「ジョジョの奇妙な冒険」を読み進めていくと、誰もが一度は「あれ、このキャラとあのキャラってどういう関係だっけ?」と混乱してしまいますよね。
19世紀のイギリスから始まり、現代の日本、イタリア、そしてパラレルワールドである「新世界」のハワイまで。100年以上の時を超えて受け継がれる「黄金の精神」のバトンは、あまりにも巨大で複雑な家系図を作り上げてきました。
特に第3部の空条承太郎と第4部の東方仗助の関係や、第5部のジョルノ・ジョバァーナの特殊すぎる出生、そして第7部以降の「新世界版ジョースター家」の繋がりは、初見では理解しきれないほど緻密に練り込まれています。
この記事では、ジョジョ全史を貫くジョースター家の血脈を、1部から最新の9部まで徹底的に紐解いていきます。この記事を読み終える頃には、あなたの頭の中にあるジョジョのパズルが、スッキリと一枚の絵として完成するはずです。
すべての始まり!19世紀英国から始まるジョースター家の夜明け
ジョジョの物語の起点となるのは、1880年代のイギリスです。ここで登場する初代ジョジョ、ジョナサン・ジョースターがすべての歴史の礎となりました。
- ジョナサン・ジョースター(第1部主人公)英国貴族の一人息子。誠実で誇り高い彼が、宿敵ディオ・ブランドーと出会ったことで、数世代にわたる数奇な運命が動き出します。
- エリナ・ペンドルトン(後のエリナ・ジョースター)ジョナサンの最愛の妻。第1部のラスト、炎上する客船から一人の赤ん坊を救い出し、ジョナサンの血を絶やさぬよう生き抜きました。
- ジョージ・ジョースターII世ジョナサンとエリナの間に生まれた息子。空軍パイロットでしたが、若くして命を落とします。
- リサリサ(エリザベス)ジョージII世の妻であり、第2部でジョセフに波紋を教える師匠。彼女こそが、エリナが客船から救ったあの赤ん坊でした。
この世代の繋がりによって、ジョースター家には「波紋」という特殊な才能が色濃く受け継がれていくことになります。
宿命の対決へ!ジョセフから承太郎、そして徐倫への直系ルート
第2部以降、舞台はアメリカ、そして日本へと移り変わります。ここで注目すべきは、私たちが最も馴染み深い「空条家」へと至るメインストリームです。
- ジョセフ・ジョースター(第2部主人公)ジョージII世とリサリサの息子。お調子者ながらも天才的な戦略で柱の男たちを倒しました。後にスージーQと結婚します。
- ホリィ・ジョースター(空条聖美)ジョセフとスージーQの娘。日本人ミュージシャンの空条貞夫と結婚し、日本へ渡ります。彼女がスタンドの悪影響で倒れたことが、第3部の旅のきっかけとなりました。
- 空条承太郎(第3部主人公)ホリィの息子であり、シリーズ屈指の人気を誇る最強の男。家系図上ではジョナサンの玄孫(やしゃご)にあたります。
- 空条徐倫(第6部主人公)承太郎の娘。第6部「ストーンオーシャン」の主人公です。彼女の代で、ジョナサンから始まった第1の世界(旧世界)の物語は一つの大きな結末を迎えることになります。
このラインは、まさにジョースター家の「正道」とも言える血筋です。しかし、ジョジョの面白さはここから外れた「イレギュラーな血筋」にこそあります。
隠し子に特殊出生!家系図を複雑にするイレギュラーな血脈
ジョジョの家系図を語る上で、避けて通れないのが「不倫」と「肉体の乗っ取り」による混乱です。
- 東方仗助(第4部主人公)第4部の主人公である仗助は、実は第2部の主人公ジョセフ・ジョースターが62歳の時に、日本人の東方朋子と不倫して生まれた「隠し子」です。つまり、世代的には承太郎(孫)よりも仗助(息子)の方が上になります。承太郎から見て仗助は「年下の叔父さん」という、非常に奇妙な関係性が成立しているのです。
- ジョルノ・ジョバァーナ(第5部主人公)家系図の中で最も特殊な存在が彼です。第1部のラストでディオがジョナサンの首から下の肉体を乗っ取った状態で、日本人女性との間に作った子供がジョルノです。精神的な父はディオですが、肉体的な父(遺伝子上の父)はジョナサン・ジョースター。そのため、彼はジョースター家の「星のアザ」を背負っており、ジョナサンの誠実さとディオの冷徹さを併せ持っています。
第6部では、ジョルノ以外にもディオ(ジョナサンの肉体)の血を引く息子たち、リキエル、ウンガロ、ドナテロ・ヴェルサスが登場します。彼らもまた、広義の意味ではジョースター家の血縁者と言えるでしょう。
