「ジョジョの奇妙な冒険」という作品は、その独特なセリフ回しや擬音、そして難解な漢字の使い回しで常にファンを魅了してきました。しかし、ネットの掲示板やSNSを眺めていると、時折「ジョジョの設置」という不思議な言葉を目にすることがあります。
「設置……? そんな名前のキャラやスタンドなんていたっけ?」
「もしかして、自分が知らないだけで特別な読み方があるの?」
そんな疑問を抱いて検索窓を叩いたあなたのために、今回はジョジョにおける「設置」の正体とその読み方、そしてなぜこれほどまでに語り継がれているのかという背景を、ディープに、かつ分かりやすく解説していきます。
ジョジョの「設置」の読み方は?多くの人が陥る意外な正体
結論から言いましょう。ジョジョの物語の中に「設置(せっち)」という名前の主要キャラクターやスタンドは存在しません。では、なぜ「ジョジョ 設置 読み方」というキーワードがこれほどまでに検索されているのでしょうか。
その最大の理由は、あの大人気キャラクターの名前を「見間違えた」ことによるネット上のネタにあります。
「承太郎」が「設置」に見えてしまう怪現象
実は、第3部の主人公である「空条承太郎(くうじょう じょうたろう)」の「承」という字が、パッと見た瞬間に「設」という字に見えてしまう人が続出したことが発端です。
「承」という漢字の構成をよく見てみてください。中央に線があり、左右にパーツが分かれていますよね。一方で「設」は言偏(ごんべん)に「殳(るまた)」です。冷静に見れば全く別物なのですが、低画質の画像や、スマホでの流し読み、あるいはフォントの種類によっては、この二つの漢字が驚くほど似て見える瞬間があるのです。
特にネット掲示板の「5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)」などでは、書き込みのミスやわざとボケる文化があります。そこで誰かが「空条設置(くうじょう せっち)」と書き込んだり、読み間違えたりしたエピソードが面白がられ、「ジョジョの設置=承太郎のこと」というシュールな共通認識が一部で生まれてしまったのです。
したがって、ネット文脈での読み方はそのまま「せっち」となりますが、本来の正解は「承太郎(じょうたろう)」であるという、なんとも脱力系な真実が隠されています。
読み間違いだけじゃない!ゲーム用語としての「設置」の意味
一方で、ジョジョの「設置」という言葉には、ネタではない実用的な意味も含まれています。それは、ジョジョを題材にした対戦格闘ゲームやアクションゲームにおける「能力の性質」を指す場合です。
「設置型スタンド」としての定義
ジョジョのゲーム(例えばジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル Rなど)において、キャラクターが特定の場所に攻撃判定を置いておく技を「設置技」と呼びます。この文脈での読み方は、一般的な日本語と同じく「せっち」です。
ジョジョの世界には、本体がその場を離れても効果が持続したり、特定の場所に罠を仕掛けたりする能力が多数登場します。これらを総称してファンやプレイヤーは「設置型」と呼ぶことがあります。
- キラークイーン(吉良吉影): 触れたものを爆弾に変える能力は、まさに爆弾を「設置」する行為そのものです。
- ハイウェイ・スター(噴上裕也): 部屋の中に罠を「設置」して、標的が来るのを待つ戦術が印象的でした。
- ソフト&ウェット(東方定助): 物理的な「泡」を空間に浮かべて配置する様子は、格闘ゲーム的にも設置技の極致と言えます。
このように、「読み間違いネタ」として探している人と、「ゲームの攻略情報」として探している人の二パターンが存在するため、検索結果が少し不思議なことになっているのです。
なぜ間違える?ジョジョの漢字が難解と言われる理由
「承太郎を設置と読み間違えるなんてありえない」と思う方もいるかもしれませんが、ジョジョの世界観はもともと漢字の使い方が非常に独特です。作者の荒木飛呂彦先生は、キャラクター名やセリフに、日常ではあまり使わない難しい漢字や、独特のルビ(読み方)を当てることで知られています。
難読キャラクターの宝庫
ジョジョには、初見では絶対に読めない、あるいは書き間違いやすい名前が溢れています。
- 噴上裕也(ふんがみ ゆうや): 「噴」の字を「噴水」以外で見る機会は少ないですよね。
- 岸辺露伴(きしべ ろはん): 「露」を「ろ」と読ませるリズム感は独特です。
- 虹村億泰(にじむら おくやす): 「億」という単位が名前に含まれるインパクト。
- 黄金の風(おうごんのかぜ): 第5部のタイトルですが、これを「こがねの……」と読みそうになる人も多いはず。
