ジョジョ ヴェルサスの強さと結末は?スタンド能力の仕組みや悲惨な過去を徹底解説

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『ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン』には、主人公の空条徐倫を苦しめる魅力的なヴィランが数多く登場します。その中でも、ひときわ異彩を放ち、読者の記憶に深く刻まれているのがドナテロ・ヴェルサスです。

DIOの息子でありながら、プッチ神父に従順だった他の兄弟とは一線を画し、自らの野望のために牙を剥いた男。彼の操るスタンド「アンダー・ワールド」は、単なる攻撃手段を超えた「世界の記憶」を掘り起こすという恐ろしいものでした。

今回は、ヴェルサスがなぜあレほどまでに執念深く、そして悲劇的な結末を迎えることになったのか。彼のスタンド能力の仕組みから、壮絶な過去、物語に与えた影響までを徹底的に深掘りしていきます。


DIOの息子ドナテロ・ヴェルサスの数奇な運命

ジョジョ第6部において、プッチ神父は「天国へ行く」という目的を果たすため、DIOの血を引く3人の息子を呼び寄せました。ウンガロ、リキエル、そしてドナテロ・ヴェルサスです。

ヴェルサスは1986年、DIOがジョナサン・ジョースターの肉体を乗っ取った後に、食糧としていた女性との間に生まれました。首筋にはジョースター家の証である「星型の痣」があり、その血統ゆえの強力なスタンドの才能を秘めていました。

しかし、彼の人生は「黄金の精神」とは程遠い、泥沼のような不幸から始まります。他の兄弟がプッチ神父との出会いによって自らの運命を肯定していったのに対し、ヴェルサスだけは自分の不幸を呪い、その不幸を逆転させるために神父の力さえも利用しようと画策したのです。

この強烈な自尊心と上昇志向こそが、ヴェルサスというキャラクターを象徴する最大の特徴と言えるでしょう。


地面の記憶を掘り起こすスタンド「アンダー・ワールド」

ヴェルサスのスタンド「アンダー・ワールド」は、ビジュアルこそ人型に近いですが、その本質は「情報」と「事象」の操作にあります。

過去の出来事を再現する能力

アンダー・ワールドの能力を一言で言えば、「地面が記憶している過去の出来事を掘り起こし、再演させる」というものです。

地面には、その場所で起きたあらゆる出来事が記録されています。ヴェルサスが地面を掘ることで、過去にその場所を通った人々、起きた事故、事件などが現実の現象として再び姿を現します。

例えば、かつて飛行機が墜落した現場であれば、ヴェルサスは地面から「墜落する飛行機」そのものを掘り出すことができます。その飛行機の中に敵を閉じ込めれば、敵は過去に起きた「墜落」という決定された運命に巻き込まれ、逃げ場のない死を迎えることになるのです。

逃れられない「決定事項」の恐怖

この能力の恐ろしい点は、掘り起こされた事象が「すでに起きた事実」に基づいていることです。

過去の記録の中で死んだ人間は、再現された世界の中でも必ず死にます。ヴェルサスはこの「決定された運命」の中にターゲットを引きずり込み、自分だけは安全な場所(記録の中で生き残った場所や、記録の範囲外)に身を置くことで、無敵の状況を作り出します。

また、単なる破壊だけでなく、過去に誰がどこへ何を持っていったかという「情報の検索」にも長けています。この検索能力があったからこそ、彼はプッチ神父から重大なDISCを盗み出すことができたのです。


ヴェルサスを歪めた「理不尽な冤罪」と悲惨な過去

なぜヴェルサスは、これほどまでに執念深く、他者を蹴落としてでも幸せを掴もうとしたのでしょうか。その答えは、彼の少年時代にあります。

13歳の頃、ヴェルサスは人生を左右する巨大な不幸に見舞われました。街を歩いていた彼の元に、突如として空から高級なスパイクシューズが降ってきたのです。彼はそれを拾っただけでしたが、実はその靴は有名選手が寄付した貴重なものでした。

運悪く窃盗犯として疑われたヴェルサスに対し、社会は冷酷でした。警察も、弁護士も、さらには実の親でさえも彼の無実を信じず、彼は少年院に送られることになります。

この「空から靴が降ってきた」という現象こそ、実は無意識に発現していたアンダー・ワールドの能力によるものでした。過去にその場所を飛んでいた飛行機から落ちた靴の記録を、彼自身が掘り起こしてしまったのです。

