「実家の押し入れを整理していたら、昔読んでいたドラゴンボールが出てきた」
「古本屋で古いドラゴンボールを見つけたけど、これって初版なのかな?」
そんな疑問を抱いている方は多いのではないでしょうか。世界中で愛される国民的漫画『ドラゴンボール』。実は、初期に発行された「初版」には、驚くような価値がつくケースがあります。
でも、いざ目の前の本が初版かどうかを確かめようとしても、どこを見ればいいのか迷ってしまいますよね。バーコードがあるかないか、背表紙の絵はどうなっているかなど、チェックポイントは意外とたくさんあります。
今回は、コレクターならずとも知っておきたいドラゴンボールの初版の見分け方を、初心者の方にもわかりやすく徹底的に解説していきます。
- そもそも「初版」とは?なぜ価値があるのか
- 最も確実な証拠!巻末の「奥付」をチェックする
- 「第1刷」の文字を探す
- 1巻の初版発行日はいつ?
- 最終巻(42巻)の場合
- 見た目だけで判断できる!裏表紙のバーコードに注目
- 1巻から14巻あたりまではバーコードがない
- バーコードが導入された時期
- 定価の表記で発行年代を絞り込む
- マニアックな判別法!背表紙の「ヤジロベー」
- 初版の中でもさらに価値を高める「付属品」
- コミックスの「帯」
- 集英社コミックニュース
- 状態の良さ(コンディション)
- 間違えやすい「完全版」や「新装版」の初版
- 完全版(大判の豪華本)
- 新装版(現行の単行本)
- 偽物や海賊版に注意!
- ドラゴンボール初版の見分け方を徹底解説!1巻の価値やバーコードの有無も紹介:まとめ
そもそも「初版」とは?なぜ価値があるのか
まず基本として、「初版(しょはん)」とはその本が初めてこの世に発行された際の最初のグループを指します。専門用語では「第1刷(だいいちさつ)」と呼びます。
なぜドラゴンボールの初版がそれほどまでに注目されるのか。それは、発行から40年近くが経過し、状態の良い初版が市場から消えつつあるからです。
特に1巻の初版ともなれば、当時の発行部数に対して現存する「綺麗な状態」のものは極めて稀少です。漫画を単なる読み物ではなく、歴史的な資料や資産として捉えるコレクターが増えたことで、その価値は年々高まっています。
最も確実な証拠!巻末の「奥付」をチェックする
ドラゴンボール初版の見分け方において、最も確実で、真っ先に確認すべき場所は、巻末にある「奥付(おくづけ)」と呼ばれるページです。
本の最後のページ(広告や次巻予告のあたり)にある、発行日や著者名が記載されている枠を探してみてください。そこに書かれている文字がすべてを決める「身分証明書」になります。
「第1刷」の文字を探す
奥付に「昭和◯年◯月◯日 第1刷発行」と記載されていれば、それが正真正銘の初版です。「第2刷」「第15刷」「第100刷」など、数字が2以上になっているものは、後から増刷された「重版(じゅうはん)」になります。
1巻の初版発行日はいつ?
最も価値が高いとされるドラゴンボール第1巻の場合、初版の発行日は「昭和60年(1985年)9月15日」です。
もし、お持ちの1巻の奥付にこれ以外の日付が書かれていたり、平成の日付になっていたりする場合は、残念ながら初版ではありません。
最終巻(42巻)の場合
物語の完結となる42巻の初版発行日は「1995年8月9日」です。1巻から42巻まで、すべての巻においてこの「第1刷」という表記があるかどうかが、全巻初版セットとしての価値を左右します。
見た目だけで判断できる!裏表紙のバーコードに注目
奥付を見るのが一番確実ですが、実は本を手に取った瞬間に「これは初版ではないな」と見抜く方法があります。それが、裏表紙の「バーコード」の有無です。
今の本には当たり前についているバーコードですが、実はドラゴンボールの連載が始まった当初、日本の漫画単行本にはまだバーコードを印刷する習慣がありませんでした。
1巻から14巻あたりまではバーコードがない
初期の巻(特におよそ14巻くらいまで)の初版には、裏表紙にバーコードが印刷されていません。代わりに、定価やISBNコードが文字だけで記載されています。
もし、あなたが手に取った1巻の裏表紙にバーコードが堂々と印刷されていたら、それは後年になってから増刷された重版確定です。1巻の初版にバーコード付きのものは存在しないため、これは非常にわかりやすい判別ポイントになります。
バーコードが導入された時期
1980年代後半、15巻が発売される前後の時期から、ジャンプコミックスにもバーコードが導入され始めました。そのため、物語中盤以降の巻については、初版であってもバーコードがついているのが通常です。
定価の表記で発行年代を絞り込む
