「ンまぁーーいっ!」
このセリフを聞いて、即座にあの「皿まで舐めとりそうな表情」を浮かべたあなたは、立派なジョジョ好きですね。『ジョジョの奇妙な冒険 第4部 ダイヤモンドは砕けない』に登場するイタリア料理人、トニオ・トラサルディー。彼が作る料理は、単なる食事の枠を超えた「体験」そのものでした。
中でも、虹村億泰が涙を流しながら完食し、ボロボロだった虫歯まで治してしまった伝説のメニューが「娼婦風スパゲッティ(プッタネスカ)」です。
今回は、ジョジョファンなら一度は憧れるあのパスタについて、その正体から由来、そして自宅で「パール・ジャム」が発動しそうなほど美味しく作る再現のコツまで、余すことなくお届けします。
杜王町の奇跡!トニオさんが作る「ジョジョのパスタ」とは?
ジョジョ第4部の舞台、杜王町の片隅にあるレストラン「トラサルディー」。そこにはメニューがありません。店主のトニオさんが客の手相を見て、その日の体調に合わせた最適な料理を提供してくれるからです。
物語の中で、億泰が最初に口にしたのが「モッツァレラチーズとトマトのサラダ」でしたが、その次に出てきたメインディッシュこそが、今回ご紹介する「娼婦風スパゲッティ」です。
作中での描写は凄まじいものでした。
- 一口食べれば、あまりの旨さに脳が震える。
- 辛いのが苦手な億泰が、止まらなくなるほどの食欲。
- 食べ進めるうちに、古い虫歯がポロッと抜け落ち、新しい歯が猛烈な勢いで生えてくる。
もちろん、現実の世界で歯が生え変わることはありませんが(笑)、読んでいるだけでお腹が空いてくるあの圧倒的なシズル感は、ジョジョのパスタならではの魅力です。この料理のモデルとなった「プッタネスカ」は、イタリアに実在する超定番パスタ。まずはその不思議な名前の由来から紐解いていきましょう。
なぜ「娼婦風」?プッタネスカという名前に隠された諸説
イタリア語で「Spaghetti alla Puttanesca(スパゲッティ・アッラ・プッタネスカ)」。直訳すると「娼婦風のパスタ」となります。なぜこんな刺激的な名前がついているのでしょうか。
実はこれ、イタリアでも諸説ある面白いトピックなんです。トニオさんが作中で語っていた説を含め、代表的なものを見てみましょう。
1. 忙しい娼婦の「即席メシ」説
トニオさんが解説していたのがこの説です。多忙を極める娼婦たちが、昼休みにサッと作れるように、ストックしてあるアンチョビやオリーブ、ケッパーなどをパパッと和えて作ったのが始まりというもの。いわゆる「まかない料理」的なルーツですね。
2. 「家にあるもので」説
昔のイタリアでは、娼婦は日中に外出して買い物をすることが難しかったと言われています。そのため、新鮮な肉や魚がなくても、パントリーに常備されている瓶詰め(アンチョビやオリーブ)や乾物(パスタ)だけで作れるレシピが重宝された、という説です。
3. 客を引き寄せる「刺激的」説
アンチョビの強烈な塩気、唐辛子のピリッとした辛味、そして独特な香りのケッパー。これらの刺激的な味わいが、娼婦のように客を強く惹きつけるから、というなんともイタリアらしい情熱的な由来も語り継がれています。
どの説にしても共通しているのは、「家にある保存食で、驚くほどパンチの効いた旨いものが作れる」という点です。これこそが、プッタネスカの真髄と言えるでしょう。
自宅で「ンまぁーーいっ!」を再現する材料選び
さて、ここからは実践編です。トニオさんの味に近づけるためには、食材選びが非常に重要になります。スーパーで手に入るものばかりですが、ちょっとしたこだわりで再現度がグンと上がりますよ。
用意するもの(1人前目安)
- スパゲッティ(1.6mm前後): 100g標準的な太さがソースによく絡みます。パスタ 1.6mm
- アンチョビ: 2〜3フィレこれが旨味のベース。ケチらずに使いましょう。アンチョビ フィレ
- ブラックオリーブ: 5〜6個種抜きが使いやすいです。スライスしても、丸ごとでもOK。
- ケッパー: 小さじ1独特の酸味と香りがアクセントになります。
- ニンニク: 1片みじん切り、または潰して香りを出しやすくします。
- 唐辛子(鷹の爪): 1〜2本億泰のように「ハーッ!」となる刺激を求めるなら2本で。
- トマト: ミニトマト5〜6個、またはトマト缶作中ではミニトマトを潰していましたが、濃厚さを出すならトマト缶 ホールを併用するのもアリです。
