世界中で愛され続ける伝説のバイブル『ドラゴンボール』。その物語が「ただの冒険もの」から「本格的な格闘漫画」へと劇的な進化を遂げるのが、この第4巻です。
「悟空は天下一武道会で優勝できたの?」「亀仙人が変装したジャッキー・チュンの真の目的は?」そんな疑問を抱えながらページをめくったあの日を覚えている方も多いでしょう。あるいは、これから新装版や電子書籍で手に取ろうとしている方もいるかもしれません。
本記事では、ジャンプコミックスドラゴンボール4巻の内容を徹底解説します。手に汗握る決勝戦の結末から、次なる強敵レッドリボン軍との遭遇まで、その魅力を余すことなくお届けします。
弟子への愛が生んだ激闘!ジャッキー・チュンvs孫悟空
4巻の幕開けは、第21回天下一武道会の決勝戦真っ只中です。対戦カードは、主人公・孫悟空と、謎の老人ジャッキー・チュン。
読者の皆さんはご存知の通り、ジャッキーの正体は悟空たちの師匠である亀仙人(武天老師)です。なぜ彼は、わざわざカツラを被り、正体を隠してまで大会に出場したのでしょうか。そこには、深い「師弟愛」がありました。
もし悟空やクリリンが若くして天下一武道会で優勝してしまったら、「自分たちが世界一だ」と慢心し、修行を疎かにしてしまうかもしれない。それを危惧した亀仙人は、自らが壁となり、「世の中には上には上がいる」ことを身をもって教えようとしたのです。
決勝戦は、まさに技のデパート状態。ジャッキーが放つ「酔拳」や、相手を感電させる「萬國驚天掌(ばんこくきょうてんしょう)」に対し、悟空は持ち前のセンスで対抗します。驚くべきは、悟空が一度見ただけの「残像拳」をさらに進化させた「三重残像拳」を披露するシーン。この圧倒的な成長スピードこそが、サイヤ人の片鱗を感じさせますね。
絶体絶命の大猿化!月を破壊する衝撃の解決策
試合のクライマックス、予想だにしないハプニングが起こります。夜空に浮かぶ満月を見てしまった悟空が、理性を失った巨大な「大猿」に変身してしまうのです。
会場はパニックに陥り、審判も逃げ出す始末。このままでは悟空が観客を殺めてしまう。そんな極限状態の中で、ジャッキー・チュンが取った行動は伝説として語り継がれています。
彼は最大出力の「かめはめ波」を放ちます。しかし、その矛先は悟空ではなく、なんと「月」そのものでした。月を消滅させることで悟空を元の姿に戻すという、初期ドラゴンボールならではのダイナミックすぎる解決策。これで悟空は人間に戻りますが、スタミナは限界、服もボロボロ。試合は再び、肉弾戦による泥仕合へと突入します。
最後は、両者同時に蹴りを食らわせてのダブルKO。どちらが先に立ち上がり、優勝宣言を口にするかという精神力の勝負になりました。結果、わずかに足が長かったジャッキー・チュンが立ち上がり、「優勝したもんねー!」と宣言。悟空は惜しくも準優勝に終わりました。
しかし、敗北を知った悟空の目は輝いていました。師匠の狙い通り、「もっと強い奴に会いたい」という向上心が芽生えた瞬間です。
冒険の再開とレッドリボン軍という新たな影
武道会が終わり、仲間たちはそれぞれの道を歩み始めます。クリリンは引き続きカメハウスで修行、ヤムチャやブルマたちは西の都へ。そして悟空は、育ての親である孫悟飯の形見「四星球(スーシンチュウ)」を探すため、再び筋斗雲に乗って一人旅に出ます。
ここから物語は新章「レッドリボン軍編」へと突入します。4巻の後半から登場するこの組織は、これまでのピラフ一味のようなドタバタ悪役とは一線を画す「軍隊」です。
世界中に散らばるドラゴンボールを軍事力で強奪し、世界征服を目論むレッドリボン軍。その冷酷さは、登場シーンからもひしひしと伝わってきます。悟空が最初に戦うことになる幹部は、シルバー大佐。彼はボクシングのような格闘術を使いこなし、さらにはバズーカなどの兵器も容赦なく使用します。
衝撃的だったのは、悟空の相棒ともいえる筋斗雲が、シルバー大佐の攻撃によって破壊されてしまったこと。これには当時の読者も「もう悟空は空を飛べないのか?」と絶望を感じたはずです。
シルバー大佐との死闘と極寒の地への旅立ち
シルバー大佐は、見た目こそスマートですが、任務遂行のためには手段を選ばない冷徹な男です。悟空が持っていたドラゴンボールを狙い、執拗に追い詰めます。
しかし、修行を経て強くなった悟空は、シルバー大佐の攻撃を見切り、見事に撃破。軍の通信機やカプセルを奪い、次なる目的地へと向かいます。行き先は、北の果てにある「マッスルタワー」。そこには、さらに強力な軍勢と、恐ろしい刺客たちが待ち受けています。
4巻のラストは、極寒の地で凍えそうになった悟空が、村の少女スノに助けられるところで幕を閉じます。ここから、ドラゴンボール史上屈指の攻略型バトルが繰り広げられるマッスルタワー編が始まるのです。
ドラゴンボール4巻を今読むべき理由
Kindleなどで手軽に読める今、あえてこの4巻を読み返す価値はどこにあるのでしょうか。
それは、キャラクターたちの「精神的な成長」が凝縮されているからです。悟空が負けるという展開は、少年漫画としては異例かもしれませんが、その敗北があったからこそ、後の「スーパーサイヤ人」へと続く飽くなき探求心が生まれました。
また、鳥山明先生の描くメカニックのデザインも、レッドリボン軍編からさらに洗練されていきます。シルバー大佐が使うメカや、防寒着を着た悟空のファッションなど、細かな描写の一つひとつにワクワクが詰まっています。
もし、あなたが『ドラゴンボール超』から入った新しいファンであれば、ぜひこの無印時代の4巻をチェックしてみてください。ジャッキー・チュンの正体を知りながら読むと、彼のセリフの一つひとつが弟子を思う優しさに満ちていることに気づけるはずです。
ドラゴンボール4巻のあらすじと見どころ!天下一武道会結末とレッドリボン軍の脅威
ここまで振り返ってきたように、ドラゴンボール4巻は、物語のターニングポイントとなるエピソードが満載です。
- 天下一武道会決勝、悟空vsジャッキー・チュンの歴史に残る死闘。
- 大猿化というピンチを「月破壊」で切り抜けるスケールの大きさ。
- 敗北を知り、さらなる高みを目指す悟空の清々しい成長。
- そして、シリーズ最大規模の敵組織「レッドリボン軍」との戦いの幕開け。
格闘要素が強まりつつも、初期特有のユーモアと冒険心が絶妙なバランスで共存しているのが、この時期の魅力です。シルバー大佐を倒し、北の地へと向かった悟空を待ち受けるのは、人造人間8号(ハッチャン)やホワイト将軍といった個性豊かなキャラクターたち。
4巻を読み終えたら、きっとすぐに次の5巻を手に取りたくなること間違いなしです。悟空の「強さへの旅」は、ここからさらに加速していきます。
まだ読んでいない方も、久しぶりに読み返したい方も、この機会にぜひ悟空たちの熱い戦いに触れてみてください。そこには、時代を超えて色褪せない、純粋な「ワクワク」が待っています。

コメント