「覚悟はいいか? オレはできてる」
そんな名セリフが脳内で再生されるジョジョファンの皆さん、ベネチアへ向かう前に必ず立ち寄るべき場所があります。そう、花の都フィレンツェです。
『ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風』において、フィレンツェは物語が加速し、ブチャラティチームが絶望的な死闘を繰り広げた「運命の分岐点」とも言える場所。今回は、聖地巡礼を夢見る皆さんのために、現地での歩き方や名シーンの舞台を徹底的に解説していきます。
フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅という名の戦場
イタリアを旅するなら誰もが一度は利用するであろう「フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅(SMN駅)」。こここそが、ジョジョ5部におけるフィレンツェ最大の聖地です。
ナポリからポンペイを経て、一行がベネチアを目指すために乗り込んだ「フィレンツェ行き超特急」。あの手に汗握るプロシュート&ペッシ戦の終着点が、この駅なのです。
16番線ホームに漂う「兄貴」の気配
駅に降り立ったら、まずはホームの番号を確認してください。作中でブチャラティがペッシを道連れに列車から飛び降りたシーンや、あの壮絶な決着の余韻を感じるなら、プラットホームの端まで歩いてみるのがおすすめです。
1930年代に建てられたこの駅は、ファシズム期の近代建築としても有名。装飾を排した直線的なデザインは、どことなくジョジョのスタイリッシュな世界観とリンクします。頭上の巨大な電光掲示板を見上げれば、そこには「VENEZIA(ベネチア)」の文字が。彼らが目指した目的地への距離感を肌で感じることができるはずです。
鍵を手に入れたあの日を思い出す
駅の構内には、現代的な自動券売機や売店が並んでいます。作中でジョルノたちが操作した機械とは形が違えど、切符を買うという行為ひとつとっても「今自分はブチャラティたちと同じルートを辿っているんだ」という実感が湧いてくるから不思議です。
もし時間に余裕があるなら、駅のベンチに座って、周囲の人々を観察してみてください。もしかしたら、スタンド使いが紛れ込んでいるのではないか……そんな妄想が捗るのも、イタリアならではの楽しみ方です。
「フィレンツェ行き超特急」の死闘を追体験する
ジョジョ5部のフィレンツェ編といえば、なんといっても列車内でのバトルですよね。実は、イタリアの鉄道旅そのものが聖地巡礼の一部になります。
現代の「超特急」は快適すぎる?
作中のような「各駅停車に近いスリル」を味わいたいなら、あえて高速列車のフレッチャロッサではなく、地域列車のレジョナーレ(Regionale)に乗ってみるのも手です。窓の外を流れるトスカーナの田園風景は、まさにプロシュート兄貴が列車の外側に張り付いていたあの景色そのもの。
ただし、現代のイタリア鉄道は非常にハイテクです。チケットの購入はiphoneなどのスマートフォンを使ってアプリでサクッと済ませるのが主流。紙の切符を刻印機に通す「検札」の儀式も、今では少しずつデジタル化されていますが、あの独特の駅の匂いや風の音は、原作そのままです。
運命の「カメ」と過ごす移動時間
列車の中では、ぜひ「ココ・ジャンボ」のことを思い出してください。彼らがあの中に入って身を潜めていたと思うと、普通の座席に座っている自分たちがなんだか不思議な気持ちになります。
車内販売のコーヒーを買って、窓の外を眺めながら「偉大なる死(ザ・グレイトフル・デッド)」の能力で老化が進んでいないか、自分の手の甲をチェックしてみる……なんて遊びも、ファンなら一度はやってしまいますよね。
フィレンツェの街中で感じる「黄金の精神」
フィレンツェの街並みは、どこを切り取っても芸術の塊です。ジョジョの作者である荒木飛呂彦先生が、イタリアの芸術、特にルネサンス期の彫刻から多大な影響を受けていることは有名ですよね。
ミケランジェロ広場で見下ろす「覚悟」の街
駅から少し離れますが、ミケランジェロ広場からはフィレンツェの街を一望できます。オレンジ色の屋根が並ぶ美しい景色を見ていると、暗殺チームのリゾットたちがどこかの屋上で密談を交わしていたのではないかという気分になります。
ジョジョのキャラクターたちの立ち姿、いわゆる「ジョジョ立ち」のルーツは、フィレンツェにあるダヴィデ像などの古典彫刻にあると言われています。アカデミア美術館で本物のダヴィデ像を眺め、その筋肉のつき方や重心の置き方を観察すれば、作品への理解がより深まること間違いなしです。
フィレンツェ名物で「ジョジョめし」を楽しむ
聖地巡礼でお腹が空いたら、フィレンツェの名物料理を楽しみましょう。
おすすめは、やはり「プロシュート(生ハム)」です。中央市場(メルカート・チェントラーレ)に行けば、切りたての最高級プロシュートを味わえます。口にした瞬間、「兄貴ィッ! やっぱり最高だぜッ!」と叫びたくなる美味しさです。
また、フィレンツェ名物の「ギアラ(牛の第4胃)」を使ったモツ煮込み、ランプレドットも外せません。イタリアの「食」に対するこだわりは、まさにジョジョの登場人物たちが持つパッションに通ずるものがあります。
聖地巡礼を成功させるための「準備」と「覚悟」
イタリア、特にフィレンツェのような観光都市を旅するには、事前の準備が欠かせません。
持ち物と防犯対策
イタリアは美しい国ですが、観光客を狙ったスリも少なくありません。特にSMN駅のような混雑する場所では、バッグは必ず体の前に持ちましょう。
地図の確認や写真撮影にはiphoneが便利ですが、歩きスマホは厳禁。周囲の状況を常に把握し、ブチャラティのような冷静沈着な行動を心がけてください。
鉄道の予約は早めに
「フィレンツェ行き超特急」ならぬ高速列車(フレッチャロッサやイタロ)を利用する場合は、事前のネット予約がお得です。当日に駅の窓口で並ぶのは時間がもったいないですし、満席で乗れないというリスクもあります。スマートに予約を済ませて、浮いた時間でゆっくりと街を散策しましょう。
フィレンツェからベネチアへ、その先にあるもの
フィレンツェでの巡礼を終えたら、次に向かうのは水の都ベネチアです。
SMN駅からベネチア・サンタ・ルチア駅までは、高速列車で約2時間。この移動こそが、ギアッチョとの死闘、そしてナランチャの決意へと繋がるルートです。
フィレンツェを去る時、車窓から見えるサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂のドーム(ドゥオーモ)を目に焼き付けてください。そこには、数々の困難を乗り越えてきたブチャラティチームの足跡が、確かに刻まれているような気がするはずです。
ジョジョ5部フィレンツェ聖地巡礼ガイド!行き方や名シーンの舞台を徹底解説ッ!
さて、ここまでフィレンツェにおけるジョジョの聖地についてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
フィレンツェは、ナポリから始まった旅が最終局面へと向かっていく、非常にドラマチックな場所です。駅のホーム、列車の振動、そしてルネサンスの香りが残る街並み。そのすべてが、ジョジョの世界観を構成する大切なピースとなっています。
皆さんが現地を訪れた際、ただの観光地としてではなく、キャラクターたちの「魂の震え」を感じられるような、最高の旅になることを願っています。
イタリアの風を感じながら、あなただけの「黄金の体験」を掴み取ってください。
「アリーヴェデルチ!(さよならだ)」

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