漫画のキャンバスサイズの選び方!プロも使う原稿用紙の規格を徹底解説

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「漫画を描いてみたい!」と思い立ち、お絵描きソフトを開いた瞬間にぶつかる最初の壁。それが「キャンバスサイズ、一体どれにすればいいの?」という問題です。

せっかく気合を入れて描き始めても、サイズや解像度の設定を間違えてしまうと、後から「線がガタガタで印刷できない!」「投稿サイトにアップしたら画像がボケボケ……」なんて悲劇が起こることも。

実は、漫画のキャンバスサイズ選びには、プロの世界でも使われている「鉄板のルール」があります。この基本さえ押さえておけば、デジタルでの漫画制作がぐっとスムーズになります。

今回は、初心者の方が迷いがちなB4やA4の違いから、仕上がりを左右する解像度の話まで、漫画のキャンバスサイズの選び方を徹底的に解説していきます。


なぜキャンバスサイズ選びが漫画のクオリティを左右するのか

デジタルで絵を描くとき、キャンバスサイズは後から自由に変えられると思っていませんか?確かに数値上の変更は可能ですが、小さいサイズで描いたものを無理やり大きくすると、線が引き伸ばされて画質が著しく劣化します。

特に漫画の場合、細かな描き込みやスクリーントーンの網点など、繊細な描写が求められます。最初から「最終的にどこで発表するか」を想定して適切なサイズを選んでおくことが、作品のクオリティを守るための第一歩なんです。

もし、iPadなどのタブレットで描くならiPad Proのようなスペックの高いデバイスであっても、最初に設定したキャンバスサイズが「土台」になります。この土台がしっかりしていないと、どんなに技術があってもプロのような仕上がりにはなりません。


迷ったらこれ!用途別キャンバスサイズの選び方

漫画のサイズには、大きく分けて「商業誌用(B4)」と「同人誌・個人制作用(A4)」の2つのスタンダードがあります。

プロを目指すなら「B4サイズ」一択

週刊少年ジャンプや週刊少年マガジンなど、紙の雑誌に掲載される漫画の多くは「B4サイズ」の原稿用紙に描かれています。

「え、でも雑誌の大きさはB5だよね?」と思った方、鋭いです。実は、プロの現場では「印刷されるサイズ(B5)よりも一回り大きいサイズ(B4)」で描き、それを縮小して印刷するのが通例です。

縮小することで、線のブレや小さな歪みが目立たなくなり、より密度が高く綺麗な画面に見えるというメリットがあります。将来的に出版社への持ち込みや、漫画賞への投稿を考えているなら、今のうちからB4サイズで描く癖をつけておきましょう。

同人誌や趣味なら「A4サイズ」が扱いやすい

一方で、同人誌即売会で頒布する本や、個人的に楽しむための漫画であれば「A4サイズ」が一般的です。

A4サイズの原稿用紙で描くと、仕上がりはB5サイズの本になります。B4に比べて描く面積が少し狭くなるため、1ページを完成させるまでのスピードが上がり、初心者の方でも挫折しにくいというメリットがあります。

また、家庭用のプリンターやコンビニのコピー機でテスト印刷する際も、A4なら等倍でプリントできるので確認が非常に楽です。


解像度(dpi)の正解を知っておこう

サイズと同じくらい重要なのが「解像度」です。これは画像の密度のことで、単位はdpi(ドット・パー・インチ)で表されます。

  • モノクロ漫画:600dpi
  • カラー漫画:350dpi

これが、デジタル漫画制作における「絶対的なルール」だと覚えてください。

なぜモノクロの方が高い数値が必要なのか。それは、漫画特有の「トーン(網点)」を綺麗に表現するためです。解像度が低いと、印刷した時にトーンが潰れたり、変な模様(モアレ)が出たりしてしまいます。

逆に、カラーイラストの場合は350dpiあれば、人間の目には十分に美しく見えます。これ以上数値を上げても、データが重くなってMacBook Proなどの高性能PCでも動作がカクつくだけで、見た目の美しさはほとんど変わりません。