自分の能力によって人生を狂わされ、誰からも信じてもらえなかった絶望。この経験が「自分だけは自分を裏切らない」「幸福になるためには手段を選ばない」という歪んだ生存本能を形作りました。


プッチ神父への反逆とウェザー・リポートへの干渉

多くの敵キャラクターがプッチ神父のカリスマ性に心酔する中、ヴェルサスだけは虎視眈々と神父の座を狙っていました。

「天国へ行くのは、この俺だ」

彼はプッチ神父に協力するフリをしながら、神父が隠し持っていた「ウェザー・リポートの記憶のDISC」を盗み出します。これはプッチにとって、最も触れられたくない過去の象徴でした。

ヴェルサスはあろうことか、そのDISCをウェザー・リポート本人に返却します。それによってウェザーの真の能力「ヘビー・ウェザー」が覚醒。街中の人間をカタツムリに変えるという未曾有の混乱を引き起こしました。

この行動は、徐倫たちを倒すための方策であると同時に、プッチ神父を窮地に追い込み、自分が優位に立つためのギャンブルでした。DIOの息子たちの中でも、これほどまでに大胆かつ知略を巡らせて神父を脅かした者は他にいません。


悲惨すぎる最後と身代わりとなった結末

ヴェルサスの最期は、彼の人生を象徴するかのような、皮肉で悲惨なものでした。

ウェザー・リポートの覚醒によって混乱する戦場の中で、ヴェルサスは徐倫たちとプッチ神父の双方を出し抜き、自分だけが生き残ろうと画策します。しかし、最終的にはプッチ神父の冷徹な策略が一枚上手でした。

プッチは、エルメェス・コステロのスタンド「キッス」の能力を逆手に取ります。ヴェルサスはプッチに変装させられ、身代わりとしてエルメェスの攻撃を受ける形となりました。

「なぜだ!なぜ俺だけがこんな目に!」

そんな叫びが聞こえてきそうなほど、彼は最後まで運命に翻弄されました。自分が幸せになるために他者を利用してきた男が、最後には最も憎んだ相手の身代わりにされて命を落とす。まさに自業自得でありながら、どこか同情を禁じ得ない結末と言えるでしょう。


ヴェルサスという男が残したもの

ドナテロ・ヴェルサスは、ジョジョ第6部における「第3の勢力」とも呼べる存在感を発揮しました。

もし彼がウェザー・リポートにDISCを返さなければ、物語の結末は大きく変わっていたでしょう。良くも悪くも、彼の野心と執念がストーンオーシャンのクライマックスを加速させたことは間違いありません。

彼の人生を振り返ると、常にそこには「記録」と「記憶」がありました。過去に縛られ、過去を掘り起こすことで戦った彼は、結局のところ自分自身の悲劇的な過去から逃げ出すことができなかったのかもしれません。

彼のスタンド能力「アンダー・ワールド」は、私たちが普段歩いている地面の下に、無数の物語が眠っていることを教えてくれます。もしジョジョの物語を読み返しながらジョジョの奇妙な冒険 第6部を手に取ることがあれば、ぜひヴェルサスの足元に注目してみてください。そこには、一人の男が必死に抗おうとした残酷な運命が刻まれています。


ジョジョ ヴェルサスの強さと結末は?スタンド能力の仕組みや悲惨な過去を徹底解説のまとめ

ドナテロ・ヴェルサスというキャラクターは、DIOの息子という華々しい肩書きとは裏腹に、誰よりも人間臭く、醜く、そして必死に生きた男でした。

彼のスタンド「アンダー・ワールド」の圧倒的な検索能力と再現能力は、使い方次第ではプッチ神父をも凌駕する可能性を秘めていました。しかし、過去のトラウマからくる過剰な野心と、他者への不信感が、最終的には彼を破滅へと導いてしまいました。

彼の残した混乱は、結果としてプッチ神父をさらなる高みへと押し上げる皮肉な結果となりましたが、読者の心には「最も不遇で、最も野心的な息子」として、ヴェルサスの名は深く刻まれています。

ジョジョの世界において、運命とは変えられないものなのか、それとも抗うことに意味があるのか。ヴェルサスの短い生涯は、私たちにそんな深い問いを投げかけているような気がしてなりません。

今回解説した内容を念頭に、アニメや原作をもう一度見返すと、彼の一挙手一投足に込められた切実な思いがより鮮明に伝わってくるはずです。

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