ルパン三世PART3は打ち切りだった?ピンクジャケットの真相と驚きの制作秘話を解説

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「ルパン三世」といえば、赤いジャケットの「PART2」を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、ファンの間で根強く語り継がれ、今なお「最も尖っていた」と評されるシリーズがあります。それが、1984年から放送された『ルパン三世 PARTIII(パート3)』、通称「ピンクジャケット」のルパンです。

このPART3を語る際、必ずといっていいほど浮上するのが「打ち切りだったのではないか?」という噂。全50話という、前作の155話に比べると短い放送期間。そして、あまりにも独創的すぎたキャラクターデザイン。

今回は、そんなルパンPART3にまつわる打ち切りの真相や、制作現場で何が起きていたのか、そしてなぜ今この作品が「再評価」されているのかを、当時の熱狂を知る世代から新規ファンまで納得の内容で徹底解説します。


そもそも「ルパン三世 PART3」とはどんな作品だったのか?

1984年、空前の大ヒットとなった『ルパン三世 PART2』の放送終了から約3年半の空白を経て、ついに新作のテレビシリーズが始動しました。それが『ルパン三世 PARTIII』です。

まず目を引くのが、ルパンのジャケットの色。PART1が「緑」、PART2が「赤」だったのに対し、本作では「ピンク」が採用されました。これには当時の流行が大きく関係しています。80年代半ば、原宿を中心としたポップカルチャーや、ネオンカラー、派手な色使いのファッションが若者の間で流行していました。ルパンもまた、その時代の最先端を取り入れ、よりファッショナブルで都会的なイメージを打ち出そうとしたのです。

物語のトーンも、前作までの「お茶の間のヒーロー」的な雰囲気から一変しました。ハードボイルドな描写、時には少しアダルトでエロティックな演出、そしてスラップスティックなコメディ要素が混ざり合った、非常に実験的な作品だったといえます。

「打ち切り」と言われる最大の理由は「放送期間」と「視聴率」

なぜ、PART3には「打ち切り」という言葉がつきまとうのでしょうか。その最大の理由は、やはり全50話という話数にあります。

前作のPART2が155話、およそ3年間にわたって放送され、国民的な人気を確立しました。それに比べると、PART3の約1年半(50話)という期間は、当時のアニメとしては「短命」に感じられたのです。また、平均視聴率も前作が20%前後を叩き出していたのに対し、PART3は10%前後で推移していました。

ゴールデンタイムの番組として「数字が落ちた」事実は否めず、制作サイドやテレビ局側が、当初の予定を延長せずに終わらせたことが、視聴者の目には「人気がなくて打ち切られた」と映ってしまったようです。

しかし、これは厳密な意味での「制作中止」ではありませんでした。実は、1985年に公開された劇場版『ルパン三世 バビロンの黄金伝説』とのメディアミックス展開という側面もあり、映画の公開に合わせてシリーズを完結させるという、一定の戦略に基づいた幕引きでもあったのです。

賛否両論を呼んだ「作画のバラつき」の真相

PART3を象徴するもう一つの要素が、その独特な作画スタイルです。この作品では、作画監修として青木悠三氏が参加していましたが、各話の作画監督にかなりの自由度が与えられていました。

その結果、どうなったか。

「回によってルパンの顔が全然違う」という現象が起きたのです。

ある回では非常にスマートでクールなルパン、別の回ではまるでゴムまりのように伸び縮みするコミカルなルパン。この振れ幅の大きさが、当時の視聴者を戸惑わせました。特に、PART2の安定した絵柄に慣れていた層からは「作画崩壊ではないか」と厳しい声が上がることもありました。

しかし、この「バラつき」こそがPART3の真骨頂でもあります。クリエイターたちが自らの個性を爆発させ、ルパンというキャラクターを使って新しいアニメーション表現を模索していた、いわば「表現の実験場」だったのです。

後のアニメ界を支える巨匠たちの若き才能が爆発

PART3の制作に関わっていたスタッフのリストを見ると、今では考えられないような豪華な顔ぶれが並んでいます。

例えば、後に『シティーハンター』や『名探偵コナン』を監督することになる「こだま兼嗣」氏。さらに、『ルパン三世VS名探偵コナン』を手がけた「亀垣一」氏など、日本アニメ界の重鎮たちが若かりし頃、このPART3で腕を振るっていました。

彼らが試みたのは、従来のルパンの枠組みを壊し、よりダイナミックでアクロバティックなアクション、そしてキャラクターの喜怒哀楽を誇張した演出でした。この時培われた技術やセンスは、後の多くのヒット作に受け継がれています。そう考えると、PART3は打ち切りどころか、日本アニメが「次のステージ」へ進むための、非常に重要なステップだったと言えるでしょう。

