国民的人気アニメ『ドラゴンボール』。初期の冒険編は、ワクワクする旅の空気感があって最高ですよね。そんな旅の途中で悟空が出会った、ちょっと懐かしくてユニークな敵キャラクターを覚えていますか?
そう、今回スポットを当てるのは「金角(きんかく)」と「銀角(ぎんかく)」の兄弟です!
「あれ、原作の漫画にそんなキャラいたっけ?」と首をかしげた方も多いかもしれません。実は彼ら、アニメ版だけのオリジナルエピソードに登場する、非常にキャラの濃い悪党なんです。
元ネタである『西遊記』の設定を絶妙にアレンジした彼らの正体や、恐ろしい「人食いひょうたん」の秘密、そして意外すぎる結末まで、余すところなくお届けします!
ドラゴンボールに登場する金角・銀角の正体とは?
まずは彼らが何者なのか、そのプロフィールを紐解いていきましょう。
金角と銀角が登場するのは、アニメ『ドラゴンボール』の第79話「金角・銀角の人食いひょうたん」です。時系列で言うと、悟空が第22回天下一武道会に向けて、一人で世界中を飛び回って修行していた時期ですね。
- 兄・金角(CV:田中康郎):がっしりした体格で、名前の通り金の角を持つ。
- 弟・銀角(CV:青野武):やや小柄で銀の角を持つ。
彼らはある村を拠点にして、村人たちを恐怖で支配していた無法者です。その横暴ぶりは凄まじく、村の食べ物や貴重品を奪い、逆らう者は容赦なく魔法のアイテムで始末するという、まさに初期ドラゴンボールらしい「絵に描いたような悪党」として描かれています。
ここで重要なのが、彼らは鳥山明先生の原作漫画には一切登場しない、アニメオリジナルのキャラクターだということです。アニメスタッフが『西遊記』をモチーフにした本作の原点に立ち返り、遊び心をふんだんに盛り込んで誕生させた刺客なんですよ。
ちなみに、弟の銀角を演じたのは名優・青野武さん。後にピッコロ大魔王や神様を演じることになるお方ですが、ここではコミカルながらも憎たらしい悪役を熱演されています。
恐怖のアイテム!「人食いひょうたん」の驚くべき能力
金角・銀角がこれほどまでに村人を怯えさせていた理由。それは彼らが持つ魔法の道具「人食いひょうたん」にあります。
このひょうたん、実はとんでもない初見殺しの能力を持っているんです。
- 名前を呼ぶ:まず、ひょうたんの持ち主がターゲットの名前を呼びます。
- 返事を「しない」と吸い込まれる:ここが最大のポイントです。呼ばれた相手が「返事をしなかった」場合、強制的にひょうたんの中へ吸い込まれてしまいます。
- 酒になってしまう:吸い込まれた人間は、そのまま閉じ込められて数時間経つと、なんと溶けて「酒」に変わってしまいます。
そう、彼らはこの酒を飲むために、罪のない村人たちを次々と犠牲にしようとしていたのです。恐ろしい設定ですよね。
悟空も初めはこのルールを知らず、名前を呼ばれて黙っていたために一度は吸い込まれてしまいました。しかし、そこは我らが悟空。ひょうたんの中から如意棒を伸ばして脱出を試みるなど、持ち前の機転とパワーで対抗します。
この「返事をしないと吸い込まれる」というルール、実は元ネタの『西遊記』とは真逆の設定になっているのをご存知でしょうか?アニメスタッフのちょっとした捻りが、物語に緊張感と面白さを与えています。
元ネタ『西遊記』との決定的な違いを比較!
『ドラゴンボール』はもともと『西遊記』を下敷きに作られた作品ですが、この金角・銀角回は特にそのオマージュが色濃く出ています。では、本家『西遊記』の彼らとは何が違うのでしょうか?