こうした難読漢字がデフォルトの世界観だからこそ、「承太郎」という比較的メジャーな漢字ですら、「何か特別な読み方があるのではないか?」「実は『設置』と書いて別の読み方をするキャラがいるのでは?」と、深読みしてしまうファン心理が働くのかもしれません。
ネットで語り継がれる「設置」にまつわるエピソード
ジョジョファンのコミュニティでは、この「設置」ネタは半ば伝説化しています。特に有名なのが、知恵袋や掲示板でのやり取りです。
「ジョジョの3部の主人公の名前って『空条設置』で合ってますか?」という質問に対し、「それは『承太郎』だッ!」「お前の目は節穴かッ!」といった、ジョジョ特有のテンションでのツッコミが入るまでが一連の流れになっています。
こうしたやり取りを通じて、本来の読み方である「じょうたろう」を再確認するとともに、ジョジョコミュニティ特有の連帯感が生まれているのです。ネタとして「設置」を使っている人は、あえて間違えることで「自分はジョジョのネットネタに通じている」というサインを出している場合もあります。
もしあなたがSNSで「空条設置」という文字を見かけたら、それは間違いを指摘するチャンスというよりは、ジョジョ好き同士の「お約束」が始まっている合図だと思って間違いありません。
公式設定を確認!正しい知識でジョジョをもっと楽しむ方法
さて、ネタの話はここまでにして、正しい知識としての「空条承太郎」についても触れておきましょう。
空条承太郎は、1987年から連載が始まった第3部「スターダストクルセイダース」の主人公です。彼の名前の由来は諸説ありますが、荒木先生が「じょうたろう」という響きの力強さを好んだことや、歴代主人公に共通する「ジョジョ(JOJO)」のニックネームが成立するように命名されています。
承太郎のスタンドと能力
彼のスタンドはスタープラチナ。圧倒的なパワーとスピード、そして精密動作性を誇る最強クラスのスタンドです。物語の終盤では「時を止める」という能力に目覚めます。
この「時を止める」能力を説明する際、物理学的な表現として「静止(せいし)」という言葉が使われることがあります。この「静止」と「設置」の音が少し似ていることも、もしかしたら読み方の混乱に拍車をかけている要因の一つかもしれませんね。
また、承太郎は後の第4部、第5部、第6部にも登場し、物語の重要な柱となります。作品を追うごとに彼の漢字表記を見る機会は増えますが、一度「設置」という読み方を意識してしまうと、二度と「承太郎」が「設置」以外に見えなくなる呪い(?)にかかるファンもいるのだとか。
漫画やアニメで漢字をチェックする際のポイント
ジョジョをより深く楽しむためには、紙のコミックスやアニメの字幕で漢字をしっかりチェックするのがおすすめです。
ジョジョの奇妙な冒険 第3部を読み返してみると、承太郎の学ランの襟にあるチェーンの描写や、独特のポージングに目が奪われがちですが、吹き出しの中の漢字にも注目してみてください。
荒木先生の直筆に近いフォントで描かれるタイトルロゴや名前の表記は、美術品のような美しさがあります。そこで「承」という字のハネや払いをじっくり観察すれば、二度と「設置」と読み間違えることはなくなるはずです。
また、最近では電子書籍で拡大して読むこともできるため、漢字の細部まで確認しやすくなっています。Kindleなどのデバイスを使って、改めて「承太郎」の文字を凝縮して眺めてみるのも、ファンならではの楽しみ方と言えるでしょう。
まとめ:ジョジョの「設置」の読み方はネタかゲーム用語の二択!
今回の調査で分かった通り、ジョジョにおける「設置」という言葉には二つの側面がありました。
一つは、空条承太郎(くうじょう じょうたろう)を「設置(せっち)」と見間違えてしまったことから生まれたネット上のネタ。 これは漢字の形が似ていることから生じた、ジョジョファンなら思わずニヤリとしてしまう誤読エピソードです。
もう一つは、対戦ゲームなどにおいて、罠や攻撃判定をその場に置く「設置型(せっちがた)」という能力分類。 キラークイーンやハイウェイ・スターなど、トリッキーな能力を持つスタンドを語る上では欠かせない用語です。
どちらにせよ、ジョジョという作品がそれだけ多くの人に愛され、細部まで観察され、語り合われている証拠だと言えます。名前の読み方一つでこれほど盛り上がれる作品は、世界中を探しても他にそうありません。
次にあなたが「承太郎」の文字を見たとき、もし「設置」という文字が頭をよぎったら、それはあなたが立派なジョジョファンの仲間入りを果たした瞬間かもしれません。正しい読み方をマスターした上で、この奥深いジョジョの世界をさらに探求していきましょう。
最後に、もし身近に「ジョジョの設置の読み方って何?」と困っている友人がいたら、優しく「それは承太郎っていう、最高にクールな男の名前なんだよ」と教えてあげてくださいね。

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