デジタル原稿に欠かせない「3つの枠」の知識

デジタルのお絵描きソフト、特にCLIP STUDIO PAINTなどで漫画設定を開くと、いくつもの枠線が表示されて混乱することがありますよね。それぞれの役割を整理しておきましょう。

1. 仕上がり枠(裁ち切りサイズ)

文字通り、本になった時の実際の大きさです。B5の本なら、この枠がB5のラインになります。

2. 裁ち落とし(塗り足し)

仕上がり枠の外側にある、数ミリの余白のことです。本を作る工程では、大きな紙に印刷した後に周囲をガチャンと裁断機で切り落とします。その際、どうしても数ミリのズレが生じることがあります。

もし「仕上がり枠」ぴったりに背景を描いていると、裁断が少しズレただけで端に白い隙間ができてしまいます。それを防ぐために、あらかじめ外側まで絵をはみ出させて描いておく必要があるんです。

3. 基本枠(内枠)

一番内側にある枠です。ここは「安全地帯」だと思ってください。セリフや重要なキャラクターの顔などは、必ずこの枠の中に収めるようにします。

本の中心付近(ノド)は綴じ込まれて見えにくくなりますし、外側ギリギリだと断裁時に切れてしまう恐れがあります。「絶対に読ませたいセリフは基本枠の中!」と心に刻んでおきましょう。


デバイス環境とキャンバスサイズのバランス

最近ではSurface Proやタブレットを使って、場所を選ばずに漫画を描く人が増えています。しかし、デバイスのスペックによっては、あまりに巨大なキャンバスサイズを設定すると動作が重くなることがあります。

特に「B4サイズ・600dpi・レイヤー100枚以上」といった設定は、メモリを大量に消費します。もし使っているデバイスの動作が重いと感じたら、レイヤーをこまめに統合するか、キャンバスサイズをA4に下げるなどの工夫が必要です。

描く楽しさを損なわないためにも、自分の道具に合ったサイズ選びも大切です。


SNS投稿やWeb漫画の場合はどうする?

「印刷する予定はない、SNSやWebサイトで見てもらえればいい」という場合でも、最初から低解像度で描くのはおすすめしません。

スマートフォンの画面は年々高精細になっています。昔の基準である72dpiなどで描いてしまうと、最新のiPhone 15などの画面で見ると画像が荒く見えてしまうことがあるからです。

おすすめは、一度「印刷用(350dpi以上)」のサイズでしっかりと描き上げ、書き出す際にSNS用のサイズに縮小する方法です。これなら、後から「やっぱり本にしたい!」と思った時にも対応できますし、何より線が美しく仕上がります。

縦スクロール漫画(Webtoon)の場合は、横幅を800px〜1200px程度に固定し、縦に長いキャンバスを使います。この場合も、元データは少し大きめに作っておくのがプロのテクニックです。


漫画のキャンバスサイズの選び方!プロも使う原稿用紙の規格を徹底解説:まとめ

ここまで、漫画制作の土台となるキャンバスサイズと規格について解説してきました。

最後にポイントをおさらいしましょう。

  • プロや商業誌志望なら「B4サイズ」、同人誌や初心者なら「A4サイズ」を選ぶ。
  • 解像度は、モノクロなら「600dpi」、カラーなら「350dpi」が鉄則。
  • 「裁ち落とし」まで絵を描き、「基本枠」の中にセリフを収める。
  • どんな用途であっても、大は小を兼ねる。迷ったら大きめのサイズで描く。

キャンバスサイズを正しく選ぶことは、あなたの作品を最高な形で読者に届けるための「おもてなし」でもあります。適切な設定で描き始めることで、技術の上達も早まり、完成した時の達成感もひとしおです。

まずは自分の目的を明確にして、今回ご紹介した規格の中から最適なものを選んでみてください。設定が完了したら、あとは思い切りペンを走らせるだけです!素敵な漫画ライフを応援しています。

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