世界の一新!第7部「スティール・ボール・ラン」からの新家系図
第6部のラストで世界が一巡し、物語はパラレルワールドである「新世界」へと突入します。ここからの家系図は、これまでの知識を一旦リセットして考える必要がありますが、実は「名前」や「役割」がリンクしています。
- ジョニィ・ジョースター(第7部主人公)新世界におけるジョナサン・ジョースターに相当する人物。かつて天才騎手でしたが、下半身不随となり、北米大陸横断レースに参加します。
- 東方理那ジョニィが日本で出会い、結婚した女性。ここから新世界における「ジョースター家」と日本の「東方家」の深いつながりが始まります。
- ジョージ・ジョースターIII世ジョニィと理那の息子。彼の代からジョースター家の血筋は再び日本と深く関わりを持つことになります。
この新世界の家系図を詳しく知るには、原作漫画を揃えてじっくり読み込むのが一番です。美麗なイラストで物語を楽しみたい方はジョジョの奇妙な冒険 第7部 文庫版 コミックセットをチェックしてみてください。
融合と等価交換!第8部「ジョジョリオン」で明かされる驚愕の真実
第8部「ジョジョリオン」では、新世界の家系図がさらに複雑に、そしてミステリアスに展開します。舞台は杜王町。ここで語られるのは、呪いを解くための「血の等価交換」の物語です。
- 吉良吉影(新世界版)新世界におけるジョニィの直系の子孫。母はホリー・ジョースター(新世界版)。彼はジョースター家の血を引く人間として登場します。
- 空条仗世文吉良吉影の親友。彼もまた、ある経緯でジョースター家の血筋と関わりを持つことになります。
- 東方定助(第8部主人公)記憶喪失の主人公。その正体は、吉良吉影と空条仗世文の二人が「ロカカカの実」の力によって融合し、一人になった存在です。家系図上では、二つの血筋が一つに混ざり合った、ジョジョ史上最も複雑な成り立ちを持つ主人公といえます。
新世界での東方家は、ジョニィの妻・理那の生家であり、代々ジョースター家を支える、あるいは奇妙な因縁を持つ一族として描かれています。
最新作へ!第9部「The JOJOLands」に繋がる次世代の血脈
そして現在、物語は最新作である第9部「The JOJOLands(ザ・ジョジョランズ)」へと続いています。
- ジョディオ・ジョースター(第9部主人公)ハワイに住む15歳の少年。彼はジョニィ・ジョースターの次女の孫にあたります。
- ドラゴナ・ジョースタージョディオの兄。彼ら兄弟もまた、ジョースター家の伝統である「星のアザ」をその身に宿しています。
第9部では、これまでの「黄金の精神」とは少し異なる、現代的な「仕組み(メカニズム)」や「大富豪になる」という野望を掲げた物語が展開されています。しかし、その根底にあるのは、やはり100年以上続くジョースターの血の宿命なのです。
これからジョジョを読み始める、あるいは最新刊に追いつきたいという方はThe JOJOLands 1から、最新のジョースター家の活躍を追いかけることができます。
まとめ:ジョジョの奇妙な冒険の家系図を1部〜9部まで網羅して見えてきたもの
ここまで、ジョジョの膨大な歴史を家系図という切り口で振り返ってきました。
ジョナサンから始まった気高い精神は、海を渡り、不倫や肉体の乗っ取りといった波乱を乗り越え、さらには世界の改変さえも飛び越えて、最新のジョディオまで受け継がれています。
「ジョジョの奇妙な冒険の家系図を1部〜9部まで網羅!複雑な血縁関係と謎を徹底解説」してきましたが、家系図を知ることは、単に親子の名前を覚えることではありません。それは、作者の荒木飛呂彦先生が描き続けている「人間讃歌」の歴史を辿る旅そのものです。
部を跨いでキャラクターが再登場した時の感動や、意外な血縁関係が判明した時の衝撃は、この複雑な家系図を理解しているからこそ味わえる醍醐味です。
もし、この記事を読んで特定の部の繋がりが気になったなら、ぜひ実際の作品を手に取ってみてください。漫画のページをめくるたびに、家系図の線一本一本に込められた、熱い血の鼓動が聞こえてくるはずです。
ジョースター家の物語は、まだ終わっていません。第9部でジョディオがどのような歴史を家系図に刻んでいくのか。これからも、この「奇妙な家系図」の更新から目が離せませんね!

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