「戦国武将のクローンが高校生になって天下取りを目指す」という、あまりにもぶっ飛んだ設定で話題をさらった『新・信長公記〜クラスメイトは戦国武将〜』。
放送当時、SNSでは毎話のようにトレンド入りを果たしていましたが、一方でネットを検索すると「打ち切り」という不穏なキーワードが目に飛び込んできます。大好きな俳優さんが出ていたり、原作ファンだったりする方からすれば、「え、本当はもっと続くはずだったの?」と気になって夜も眠れませんよね。
今回は、ドラマ版の視聴率の裏側から、原作漫画が辿った数奇な運命まで、ファンが抱く「打ち切り疑惑」の真相を徹底的に掘り下げていきます。
ドラマ版『新・信長公記』が打ち切りと噂された最大の理由
まず結論からお伝えすると、2022年に放送された実写ドラマ版は**「打ち切り」ではありません。** 全10話という、当初から予定されていたスケジュールをきっちりと完走して最終回を迎えています。
では、なぜこれほどまでに打ち切り説が根強く囁かれているのでしょうか。その最大の要因は、テレビ業界のシビアな現実である「視聴率」にありました。
本作が放送されたのは日本テレビ系の「日曜ドラマ」枠。ここは過去に『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』や『あなたの番です』といった、社会現象を巻き起こすようなヒット作が次々と生まれてきた激戦区です。
そんな注目枠の中で、本作の世帯平均視聴率は4.4%前後と、同枠の歴代作品の中でもワースト級の数字を記録してしまいました。特に中盤以降は3%台に突入する回もあり、一般的に「ゴールデン帯でこの数字はマズいのでは?」というイメージが先行したことが、打ち切り疑惑に火をつけたのです。
視聴率だけでは語れない!配信プラットフォームでの異例の熱狂
しかし、視聴率が低い=作品の失敗、と決めつけるのは今の時代、少し早計かもしれません。実は本作、リアルタイムでの視聴率とは裏腹に、見逃し配信やSNSでの盛り上がりは凄まじいものがありました。
主演を務めた永瀬廉(King & Prince)さんをはじめ、西畑大吾(なにわ男子)さん、三浦翔平さん、満島真之介さんといった、主役級のキャストが勢揃いした豪華な布陣。彼らのファン層は、テレビの前に座ってリアルタイムで視聴するよりも、スマホやタブレットを駆使してTVerなどで繰り返し視聴するスタイルが主流です。
実際に、TVerのお気に入り登録数や再生数は放送期間中トップクラスを維持しており、世界トレンド1位を獲得することもしばしば。制作サイドからすれば「ターゲット層には確実に届いている」という手応えがあったはずです。
もし本当に人気がなくて打ち切りを検討されるような状況であれば、物語の整合性を無視して無理やり終わらせるような違和感が出るものですが、本作は伏線を回収し、信長と家康の因縁に決着をつける形で綺麗に幕を閉じました。
原作漫画の「移籍」が混乱を招いた?
ドラマだけでなく、甲斐谷忍先生による原作漫画『新・信長公記〜ノブナガくんと私〜』についても、打ち切りを疑う声がありました。これには、連載媒体の「移籍」という事情が大きく関係しています。
本作は当初、最大手の漫画誌の一つである『週刊ヤングマガジン』で華々しく連載をスタートさせました。しかし、物語の途中でウェブ配信サイト『コミックDAYS』へと移籍することになります。
一般的に、人気絶頂の作品が週刊誌からWEBへ移ることは稀で、多くの読者は「アンケート順位が悪くて実質的な戦力外通告を受けたのでは?」と推測しました。これが「漫画版も打ち切りになった」という誤解を生む原因となったのです。
しかし、移籍後のWEB連載でも物語は丁寧に継続され、単行本全8巻で完結を迎えました。物語の構成上、無駄に引き伸ばすことなく、当初描きたかった「旗印戦」の結末まで描き切ったというのが正しい見方でしょう。
なぜ「早歩き」な展開に感じてしまったのか
ドラマの最終回付近を観ていた視聴者の中には、「なんだか展開が急ピッチだな」と感じた方もいるかもしれません。これが「打ち切りが決まったから急いで終わらせたのでは?」という疑念に繋がった部分もあります。
これには、原作の分量とドラマの尺のバランスが影響しています。全8巻の漫画をたった10時間のドラマに凝縮する場合、どうしてもエピソードの取捨選択が必要になります。特に終盤の武将たちの心理戦や大規模な抗争は、ダイジェストのように感じられる場面もありました。
しかし、これは打ち切りの影響というよりは、テレビドラマという枠組みの中でいかにエンディングを盛り上げるかという、演出上の構成によるものです。
作品を彩った豪華キャストと唯一無二の世界観
打ち切りの噂を跳ね返すほど、本作には熱狂的なファンが存在します。その理由は、やはり「キャラクターの再現度」と「映像美」にあります。
学ランの襟を立てた永瀬廉さんの信長は、浮世離れした美しさと圧倒的なカリスマ性を放っていました。一方で、狂気を孕んだ家康を演じた小澤征悦さんの怪演は、画面越しに緊張感が伝わるほど。
こうした若手からベテランまでが本気で「クローン武将」という突飛な設定を演じきったからこそ、視聴者はその独特な世界観に引き込まれたのです。もしこの作品に興味を持ったなら、ぜひ大画面で彼らの熱演をチェックしてみてください。
迫力ある映像を楽しむならFire TV Stickなどを使って、テレビの大きな画面で配信を観るのがおすすめです。スマホの小さな画面では気づかなかった、衣装の細かなディテールや背景のこだわりが見えてくるはずですよ。
クローン武将たちの結末が残したもの
物語の結末、彼らは自分たちがクローンであるという過酷な運命を受け入れつつ、それでも「今を生きる」ことを選びました。これは、単なる歴史パロディの枠を超えた、深い人間ドラマとしてのメッセージでした。
視聴率という数字上の結果だけで「打ち切り」というレッテルを貼ってしまうのは、あまりにももったいない作品です。放送終了後も、Blu-rayやDVDの発売を待ち望む声が多く、根強い人気を証明しています。
自宅でじっくりとこの物語をコレクションしたい方は新・信長公記 Blu-ray BOXを手にとって、何度も名シーンを振り返ってみるのも良いでしょう。
まとめ:新・信長公記は打ち切りだった?ドラマの低視聴率や漫画完結の真相
改めて振り返ってみると、『新・信長公記』はドラマも漫画も打ち切りではなく、しっかりと完結を迎えた作品であるということがわかります。
確かに、テレビ放送時の視聴率は苦戦したかもしれません。しかし、配信サイトでの再生数やSNSでの盛り上がり、そして何より視聴者の心に残った熱量は、数字以上の価値があるものでした。漫画版の移籍についても、より作品に適した環境で最後まで描き切るための選択だったと言えるでしょう。
「打ち切り」という噂に惑わされて視聴を避けていた方も、今なら配信などで一気見して、その真実を自分の目で確かめることができます。戦国武将たちが現代の高校で繰り広げた、熱く切ない青春の物語。一度足を踏み入れれば、あなたも彼らの「旗印」の下に集いたくなるはずです。
もし、この記事を読んでドラマや漫画の続きが気になったら、まずは原作の第1巻を手にとってみてはいかがでしょうか?ドラマとはまた違った、甲斐谷先生ならではの緻密な心理描写に驚かされること間違いなしです。
次は、ドラマ版と原作漫画の具体的な設定の違いや、各キャラクターの元ネタとなった史実エピソードを深掘りしてみるのも面白いかもしれませんね。

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