「ドラゴンボール」の世界には、サイヤ人やナメック星人など、強烈な個性を持つキャラクターがたくさん登場しますよね。でも、物語の初期に登場した「男狼(おとこおおかみ)」というキャラクターを覚えていますか?
第22回天下一武道会で、あのジャッキー・チュンを執拗に狙っていた、ちょっとコミカルで、でも切ない事情を抱えたあの狼男です。
今回は、彼がなぜジャッキーを恨んでいたのか、そして爆笑必至の結末まで、男狼の魅力をたっぷりとお届けします!これを読めば、初期ドラゴンボールのシュールな面白さが再確認できるはずですよ。
狼なのに満月で人間に?「男狼」のユニークすぎる設定
まず、男狼の最大の特徴といえば、その「逆転」の設定です。
普通、ファンタジーの世界で「狼男(人狼)」といえば、普段は人間で、満月を見ると恐ろしい狼に変身するモンスターですよね。ところが、ドラゴンボールに登場する男狼はその真逆。
**「普段は二足歩行の狼で、満月を見ると人間に変身する」**という、なんとも鳥山明先生らしい捻りの効いたキャラクターなんです。
彼は青いスーツを着こなし、言葉を操るインテリ風の狼。でも、本人は自分の狼の姿にコンプレックスを持っていました。「早く人間になりたい…!」という切実な願いを抱えて生きていたんです。
そんな彼にとって、3年に一度のチャンスや夜のデートは、人間に変身できる「満月」が不可欠でした。しかし、ある事件が彼の人生を狂わせてしまいます。
ジャッキー・チュンへの復讐心!月を壊された男の悲劇
男狼が第22回天下一武道会に出場した動機は、優勝賞金ではありません。ただ一点、**「ジャッキー・チュン(亀仙人)への復讐」**でした。
なぜ彼がそこまでジャッキーを憎んでいたのか。それは、前回の第21回大会の決勝戦にまで遡ります。
当時、孫悟空が大猿化して暴走した際、ジャッキー・チュンは事態を収拾するために、渾身のかめはめ波で「月」を粉砕してしまいました。悟空を元に戻すための苦肉の策でしたが、これが男狼にとっては死活問題だったんです。
「月がなければ、俺は二度と人間に戻れないじゃないか!」
人間に変身して女の子とデートするのを楽しみにしていた男狼にとって、月を壊したジャッキーは、自分の幸せな未来を奪った大悪党に他なりません。
彼はこの3年間、対ジャッキー・チュン用の特訓を重ね、復讐の炎を燃やし続けてきたのです。そう考えると、少し同情してしまいますよね。
第22回天下一武道会での死闘(?)と意外な弱点
いよいよ迎えた本番。決勝トーナメントの第1試合で、男狼は念願のジャッキー・チュンと対峙します。
復讐心に燃える男狼は、鋭い爪やスピードを活かした攻撃を仕掛けます。時には審判の目を盗んでナイフ(反則!)を取り出すなど、なりふり構わぬ執念を見せました。
対するジャッキー・チュンは、月を壊した自覚はあっても、男狼の恨みの深さには最初ピンときていない様子。のらりくらりと攻撃をかわしながら、彼をあしらっていきます。
ここで爆笑のシーンが登場します。ジャッキーが懐から「骨」を取り出して投げると、男狼は本能的にそれを追いかけて場外へ飛び出してしまいそうになるんです。
「俺は狼だ!犬じゃない!」と叫びながらも、骨の魅力には勝てない。このあたりの動物的な本能と理性の葛藤が、初期ドラゴンボールらしいギャグの醍醐味ですね。
ちなみに、この時代のドラゴンボールのフィギュアなどは、今でもコレクターの間で人気です。
ドラゴンボール フィギュア男狼のようなマイナーキャラも、セット販売などで見かけることがあるかもしれません。
救世主はクリリンの頭?前代未聞の「人間化」作戦
試合は結局、ジャッキーの策にハマった男狼が場外負けを喫して終わります。しかし、恨みは消えません。泣きながら抗議する男狼に対し、ジャッキーはある解決策を提案します。
「わかったわかった、お前を人間に戻してやるわい」
そう言ってジャッキーが呼び出したのは、観客席にいたクリリンでした。ジャッキーは催眠術を男狼にかけ、さらにクリリンの「ツルツルに剃り上げられた後頭部」を彼に見せます。
「いいか、あれが満月だ……。ほら、光り輝く満月が見えるだろう?」
するとどうでしょう。男狼はクリリンの頭を本物の満月だと思い込み、みるみるうちに姿を変えていきます。そしてついに、念願の「人間」へと変身を遂げたのです!
変身後の姿は……正直に言って、非常に地味で、少しトボけた顔のおじさんでした。でも、本人は鏡を見て大喜び。ジャッキーへの恨みもすっかり消え、意気揚々と会場を去っていきました。
クリリンの頭が世界を救った(?)瞬間です。これには読者も、そして作中のキャラクターたちも呆れ顔でしたが、ハッピーエンド(?)には変わりありません。
男狼から学ぶ、初期ドラゴンボールの遊び心
男狼というキャラクターは、物語全体で見れば非常に短い出番でした。しかし、彼の存在は「ドラゴンボール」が本来持っていた、自由でユーモア溢れる空気感を象徴しています。
強さのインフレが進む前のこの時期は、武術の凄さだけでなく、設定の妙やパロディ精神がふんだんに盛り込まれていました。
「狼が満月で人間になる」という一発ネタを、ここまでドラマチック(?)に描き切る鳥山先生の筆致には脱帽です。
もし今、改めて初期のエピソードを読み返したいと思ったら、コミックスで一気にチェックするのも楽しいですよ。
ドラゴンボール コミックス 全巻セット男狼の変身シーン、今見てもシュールすぎて笑ってしまいます。
ドラゴンボールの男狼が教えてくれた、ハッピーエンドの形
さて、男狼のエピソードを振り返ってきましたが、いかがでしたか?
彼は、月を壊されるという理不尽な災難に見舞われながらも、最終的には「思い込み」の力で夢を叶えました。ジャッキー・チュンの機転(とクリリンの頭)が、一人の狼の人生を救ったわけですね。
ドラゴンボールはその後、宇宙規模の戦いへとスケールアップしていきますが、たまにはこうした「ちょっと変なヤツら」が活躍した天下一武道会の思い出に浸るのも悪くありません。
男狼がその後、人間の姿で素敵なデートができたのかどうか……それは神のみぞ知る、といったところでしょうか。
この記事が、あなたのドラゴンボール愛を深めるきっかけになれば嬉しいです!
それでは、**ドラゴンボールの男狼を徹底解説!天下一武道会の因縁と驚きの結末とは?**を最後までお読みいただきありがとうございました。また次の記事でお会いしましょう!

コメント