1. キャラクターの格付け
- 西遊記:太上老君という神様の弟子であり、天界から宝具を盗み出して地上へ降りた強力な魔王。孫悟空を最も苦しめた強敵の一組です。
- ドラゴンボール:地方の村を荒らす、ただの小悪党。戦闘力もそれほど高くなく、修行中の悟空にとっては「ちょっと手こずる中ボス」程度の扱いです。
2. ひょうたんのルール
- 西遊記:宝具「紫金紅葫芦(しきんこうころ)」は、名前を呼ばれて**「返事をした」**瞬間に吸い込まれます。だから孫悟空は偽名を名乗ったりして翻弄したわけです。
- ドラゴンボール:前述の通り、**「返事をしない」**と吸い込まれます。無視してもダメ、というより厄介なルールに変更されています。
このように、名前やアイテムは共通していても、その性質や物語上の役割は大きくアレンジされています。神話の強敵を、あえて「村の困ったちゃん」的な悪党に落とし込むあたりに、当時のアニメ制作陣のユーモアを感じますね。
悟空に敗れた金角・銀角の意外すぎる結末
さて、悪事を働いていた金角・銀角ですが、最後は当然悟空にお仕置きされます。しかし、その結末が初期ドラゴンボールらしく、どこかほっこり(?)する内容なんです。
悟空の圧倒的な実力にひれ伏した二人。通常、後のシリーズであれば「かめはめ波」で消し飛ばされるところですが、このエピソードでは命までは取られません。
悟空は彼らから「人食いひょうたん」を没収します。そして、これまで村人たちを苦しめてきた罪滅ぼしとして、彼らに言い渡した罰は……。
「村の復興のために、汗水垂らして働くこと」
なんと彼らは、農作業や重い荷物運びなどの重労働を命じられ、村人たちの監督下でこき使われることになったのです。かつて恐怖で支配していた相手に、今度は顎で使われる立場になる。まさに因果応報、勧善懲悪の素晴らしい締めくくりでした。
この「死なないけれど、こっぴどく反省させられる」というオチは、初期のコメディ路線ならではの魅力と言えるでしょう。
初期アニメを彩った金角・銀角エピソードの魅力
この金角・銀角の回は、今振り返ると非常に贅沢なエピソードです。
悟空が一人で世界を旅する中で出会う、多様な文化や不思議な力を持つ人々。それは後の戦闘力インフレが加速する前の、純粋な「冒険ファンタジー」としての『ドラゴンボール』の良さが詰まっています。
また、ドラゴンボール DVDなどの映像ソフトや配信サービスで改めてチェックしてみると、作画のタッチや背景の描き込みから、古き良き冒険活劇の熱量が伝わってきます。
金角・銀角のようなアニメオリジナルキャラクターがいたからこそ、原作にはない「旅の厚み」が増し、私たちの記憶に深く刻まれているのかもしれません。
ドラゴンボールの金角・銀角とは?アニメ独自の活躍や西遊記との違い、能力を徹底解説!まとめ
いかがでしたでしょうか?
アニメ版『ドラゴンボール』にのみ登場する異色の兄弟、金角と銀角。彼らは原作漫画にはいないキャラクターながら、その強烈な個性と「人食いひょうたん」という魔法のアイテムで、物語に大きなインパクトを残しました。
ここで、今回紹介したポイントを振り返ってみましょう。
- アニメ第79話のみに登場するオリジナルキャラであること。
- **「名前を呼ばれて返事をしないと吸い込まれる」**という、西遊記とは逆の特殊能力を持っていたこと。
- 最後は死なずに、村の復興のために重労働を課されるという勧善懲悪な結末を迎えたこと。
もし、あなたが「最近の激しいバトルもいいけれど、昔のコミカルな冒険が恋しいな」と感じているなら、ぜひこの機会に金角・銀角の活躍を見返してみてください。そこには、少年時代の悟空が持っていた、どこまでも真っ直ぐで力強い正義感が溢れています。
これからも『ドラゴンボール』の世界を深掘りしていくと、まだまだ面白い発見があるはずです。懐かしのキャラを思い出しながら、また次の冒険へと出かけましょう!

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