「ドラゴンボールは知っているけれど、アニメの『Z』に当たる部分は漫画だとどこから読めばいいの?」
そんな疑問を持つ方は非常に多いです。リアルタイムで熱狂した世代から、最近の映画やゲームでファンになった若い世代まで、全人類共通のバイブルと言っても過言ではないドラゴンボール。
しかし、いざ書店や電子書籍サイトへ行くと「ドラゴンボールZ」というタイトルの漫画が見当たらず、困惑してしまうことも。実は、原作漫画には「Z」という区分けが存在しないのです。
今回は、アニメの「Z」に相当するエピソードが原作の何巻から始まるのか、全巻揃えるための予算、そしてアニメと原作漫画の決定的な違いについて、ファン目線で深掘りしていきます。
ドラゴンボールZの物語は原作漫画の何巻から始まる?
結論から言うと、アニメ『ドラゴンボールZ』の物語は、原作漫画ドラゴンボール 単行本の第17巻から始まります。
アニメ版では、悟空が成長してチチと結婚し、天下一武道会でマジュニア(ピッコロ)を倒すまでを『ドラゴンボール』。その5年後、息子のご飯が登場し、兄のラディッツが地球に襲来する「サイヤ人編」以降を『ドラゴンボールZ』と区別しています。
しかし、鳥山明先生が描いた原作漫画のタイトルはずっとDRAGON BALLのままです。連載当時はタイトルの変更はなく、単行本も1巻から最終42巻まで一貫して同じシリーズとして刊行されました。
「Z」の内容を読みたいなら、以下の巻数を目安に手に取ってみてください。
- ジャンプコミックス(旧版・新装版):17巻の中盤から
- 完全版:14巻の後半から
ここからは、アニメの「Z」にあたる「サイヤ人編」「フリーザ編」「人造人間・セル編」「魔人ブウ編」の魅力を、漫画ならではの視点で振り返ります。
圧倒的な絶望感から始まるサイヤ人編
17巻からスタートするサイヤ人編は、それまでの冒険活劇から一転、宇宙規模のバトル漫画へと変貌を遂げた記念すべき章です。悟空の正体が宇宙人であるという衝撃の事実、そして最強のライバル・ベジータとの出会い。このあたりの鳥山先生の画力は、まさに脂が乗り切っています。
漫画史に残る金字塔のフリーザ編
ナメック星を舞台にしたフリーザ編は、ジャンプ黄金時代を象徴するエピソードです。絶望的な戦闘力を持つフリーザに対し、悟空が「伝説の超サイヤ人」へと覚醒するシーン。漫画のコマ割り、スピード感、そして白黒の画面から伝わる熱量は、ドラゴンボール 完全版で読むとさらに迫力が増します。
緻密な伏線とドラマが光る人造人間・セル編
未来から来たトランクスという新キャラクターの登場により、物語に時間軸の概念が加わりました。悟空ではなく息子のご飯が主役として覚醒していく過程は、単なるバトル漫画を超えた家族のドラマとしても秀逸です。セルの完全体へと至る不気味な造形美は、鳥山先生のデザインセンスの極致と言えるでしょう。
究極のエンターテインメント、魔人ブウ編
物語のクライマックスとなる魔人ブウ編は、フュージョンやポタラによる合体、超サイヤ人3といった派手な演出が目白押しです。ギャグ漫画出身である鳥山先生らしい、ユーモアとシリアスが絶妙に混ざり合った展開は、何度読み返しても飽きることがありません。
全巻揃えるならいくら?コミックスの種類と価格を比較
「よし、ドラゴンボールを全巻揃えよう!」と思った時、次に悩むのが「どのバージョンを買えばいいのか」という点です。現在、主に流通しているのは4つのタイプ。それぞれの特徴と予算を見ていきましょう。
1. ジャンプコミックス(旧版・新装再編版)
最もスタンダードなタイプです。昔ながらのサイズ感で、手に馴染みやすいのが特徴です。ドラゴンボール 新装再編版は、表紙イラストが新しく描き下ろされており、全42巻の背表紙をつなげると一枚の絵になる仕掛けがあります。
- 巻数:全42巻
- 新品予算:約20,000円〜
- メリット:最も安価に揃えられ、収納場所も比較的コンパクト。
2. 完全版
雑誌掲載時のカラー原稿がそのままカラーで収録されている豪華仕様です。大判サイズなので、迫力あるイラストをじっくり堪能できます。
- 巻数:全34巻
- 新品予算:約36,000円〜
- メリット:描き下ろしの表紙が美しく、紙質も高品質。最終回に数ページの加筆がある。
