部の醍醐味と言えるでしょう。
最新のバトルでは、病院を舞台にした心理戦や、環境そのものを武器にするスタンドが登場し、読者の予想を裏切り続けています。最新の情報を追うならウルトラジャンプを毎月チェックするのが一番の近道です。
まとめ:ジョディオが到達する「仕組み」の終着点
『ザ・ジョジョランズ』は、これまでのシリーズが築き上げてきた「運命」というテーマを、「現代社会の仕組み」というフィルターを通して再構築している意欲作です。
ハワイの青い空と海の下で繰り広げられる、泥臭くもスタイリッシュな奪い合い。ジョディオ・ジョースターという少年が、どのようにして「大富豪」へと上り詰めるのか。あるいは、その過程で何を失い、何を得るのか。
荒木飛呂彦先生が描く、全く新しいジョジョの地平から目が離せません。まだ読んでいないという方は、ぜひこの機会に、ジョディオたちと共に「富とメカニズム」を巡る冒険に出かけてみてはいかがでしょうか。
以上、ジョジョ9部『ザ・ジョジョランズ』徹底解説!あらすじ・スタンド能力と最新考察まとめでした。次巻の発売や最新話の更新を楽しみに待ちましょう!

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