漫画トレスとは?初心者向けの基本知識とおすすめ素材サイトを紹介

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「絵を描き始めたけれど、自分の思い通りに線が引けない……」「プロみたいなバランスで描くにはどうしたらいいの?」

そんな悩みを抱える初心者の方にとって、最短ルートと言える練習法が「トレス(トレース)」です。でも、いざ始めようとすると「それってパクリじゃないの?」「SNSに上げても大丈夫?」と、不安がよぎることもありますよね。

今回は、漫画トレスとは何かという基本から、上達するためのコツ、そして安心して使えるおすすめ素材サイトまで、初心者が知っておくべき知識をまるごと解説します。正しく学んで、あなたの創作活動をグッと加速させていきましょう!


漫画トレスとは?まずは基本を押さえよう

漫画における「トレス(トレース)」とは、お手本となる絵や写真の上に新しい紙やレイヤーを重ね、その線をなぞって写し取る技法のことです。

アナログの時代には、下から光を当てる「トレース台」という道具が必須でしたが、今のデジタル環境ならペイントソフト一つで簡単に行えます。

模写との決定的な違い

よく混同されるのが「模写」です。

模写は、お手本を横に置いて、自分の「目」で形を捉えながら別の場所に再現する作業。対してトレスは、物理的に「線をなぞる」作業です。

模写が「観察力」を鍛えるのに対し、トレスは「プロが引く線のリズム」や「キャラクターの正しい構造」を、手と脳に直接覚え込ませる効果があります。

上達に欠かせない「線の経験」

初心者のうちは、一本の線をどこで止めるべきか、どの程度の強さで引くべきか迷ってしまうものです。トレスを繰り返すと、自分の手の中に「正解の軌道」が蓄積されていきます。これが積み重なることで、何も見ずに描くときでも迷いのない線が引けるようになるのです。


「トレパク」に注意!著作権とルールの境界線

トレスを語る上で避けて通れないのが、著作権の問題です。「トレパク(トレース・パクリ)」という言葉があるように、一歩間違えると大きなトラブルに発展してしまいます。

楽しく描き続けるために、何が良くて何がダメなのか、その境界線をはっきりさせておきましょう。

100%安全なのは「練習のみ」で公開しないこと

結論から言うと、ネット上のどんな画像であっても、自分一人の練習用としてトレスし、どこにも公開せずに破棄(または個人保存)するのであれば、法的には全く問題ありません。著作権法には「私的使用のための複製」という例外が認められているからです。

問題になるのは、それを「ネットにアップする」「販売する」といった、他人の目に触れる形にする場合です。

やってはいけない「アウト」な行為

以下のケースは、著作権侵害や炎上のリスクが非常に高いため、絶対に避けましょう。

  • 好きな漫画家の絵をなぞって、自分の作品としてSNSに投稿する
  • ネットで見つけた有名人の写真をなぞり、背景やキャラとして公開する
  • 「トレスです」と注釈を入れればOKだと勘違いし、許可なく原作者の絵をなぞる

相手がプロであれアマチュアであれ、他人が描いた絵には著作権があります。許可なくトレスして公開することは、その権利を侵害する行為です。「練習だから」「ファンだから」という理由は、法的には通用しません。

公開していいのは「自分で撮った写真」や「許可された素材」

もしトレスした作品をSNSや同人誌で公開したいなら、以下のものを選びましょう。

  • 自分が撮影した写真(背景やポーズなど)
  • 著作権フリー、または「トレスOK」と明記されている素材
  • 購入したポーズ集や背景素材集(利用規約に従うこと)

特に背景などは、一から描くと膨大な時間がかかります。自分で撮った写真を活用すれば、時短になるだけでなく、完全にオリジナルの作品として胸を張って発表できますよ。


初心者がトレスで劇的に上達するための3つのコツ

ただぼーっとなぞっているだけでは、残念ながら画力はなかなか上がりません。トレスを「意味のある練習」に変えるためのポイントを3つお伝えします。

1. 立体を意識して「構造」をなぞる

単なる「輪郭線」を追うのではなく、その線の向こう側にある立体を想像してみてください。

「この腕の線は、肩の筋肉がこう繋がっているからここに繋がるんだ」「このシワは、肘を曲げたから発生しているんだ」と、理由を考えながらなぞるのがコツです。

おすすめは、トレスする前に、お手本の上に赤ペンなどで「アタリ(骨格や関節の丸)」を描き込んでみること。構造を理解してからなぞることで、学習効率が数倍に跳ね上がります。