3. フルカラー版
全編をデジタル彩色したバージョンです。アニメを観ているような感覚で読み進められるため、最近のファンにも人気があります。「サイヤ人編」「フリーザ編」のように編ごとに分かれて発売されています。
- 巻数:編により異なる
- 新品予算:全編揃えると50,000円を超える場合も
- メリット:フルカラーなので、戦闘シーンの状況把握が非常にしやすい。
4. 電子書籍版
場所を取らずに、いつでもスマートフォンやタブレットで読めるのが最大の利点です。モノクロ版とフルカラー版の両方が配信されています。Kindleなどのプラットフォームでセール時に購入すると、紙の書籍より安く揃えられることもあります。
アニメ「Z」と原作漫画はここが違う!知っておきたい3つのポイント
アニメ『ドラゴンボールZ』を観てから漫画を読むと、多くの人が「え、こんなに短いの?」と驚きます。実は、アニメと漫画では体験の質が大きく異なります。
圧倒的なテンポの良さとスピード感
アニメ版は、原作の連載に追いつかないようにするために、あえて演出を長くしたり、溜めの時間を長くしたりする「引き延ばし」が有名です。ナメック星が爆発するまでの「あと5分」が、アニメでは数週間かかったこともありました。
一方、漫画版のテンポは「神がかっている」と言われるほどスピーディーです。無駄なセリフが一切なく、絵だけで状況を説明する構成力は、漫画界の最高峰。1冊読み終わるのがあっという間ですが、その満足感は計り知れません。
アニメオリジナルのエピソードは存在しない
アニメでお馴染みの「ガーリックJr.編」や「あの世一武道会編」、さらには悟空とピッコロが教習所に通うエピソードなどは、すべてアニメ独自のオリジナル要素です。原作漫画にはこれらは一切登場しません。
原作は、メインストーリーだけを一直線に突き進みます。余計な脇道がない分、純粋に悟空たちの成長と戦いに集中できるのが漫画版の魅力です。
鳥山明先生の「生」の線を感じられる
アニメは多くのスタッフによって作られますが、漫画は鳥山明先生(と少数のアシスタント)の手によって直接描かれています。
特にキャラクターの筋肉の躍動感、メカニックの精密なデザイン、そして「スカウターが壊れる瞬間」などの細かな描写のキレは、やはり原作者本人の筆致でしか味わえません。白と黒のコントラストだけで表現される宇宙の広がりや、超サイヤ人のオーラは、もはや芸術の域に達しています。
結局、どの漫画から読み始めるのが正解?
もしあなたが「アニメのZの部分だけを手っ取り早く知りたい」というのであれば、**ドラゴンボール 17巻**から手に取るのが正解です。ここから読めば、ラディッツ襲来から始まる熱い戦いに即座に飛び込めます。
しかし、一ファンとしておすすめしたいのは、やはり1巻からの読破です。
少年時代の悟空がブルマと出会い、摩訶不思議な冒険を繰り広げていく過程を知っているからこそ、成人した悟空が地球を守るために命をかける姿に涙するのです。特に、かつての宿敵だったピッコロやクリリンとの絆は、1巻からの積み重ねがあってこそ、Z以降のシーンで輝きを増します。
また、最近の展開に追いつきたい方は、原作全42巻を読み終えた後に、公式の続編であるドラゴンボール超へ進むのがスムーズです。
ドラゴンボールZの漫画はどこから?全巻の値段やアニメとの違いを徹底解説!
ここまでお伝えしてきた通り、アニメの「Z」は原作漫画の後半部分を見事に映像化した作品でした。しかし、その根源にあるのは鳥山明先生が描いた、たった42巻の物語です。
漫画版を読むことで、アニメでは気づかなかった細かな伏線や、圧倒的な構図の美しさに改めて感動することでしょう。全巻揃えるのは少し勇気がいる金額かもしれませんが、一生モノの財産として本棚に置く価値は十分にあります。
- 「Z」の始まりは17巻(完全版は14巻)から
- 予算は中古なら1万円台、新品や完全版なら2〜3万円台
- アニメよりも圧倒的にテンポが良く、無駄がない
これらを念頭に、あなたにぴったりの方法でドラゴンボールの世界を楽しんでください。悟空たちの戦いは、紙の上で今も色あせることなく輝き続けています。
まずは、お近くの書店やネットショップで、気になる1冊をチェックしてみてくださいね。

コメント