「ファンタスティック・ビースト(ファンタビ)」シリーズを楽しみにしていた皆さんにとって、いま最も気になるのは「続きはどうなったの?」という疑問ですよね。
全5部作として華々しくスタートしたはずのこのシリーズですが、3作目『ダンブルドアの秘密』の公開から時間が経過した2026年現在、状況は非常に厳しいものになっています。
結論からお伝えすると、公式から明確に「制作中止」という言葉は出ていないものの、現状は事実上の打ち切り、あるいは無期限の凍結状態にあると言わざるを得ません。
なぜ、魔法ワールドの期待を背負ったこの物語が止まってしまったのか。ニュートたちの旅は本当に終わってしまったのか。ファンが抱えるモヤモヤを解消するために、これまでに判明している事実と背景を徹底的に整理してお伝えします。
公式関係者が語る「ファンタビ」シリーズの現在地
まず、多くのファンが「打ち切り」を疑うきっかけとなったのは、監督やメインキャストたちの口から漏れる、なんとも歯切れの悪いコメントの数々です。
シリーズの舵取りを担ってきたデヴィッド・イェーツ監督は、3作目の公開後、ワーナー・ブラザースとの間に続編に関する具体的な会話がないことを明かしました。監督の言葉を借りれば、現在はシリーズが「パーク(一時停止)」している状態。つまり、映画を作るための準備すら始まっていないのです。
さらに、主人公ニュート・スキャマンダーを演じるエディ・レッドメインも、インタビューで「ニュートとしての役目は3作目で一区切りついたのではないか」という趣旨の発言をしています。演者自身が完結を予感させるような言葉を口にするのは、ファンにとっては非常にショッキングな出来事でした。
ダンブルドア役のジュード・ロウも「現在は保留中」であると述べており、メインスタッフ・キャストの総意として「次を作る予定が真っ白である」ことが伺えます。
なぜ4作目の制作が中止・停滞してしまったのか
輝かしいハリー・ポッター魔法ワールドの一角であるはずのファンタビが、なぜここまで苦戦することになったのでしょうか。そこには、単なる興行成績だけではない、複雑な事情が絡み合っています。
右肩下がりの興行収入という現実
映画制作はビジネスである以上、数字の結果がすべてを左右します。シリーズ1作目『魔法使いの旅』は約8億ドルを超える大ヒットを記録しました。しかし、2作目、3作目と進むにつれて、世界興行収入は目に見えて減少していきました。
3作目『ダンブルドアの秘密』の興行収入は約4億ドル強。制作費に2億ドル、さらに巨額の宣伝費を投じていることを考えると、スタジオが「次も同じ規模で作りたい」と即断できる数字ではなかったのが実情です。
予期せぬスキャンダルと交代劇
シリーズを襲った不運の中でも、キャストにまつわるトラブルは深刻でした。
悪の魔法使いグリンデルバルドを演じていたジョニー・デップの降板劇は、大きな波紋を呼びました。後任としてマッツ・ミケルセンが素晴らしい演技を見せたものの、シリーズ途中のキャスト変更は一部のファンに違和感を与えてしまったことは否めません。
また、重要キャラクターであるクリーデンスを演じるエズラ・ミラーの度重なるトラブルや、原作者J.K.ローリング氏のSNS上での発言による炎上など、作品の外側で「ノイズ」が多すぎたことも、ワーナーが続編に慎重になる要因となりました。
物語の「焦点」がぼやけてしまった
ストーリー面でも、ファンからの厳しい意見がありました。もともと「魔法動物学者であるニュートの冒険」として始まったはずが、次第に「ダンブルドアとグリンデルバルドの戦争」へと主題がシフトしていきました。
可愛い魔法動物を見たい層と、重厚な魔法界の歴史を見たい層の両方を満足させようとした結果、どちらにとっても「物足りない」中途半端なトーンになってしまったという指摘は、映画レビューサイトなどでも多く見られます。
ワーナー・ブラザースの戦略変更と「ハリー・ポッター」リブート
ファンタビの続編が作られない最大の理由は、スタジオ側の「選択と集中」にあります。
現在、ワーナー・ブラザース・ディスカバリーは、魔法ワールドの今後を担うプロジェクトとして、HBOでの『ハリー・ポッター』ドラマシリーズ版の制作を最優先事項に掲げています。これは映画版をリブートし、各巻を1シーズンかけてじっくり描くという壮大なプロジェクトです。
2026年以降の配信を目指して動き出しているこの新プロジェクトに全リソースを注ぎ込むため、苦戦しているファンタビシリーズは後回しにされてしまった、というのが大方の見方です。
企業としては、確実なヒットが見込める「本編のリブート」を優先するのは合理的な判断かもしれませんが、ファンタビの物語を中途半端なまま置き去りにされるファンにとっては、納得しがたい状況であることも事実です。
ニュートたちの物語をどこかで見ることはできる?
映画としての4作目・5作目が絶望的な状況だとしても、物語を完結させる手段はいくつか残されています。
テーマパークでの再演
フロリダのユニバーサル・エピック・ユニバースに新設される魔法ワールドエリアでは、1920年代のパリ、つまりファンタビの世界観が採用されています。ここで流れる映像のためにエディ・レッドメインがニュート役を再演しており、アトラクションという形ではありますが、今でもニュートの姿を確認することができます。
ファンタスティック・ビーストのブルーレイやグッズを見返しながら、新しいテーマパークのオープンを待つのも、ファンとしての楽しみ方の一つかもしれません。
アニメーションや小説での補完
ファンの間では、残りのストーリーをアニメーション映画として制作したり、J.K.ローリング氏による小説として完結させたりしてほしいという声が非常に多く上がっています。
ファンタビが描くはずだった「1945年の伝説の決闘」は、魔法界の歴史において最も重要なエピソードの一つです。これを完全に闇に葬ることは、魔法ワールド全体の損失でもあります。ドラマ版の中で過去の回想として描かれるのか、あるいは別の形での救済があるのか、今後の発表が待たれます。
まとめ:ファンタスティック・ビーストは打ち切り決定?4作目の中止理由と最新情報
残念ながら、現在の状況を総合的に判断すると、映画「ファンタビ」シリーズが当初の予定通り5部作として劇場公開される可能性は極めて低いと言わざるを得ません。
興行収入の低迷、主要キャストを巡るトラブル、そして配信ドラマ版『ハリー・ポッター』への戦略的シフト。これらの要因が重なり合い、ニュートの旅は事実上の休止状態に追い込まれました。
しかし、魔法ワールドという大きな枠組みの中で、ニュートやダンブルドアの物語が完全に消滅したわけではありません。形を変えて、いつか私たちが納得できる形でエピソードが補完される日が来ることを信じたいところです。
いま私たちができるのは、これまでの3作品をじっくりと見返し、いつか訪れるかもしれない「奇跡の続報」を待つことだけかもしれません。お気に入りの魔法動物たちの活躍を、Fire TV Stickなどのデバイスで改めてチェックして、魔法の世界に浸ってみてはいかがでしょうか。
「ファンタスティック・ビーストは打ち切り決定?」という問いに対する今の答えは、残念ながら「Yesに近い保留」ですが、魔法界にはいつだって驚きが隠されているものです。ニュート・スキャマンダーのトランクが開く日が再び来ることを願いましょう。

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