今こそ再評価される「最も原作に近いルパン」

放送当時はその革新性が受け入れられにくい部分もありましたが、現在、PART3は「実は一番面白い」と再評価される機会が増えています。

その理由の一つが、モンキー・パンチ先生の原作が持つ「毒」や「危うさ」を最も色濃く受け継いでいる点です。PART2が築き上げた「正義の泥棒」的なクリーンなイメージをあえて崩し、欲望に忠実で、どこか得体の知れない泥棒としてのルパンがそこにはいました。

特に大野雄二氏による音楽も、PART2のジャズ路線をベースにしつつ、よりシンセサイザーを多用したフュージョン寄りのサウンドに進化。これがピンクジャケットのポップな色彩と完璧にマッチし、今聴いても全く色褪せない「大人な雰囲気」を醸し出しています。

近年では、当時の映像を高品質で楽しめるルパン三世 PARTIII Blu-ray BOXなどの商品も発売されており、若い世代が「このオシャレなルパンは何?」と逆輸入的にファンになるケースも珍しくありません。

メディアミックスの光と影:劇場版『バビロンの黄金伝説』

PART3の終了時期に合わせて公開されたのが、劇場版第3作『ルパン三世 バビロンの黄金伝説』です。この映画もまた、PART3の流れを汲んだ非常に独特な作品でした。

監督には、後に実写映画界でも名を馳せる鈴木清順氏が参加。青木ルパンのデザインをさらに極端にした、シュールで幻想的な世界観が展開されました。当時の子供たちには少々難解すぎた内容かもしれませんが、今の視点で見れば、これほどアヴァンギャルドな商業アニメ映画は他にありません。

テレビシリーズから劇場版まで、一貫して「これまでのルパンとは違うことをやる」という強い意志が貫かれていたのが、この時代のルパン三世だったのです。

「失敗作」ではなく「伝説の分岐点」としての地位

結局のところ、PART3は打ち切りだったのでしょうか?

結論を言えば、商業的な成功という物差しでは前作に及ばなかったかもしれませんが、作品の「質」や「影響力」という点では、決して失敗ではありませんでした。

もしPART3が、PART2の焼き直しのような作品になっていたとしたら、ルパン三世というコンテンツはそこで飽きられ、終わっていたかもしれません。ピンクジャケットという大胆な挑戦があったからこそ、ルパンは「どんな色にも染まれる」「どんなスタイルでも成立する」という、無敵の多様性を手に入れたのです。

後に制作されるPART4以降、あるいはスピンオフシリーズである『LUPIN the Third -峰不二子という女-』などを見ても、PART3が切り拓いた「実験的な精神」が脈々と流れていることが分かります。

時代を超えて愛されるピンクジャケットの魅力

今、改めてPART3を見返してみると、そこには80年代の熱気と、作り手の「新しいものを作ってやる」という野心がぎっしりと詰まっています。

確かに、当時の視聴率の低下や、契約期間の関係で50話で終了したという事実はあります。しかし、それは決して不名誉な終わり方ではなく、一つの時代を駆け抜けた証だったと言えるでしょう。

ピンクのジャケットをなびかせ、摩天楼を駆け抜けるルパン。その姿は、今の目で見ても新鮮で、最高にクールです。かつて「打ち切り」というレッテルを貼られてしまったかもしれないこの作品は、今や「ルパン三世」という長い歴史の中で、最も独創的で、最も愛すべき異端児としての地位を確立しました。

もし、あなたがまだPART3を「なんとなく絵が苦手だから」という理由で敬遠しているのであれば、ぜひ一度、その独特のリズムと色彩に触れてみてください。そこには、他のどのシリーズでも味わえない、最高にファンキーでワイルドなルパン三世が待っています。

ルパン三世PART3は打ち切りだった?ピンクジャケットの真相と驚きの制作秘話を解説のまとめ

さて、ここまで『ルパン三世 PARTIII』にまつわる様々な噂や真実を掘り下げてきました。

「打ち切り」という言葉の裏には、期待が大きすぎた前作との比較や、時代を先取りしすぎた革新性、そしてクリエイターたちの熱すぎる個性が隠されていました。全50話という物語は、決して志半ばで断絶されたものではなく、当時のスタッフが持てる力を全て出し切り、ルパンの新しい可能性を提示した結晶だったのです。

ピンクジャケットのルパンが教えてくれるのは、型にハマらないことの格好良さです。視聴率という数字や、一般的な「ルパンらしさ」という固定観念に縛られず、自由奔放に振る舞ったPART3。その精神こそが、今もなお世界中で愛され続ける「ルパン三世」の本質なのだと感じます。

ルパン三世 PARTIIIを改めて鑑賞して、その奥深い世界に浸ってみるのも、大人の贅沢な時間の過ごし方かもしれません。あの時代にしかない輝き、あのジャケットに込められた熱い思い。それを知ることで、あなたのルパンへの愛は、より一層深いものになるはずです。

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