世界中で愛され続けている国民的漫画『ドラゴンボール』。その魅力は熱いバトルや感動的なストーリーだけじゃありませんよね。実は、登場するキャラクターたちの「名前」には、作者である鳥山明先生による驚くほどシンプルで、かつ遊び心満載の法則が隠されているんです。
「サイヤ人は野菜」「フリーザの一族は冷蔵庫」といった有名なものから、意外と知られていないマニアックな由来まで、この記事では徹底的に深掘りしていきます。名前のルーツを知れば、作品がもっと楽しくなること間違いなしですよ!
ドラゴンボールの名前の原点!サイヤ人は「野菜」の詰め合わせ
まず外せないのが、宇宙最強の戦闘民族「サイヤ人」たちの名前です。種族名そのものが「ヤサイ(野菜)」の入れ替えであることは有名ですが、個別の名前もすべて野菜に関連しています。
- カカロット(孫悟空): キャロット(人参)
- ベジータ: ベジタブル(野菜そのもの)
- ラディッツ: ラディッシュ(二十日大根)
- ナッパ: 菜っ葉(葉物野菜全般)
- ブロリー: ブロッコリー
- ターレス: レタス(文字の入れ替え)
- パラガス: アスパラガス
ここで面白いのが、その階級制度とのリンクです。悟空(カカロット)やラディッツのように「土の中に埋まっている根菜」は下級戦士に多く、一方で王子であるベジータは野菜すべてを統括する「ベジタブル」そのものの名を冠しています。鳥山先生がどこまで意図したかは定かではありませんが、名前にキャラクターの立ち位置が投影されているようで見事ですよね。
もしデスクにドラゴンボール ベジータ フィギュアを飾っているなら、その誇り高い名前の由来を思い出しながら眺めてみるのも一興です。
フリーザ軍は「冷蔵庫の中身」で統一されている
宇宙の帝王フリーザとその一族、そして彼に従う部下たちにも明確なルールがあります。それは「冷蔵庫とその中にあるもの」というテーマです。
- フリーザ: フリーザー(冷凍庫)
- コルド大王: コールド(寒い、冷たい)
- クウラ: クーラー(冷却器)
- チルド: チルド室
まさに、冷徹な支配者にふさわしい「冷たい」名前のオンパレード。そして、その冷凍庫(フリーザ)の中に保管される食材たちが、彼の部下たちの由来になっています。
ギニュー特戦隊は「乳製品」
フリーザ軍の精鋭であるギニュー特戦隊は、すべて乳製品から名付けられています。
- ギニュー: 牛乳
- リクーム: クリーム
- バータ: バター
- ジース: チーズ
- グルド: ヨーグルト
あの強烈なポージングを決める彼らが、実は朝食の食卓に並ぶような爽やかな乳製品の名前だなんて、そのギャップがまたドラゴンボールらしい魅力ですよね。
側近たちは「フルーツ」
一方で、ドドリアやザーボンといった側近たちは果物がテーマです。
- ドドリア: ドリアン
- ザーボン: ザボン(文旦)
- アプール: アップル
冷たい冷蔵庫の中に、野菜(サイヤ人)や果物(側近)、乳製品(特戦隊)が詰まっている。フリーザ軍という組織そのものが、まるで巨大な冷蔵庫のような構成になっているのが面白いポイントです。
ブルマ一家は代々「下着」が家訓?