2. 線の「入り」と「抜き」を完璧に真似る

漫画の絵の魅力は、線の強弱にあります。プロの線は、一本の中でも太い部分と細い部分があります。

これを再現しようとすることで、ペンタブレットやGペンを使いこなす技術が身につきます。「どこで筆圧をかけ、どこでスッと力を抜いているか」を執拗に観察してコピーしましょう。

3. トレスした後に「自力」で描いてみる

これが最も重要です。

一通りトレスし終わったら、お手本のレイヤーを非表示にして、横に並べてみてください。そして、先ほど学んだことを思い出しながら、白紙の状態から同じものを描いてみるのです。

「あれ、さっきなぞったのに描けないぞ?」という部分こそが、あなたの弱点です。そこを再度トレスして確認する。このサイクルが、あなたを脱・初心者に導いてくれます。


迷ったらここ!おすすめのトレス素材サイト

「練習用の素材をどこで探せばいいかわからない」という方のために、商用利用が可能で、漫画制作の心強い味方になってくれるサイトを厳選しました。

1. ポーズマニアックス(Posemaniacs)

3Dモデルのポーズを全方向から見ることができる、老舗のポーズ練習サイトです。

筋肉の付き方が分かりやすく表示されており、人体構造の勉強にはこれ以上の場所はありません。30秒ドローイングなどの練習機能も充実しています。

2. CLIP STUDIO ASSETS

もしあなたがCLIP STUDIO PAINTを使っているなら、公式の素材配布サービスは宝の山です。

ユーザーが投稿した3Dデッサン人形や、トレス用の背景線画などが無数にあります。無料のものから有料のものまでありますが、クオリティは折り紙付きです。

3. 写真AC / イラストAC

膨大な数の写真やイラストが揃うフリー素材サイトです。

特に写真ACは、街並みや自然の風景など、背景のトレス元を探すのに非常に便利です。ただし、利用規約で「加工の度合い」が細かく定められている場合があるため、使用前に必ず最新の規約を確認するようにしましょう。

4. ぱくたそ(PAKUTASO)

高品質な写真が無料で利用できるサイトです。

人物のポーズだけでなく、日常的なシーンの背景素材が充実しています。「トレスして漫画の背景に使う」という用途でも広く愛用されています。

5. マンガパーツSTOCK

吹き出しや集中線など、漫画特有のパーツに特化した素材サイトです。

トレスというよりは、そのまま配置して使うものが多いですが、自作したいときの「正解の形」を知るための参考資料として非常に役立ちます。


制作環境を整えて効率アップ!

トレスを快適に行うためには、道具も重要です。

アナログ派なら、薄い紙を透かすためのトレース台。デジタル派なら、画面に直接描ける液晶タブレットや、手軽に描けるiPadがあると、作業スピードが劇的に変わります。

特にデジタル環境では、レイヤーの不透明度を20〜30%程度に下げて、その上に新しいレイヤーを作って描くのが一般的です。線の色が混ざって見にくいときは、お手本の画像の色を「青色」などに変更すると、自分の引いた黒い線がはっきり見えて作業しやすくなりますよ。


まとめ:漫画トレスとは?初心者向けの基本知識とおすすめ素材サイトを紹介

漫画トレスは、正しく使えばこれほど心強い練習法はありません。

プロの技術を自分の手で再現し、構造を理解し、それを自分の血肉に変えていく。その過程で、著作権というルールをしっかり守ることさえ忘れなければ、あなたの表現力は必ず向上します。

最後に、今回ご紹介したポイントを振り返りましょう。

  • トレスは「構造」と「線の強弱」を学ぶためのもの
  • ネットの画像を無断で公開するのはNG(自分だけの練習ならOK)
  • 公開する場合は、自分で撮った写真や許可された素材サイトを使う
  • なぞった後は、何も見ずに描けるかテストする

まずは、お気に入りの素材サイトで見つけたポーズを一つ、じっくりなぞることから始めてみませんか?その一本の線から、あなたの漫画家への道が大きく拓けていくはずです。

「漫画トレスとは?初心者向けの基本知識とおすすめ素材サイトを紹介」というテーマでお届けしました。ぜひ、今日の練習から取り入れてみてくださいね!

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