- オリーブオイル: 大さじ2多めに使うのがコツです。エキストラバージンオリーブオイル
- イタリアンパセリ: 適量彩りと香りの仕上げに。
トニオ流・娼婦風スパゲッティの作り方とコツ
トニオさんの料理には、食材への愛情と「パール・ジャム」の力が込められていますが、私たちは丁寧な調理でその「愛」を再現しましょう。
1. 香りと旨味をオイルに移す
フライパンにオリーブオイル、潰したニンニク、唐辛子を入れます。ここで重要なのは**「火をつける前に入れる」**こと。弱火でじっくり加熱し、オイルに香りを移していきます。
ニンニクの色が変わってきたら、アンチョビを投入。アンチョビを木べらで押し潰し、オイルの中で完全に溶かしてしまいます。この「アンチョビオイル」がソースの骨格になります。
2. 具材のハーモニーを作る
オリーブとケッパーを加えます。軽く炒めて香りが立ってきたら、半分に切ったミニトマト(またはトマト缶)を入れます。作中のトニオさんのように、フォークや木べらでトマトをギュッギュッと潰しながら、水分を飛ばして煮詰めてください。
ここで少しパスタの茹で汁(お玉半分くらい)を加え、フライパンをよく振って「乳化」させます。オイルと水分が混ざり合って、とろりとしたソースになれば成功です。
3. パスタと一体化させる
硬めに茹で上げたスパゲッティをフライパンに投入します。ソースとしっかり絡め、最後に刻んだイタリアンパセリを散らして完成です!
お好みでパルミジャーノ・レッジャーノなどのチーズを削りかけると、さらにコクが増します。一口食べれば、きっとこう叫びたくなるはず。「ンまぁーーいっ!」
さらに美味しく!「パール・ジャム」を引き出す隠し技
せっかくジョジョのパスタを作るなら、さらに一歩踏み込んだこだわりを詰め込んでみませんか?
- トマトの二段活用:トマト缶でベースのソースを作りつつ、仕上げにフレッシュなミニトマトを加えると、濃厚さとフレッシュさの両方が楽しめます。これが立体的な味を生みます。
- アンチョビの質にこだわる:アンチョビはメーカーによって塩気や香りが全く違います。少し良いものを使うだけで、ソースの奥行きが驚くほど変わります。
- パスタの茹で汁の塩分:「海水の辛さ」とまでは言いませんが、パスタ自体にしっかり塩味をつけることで、ソースとの一体感が生まれます。
また、トニオさんのように「健康」を意識するなら、食前に炭酸水で口の中をリフレッシュさせ、胃腸を活性化させてから食べるのもジョジョ流の楽しみ方かもしれません。
料理の向こう側に見える、トニオさんの「おもてなし」
トニオ・トラサルディーというキャラクターがなぜこれほど愛されるのか。それは、彼がただ美味しいものを作るだけでなく、食べる人の健康を真剣に願っているからです。
「娼婦風スパゲッティ」のエピソードでも、最初は仗助たちがトニオさんを敵ではないかと疑っていました。しかし、彼の真意が「最高の料理で客を癒やすこと」だと分かったとき、そこには純粋なプロの職人魂が見えました。
自分で料理を再現するときも、「誰かを元気にしたい」「自分の体調を整えたい」という気持ちを込めて作れば、それはもう立派な「スタンド使い」の料理と言えるのではないでしょうか。
ジョジョのパスタ「娼婦風スパゲッティ」を再現!トニオのレシピと由来を徹底解説まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、ジョジョ第4部屈指の名シーンを彩った「娼婦風スパゲッティ」の秘密に迫りました。刺激的な名前の由来から、アンチョビとトマトが織りなす極上のレシピまで、その魅力は尽きません。
家にある材料で手軽に作れるのに、一口食べれば細胞が活性化するような(?)パワフルな味わい。ぜひ今夜のメニューに、トニオ流のプッタネスカを取り入れてみてください。
「よし!さっそくスーパーで材料を揃えてみよう!」と思ったあなた。まずは良質なオリーブオイルやアンチョビをチェックするところから始めてみませんか?
次は、トニオさんが亿泰に出したあの「プリン」の再現についても、また別の機会にお話しできればと思います。
あなたの食卓に、パール・ジャムの加護があらんことを。グラッツェ!
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