続いては、物語の最重要キーマンであるブルマの一家。科学者として名高いブリーフ博士の家系ですが、彼らの名前は徹底して「下着」に関連しています。
- ブリーフ博士: 男性用の下着「ブリーフ」
- ブルマ: 運動用の「ブルマー」
- タイツ(ブルマの姉): タイツ
- トランクス: 男性用の下着「トランクス」
- ブラ: ブラジャー
世界一の富豪一家がみんな下着の名前というのは、いかにも鳥山先生らしい「照れ隠し」や「抜き」のセンスを感じます。シリアスな場面で「トランクス!」と叫ばれても違和感がないのは、長年親しまれてきたこのネーミングセンスの勝利と言えるでしょう。
ちなみに、ブルマの娘であるブラの成長した姿を再現したドラゴンボール超 ブラ フィギュアなども、ファンには根強い人気があります。
ナメック星人は「貝や軟体動物」がモチーフ
異星人の中でも独特の文化を持つナメック星人。彼らの名前は、その不思議な外見に合わせてか、カタツムリやナメクジといった軟体動物、あるいは貝類から取られています。
- デンデ: でんでん虫(カタツムリ)
- カルゴ: エスカルゴ
- ネイル: スネイル(英語でカタツムリ)
- ムーリ長老: カタツムリの「ムリ」部分
- カタッツ: カタツムリ
元祖ナメック星人と言えるピッコロ(神様)については少し特殊で、もともとはピッコロ大魔王が産み落とした部下たちの「楽器シリーズ」の一環でした。
魔族たちは「楽器」の名前
- タンバリン、シンバル、ドラム、ピアノ
大魔王が自分の分身たちに楽器の名前をつけたのは、世界を恐怖のどん底に陥れる「不協和音」のようなイメージだったのかもしれませんね。
孫家と初期メンバーを彩る「中華料理」
物語の初期は、中国の古典『西遊記』を下敷きにしていたこともあり、食べ物、特に中華料理や茶葉にちなんだ名前が多く登場します。
- 孫悟飯: ご飯(白米)
- ヤムチャ: 飲茶
- プーアル: プーアル茶
- ウーロン: 烏龍茶
- 天津飯(テンシンハン): 天津飯
- 餃子(チャオズ): 餃子
ちなみに、悟空の次男である「孫悟天」は、悟空の「空」よりもさらに高い「天」を目指すという意味が込められているそうです。家族愛を感じる素敵なネーミングですよね。
魔人ブウ編以降に登場する「呪文」と「お酒」
物語が後半に進み、さらにスケールが大きくなると、ネーミングのテーマも多角化していきます。
魔法の呪文から生まれた魔人たち
魔人ブウ編の主要キャラは、童話や魔法がテーマになっています。
- ビビディ、バビディ、魔人ブウ: 映画『シンデレラ』の呪文「ビビディ・バビディ・ブー」
- ダーブラ: 魔法の呪文「アブラカダブラ」
破壊神と天使は「お酒」
『ドラゴンボール超』で登場した宇宙の神々たちは、スタイリッシュにお酒の名前で統一されました。
- ビルス: ビール
- ウイス: ウイスキー
- シャンパ: シャンパン
- ヴァドス: カルヴァドス
神様たちが揃いも揃ってお酒の名前というのは、どこか優雅で、それでいて危うい力を持つ彼らによく似合っています。
ドラゴンボールの名前が持つ不思議な魅力と共通点
ここまで見てきた通り、鳥山明先生のネーミングルールは「身近なものをグループ化する」という非常にシンプルなものです。
なぜこれほどまでに徹底されているのか。鳥山先生の過去のインタビューを紐解くと、「グループにしておけば、新しいキャラが出たときに名前を考えるのが楽だから」という、なんとも合理的な理由が語られています。しかし、この「覚えやすさ」こそが、子供から大人まで、さらには国境を越えて世界中の人々にキャラクターを浸透させた大きな要因の一つであることは間違いありません。
シリアスな戦闘民族が「野菜」だったり、世界を滅ぼす魔人が「呪文」だったり。その適度な「脱力感」が、ドラゴンボールという作品に流れる独特の明るさや、親しみやすさを生んでいるのでしょう。
もしあなたが次にドラゴンボール 完全版 全巻セットを読み返す機会があれば、ぜひキャラクターが登場するたびに「この子の名前の由来は何かな?」と考えてみてください。きっと、今まで気づかなかった新しい発見があるはずですよ。
物語の細部にまで宿る鳥山先生の遊び心。それこそが、連載終了から何十年経っても色あせない『ドラゴンボール』という作品の、真のパワーの源なのかもしれません。
まとめ:ドラゴンボールの名前は知れば知るほど面白い!
いかがでしたか?今回は「ドラゴンボール 名前」をテーマに、主要なキャラクターたちのネーミングの秘密をご紹介しました。
サイヤ人の野菜から始まり、フリーザ軍の冷蔵庫、ブルマ一家の下着、そして神々のお酒まで。身の回りにある言葉をこれほどまでに魅力的なキャラクター名に昇華させてしまうセンスには、改めて脱帽してしまいますね。
この記事をきっかけに、友人や家族と「推しキャラの名前の由来」について語り合ってみるのも楽しいですよ。それでは、また次回の記事でお会いしましょう!

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