2024年4月期に放送され、松本まりかさんの地上波連ドラ初主演作として大きな注目を集めた『ミス・ターゲット』。放送中からSNSや検索エンジンで「打ち切りなの?」「なぜあんなに急展開なの?」といった声が飛び交い、今もなお「打ち切り」という不穏なキーワードで検索する人が絶えません。
結論からお伝えすると、本作は決して打ち切りではなく、当初の予定通り全9話で堂々の完結を迎えています。
では、なぜこれほどまでに打ち切りの噂が広まってしまったのでしょうか。視聴率の推移や制作の背景、そして視聴者のリアルな評価を紐解きながら、その真相に迫ります。
「打ち切り」と誤解された3つの大きな理由
視聴者が「このドラマ、もしかして打ち切り?」と感じてしまったのには、日本のドラマ界特有の事情と、本作ならではの構成が関係しています。
まず1つ目は、全9話という放送回数の短さです。
通常、日本の地上波連続ドラマは10話から11話で構成されるのが一般的ですよね。そのため、9話で最終回を迎えると「人気がなくて1、2話分カットされたのでは?」と疑われがちです。
しかし、本作が放送された「日曜22時枠(ABCテレビ・テレビ朝日系)」は、過去の作品を見ても9話前後で完結するケースが少なくありません。つまり、制作側にとっては最初から計算通りの着地だったというわけです。
2つ目は、物語後半の凄まじいスピード感です。
百戦錬磨の結婚詐欺師・朝倉すみれが、本気の婚活に目覚め、過去の罪と向き合っていくプロセスが、後半にかけて一気に加速しました。警察の捜査が迫る緊迫感や、愛する宗春のために自首を決意するまでの流れが非常にスピーディーだったため、視聴者には「急いで物語を畳みに行っている」という印象を与えてしまったようです。
3つ目は、リアルタイム視聴率の数字です。
平均世帯視聴率が3〜4%台で推移していたため、数字だけを見た層が「不振による早期終了」という憶測をネット上に書き込み、それが拡散されてしまったのが実態です。
視聴率の推移から見る、作品の立ち位置
ここで、客観的なデータとして視聴率の動きを振り返ってみましょう。
- 第1話:3.6%
- 第2話:3.8%
- 第3話:4.0%
- 第4話:3.6%
- 第5話:3.9%
- 第6話:3.8%
- 第7話:3.3%
- 第8話:3.9%
- 第9話(最終回):3.8%
数字だけを並べると、爆発的なヒットとは言い難いかもしれません。しかし、注目すべきは数字が安定していることです。初回から最終回まで、大きな離脱がなく一定のファン層が最後まで並走していたことがわかります。
また、現代のドラマ評価において「世帯視聴率」はあくまで指標の一つに過ぎません。本作はTVerなどの見逃し配信で、30代から50代の女性を中心に高い再生数を記録していました。日曜の夜、一息つきたい時間帯に松本まりかさんのコミカルかつ切ない演技を楽しむ層が、確実に存在していたのです。
松本まりか 写真集松本まりかさんの「怪演」と「純愛」のギャップ
本作の大きな魅力であり、同時に議論を呼んだのが、主演・松本まりかさんのキャラクター設定でした。
松本さんといえば、狂気を孕んだ「怪演」や、どこか影のあるミステリアスな役どころで定評のある俳優さんです。ファンの中には「もっとドロドロした、詐欺師としての冷酷な一面を見たい」と期待していた人も多かったはず。
ところが、本作の朝倉すみれは、詐欺師としての顔を持ちつつも、恋愛に関しては驚くほどピュアで不器用な女性として描かれました。
「え、松本まりかがこんなに可愛いヒロインを?」という良い意味での裏切りが、一部の視聴者には「物足りない」と感じさせ、それがネガティブな評価として「打ち切り」の噂を補強してしまった側面もあります。
しかし、全話を通してみると、彼女の繊細な表情の変化こそが、このドラマの核心だったと言えるでしょう。詐欺師として武装していた心が、純朴な和菓子職人・宗春と出会うことで解けていく過程は、松本まりかさんという卓越した俳優だからこそ表現できた「大人の純愛」でした。
最終回の結末:あえて「逃げなかった」すみれの選択
打ち切り説を払拭する最大の証拠は、あの美しくまとめられた最終回の結末にあります。
すみれは過去の詐欺行為を隠して幸せを掴む道もありましたが、最終的には愛する宗春に嘘をつき続けることに耐えられず、自ら警察に出向く道を選びます。この「自首」という展開こそが、本作が単なるラブコメではなく、一人の女性の再生を描いたヒューマンドラマであったことを証明しています。
数年後、出所したすみれを迎えに来た宗春との再会シーンは、多くのファンの涙を誘いました。もし本当に打ち切りであれば、これほど丁寧にキャラクターの感情を拾い上げ、納得感のあるラストを用意することはできなかったでしょう。
また、脇を固める八嶋智人さんや、本作でドラマデビューを果たした元和牛の川西賢志郎さんといったキャスティングも絶妙で、物語に深みを与えていました。
ドラマ『ミス・ターゲット』は打ち切り?理由や評価、最終回の結末まとめ
改めて振り返ると、『ミス・ターゲット』は決して数字だけでは語れない、記憶に残る意欲作でした。
「打ち切り」という言葉が独り歩きしてしまったのは、作品が全9話というタイトな構成だったこと、そして何より**「もっと長く、すみれと宗春の物語を見ていたかった」という視聴者の名残惜しさ(ロス感情)**の裏返しだったのかもしれません。
- 打ち切りの事実はなく、全9話で美しく完結
- 視聴率は安定しており、配信での支持も高かった
- 松本まりかさんの新しいヒロイン像を確立した
- 結末は納得感のあるハッピーエンド
もし、放送当時に見逃してしまったという方や、打ち切りの噂を聞いて敬遠していたという方がいれば、ぜひ配信サイトなどでチェックしてみてください。結婚詐欺師が「本気の恋」に落ちたとき、どんな奇跡が起きるのか。その全貌を、ぜひご自身の目で確かめていただければと思います。
ミス・ターゲット DVD「効率」や「コスパ」が重視される現代だからこそ、遠回りをしてでも誠実に生きようとするすみれの姿は、私たちの心に深く刺さるはずです。ドラマ『ミス・ターゲット』は打ち切り?理由や評価、最終回の結末を徹底調査した結果、そこには最後まで走り抜けた制作陣とキャストの熱い想いが詰まっていました。
次は、松本まりかさんが次に挑む新しい役どころを楽しみに待ちたいですね。

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