裏表紙や背表紙に記載されている「定価」も、その本がいつ頃作られたかを知る大きなヒントになります。日本には消費税の導入や増税の歴史があるため、それがそのまま本の「年齢」を表しているのです。
- 定価360円(消費税表記なし):1989年3月以前の発行。初期の初版や初期の重版。
- 定価370円(消費税3%込):1989年4月の消費税導入以降の発行。
- 定価390円〜410円(消費税5%込):1997年以降の重版。
例えば、1巻なのに定価が「390円」や「410円」になっているものは、連載終了後に増刷されたかなり新しいものだと判断できます。
マニアックな判別法!背表紙の「ヤジロベー」
ドラゴンボールの単行本(ジャンプコミックス版)といえば、背表紙を並べると一つの長い絵になる「繋ぎ絵」が有名ですよね。実はここにも、初版に関連した面白いエピソードがあります。
作者の鳥山明先生は、この繋ぎ絵を連載に合わせて描き足していきましたが、あまりに長期連載だったため、誰をどこに描いたか忘れてしまうことがありました。
その結果、旧装版の背表紙には「ヤジロベーが2回登場する」という珍現象が起きています。これはミスなのですが、当時のリアルタイムな空気感を伝える特徴として、ファンの間では親しまれています。
後の「新装版」や「完全版」ではこうした構成が整理されているため、この「ヤジロベーの重複」が見られるのは、当時の旧単行本仕様だけの特権と言えるでしょう。
初版の中でもさらに価値を高める「付属品」
単に「第1刷」であるだけでなく、コレクターが血眼になって探しているのが「当時の付属品」が完備された状態です。これがあるかないかで、価値は数倍、時には数十倍に跳ね上がります。
コミックスの「帯」
本のカバーの上から巻かれている「帯」は、真っ先に捨てられてしまう消耗品です。そのため、当時のキャンペーン情報や映画の告知が載ったオリジナルの帯が残っている初版は、極めて高いプレミアムがつきます。
集英社コミックニュース
当時のジャンプコミックスに挟まっていた、新作情報のチラシです。これも通常は捨てられてしまうため、初版の1巻の中に当時の「コミックニュース」がそのまま挟まっている状態は、マニアにとって最高のコンディションとされます。
状態の良さ(コンディション)
いくら初版でも、ページがバラバラだったり、激しい日焼けや水濡れがあったりすると価値は下がります。昭和の紙は酸性紙が多く、放っておくだけで茶色く変色してしまいます。白さを保っている初版は、それだけで奇跡的な価値があるのです。
間違えやすい「完全版」や「新装版」の初版
ドラゴンボールには、通常の単行本以外にもいくつか種類があります。ここを混同すると、「初版だと思ったのに価値が違った」という悲劇が起こります。
完全版(大判の豪華本)
全34巻で発行された、サイズが大きくカラーページも再現されたバージョンです。こちらの「完全版の初版」も一定の価値はありますが、いわゆる「1巻が数十万円」といった話題になるのは、最初に出た新書サイズのジャンプコミックスの方です。
※完全版の初版には「龍珠通信」という小冊子が挟まっています。
新装版(現行の単行本)
現在、本屋さんに並んでいるドラゴンボールの多くは「新装版」です。表紙のデザインが一新されており、背表紙の絵も整理されています。こちらの初版は比較的最近のものになるため、古いものほどの希少性はありません。
偽物や海賊版に注意!
非常に高価な取引が行われるようになったため、最近では巧妙な作り直しや、状態を良く見せるための加工が施された個体も出回ることがあります。
ネットオークションやフリマアプリで購入する際は、必ず「奥付の画像」と「裏表紙の画像」を確認しましょう。もし画像が載っていない場合は、出品者に質問してみることをおすすめします。誠実な出品者であれば、快く見分け方のための情報を提示してくれるはずです。
ドラゴンボール初版の見分け方を徹底解説!1巻の価値やバーコードの有無も紹介:まとめ
いかがでしたでしょうか。
ドラゴンボールの初版を見分けるポイントは、大きく分けて以下の3点です。
- 奥付(巻末ページ)で「第1刷」と「発行日」を確認する。
- 初期の巻(1〜14巻頃)なら、裏表紙に「バーコードがない」ことを確認する。
- 定価表記が「360円」など、当時の価格設定になっているかを確認する。
もし、あなたがお持ちのドラゴンボールがこれらの条件を満たしていたら、それはまさに日本の漫画史に刻まれた貴重な財産です。たとえ売却するつもりがなくても、大切に保管しておくことで、いつか次の世代へその感動を繋ぐことができるでしょう。
もし「もっと詳しく自分の持っている本について調べてほしい」「この巻の特定のミスについて知りたい」といった要望があれば、またいつでも相談してくださいね。

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