「あの続き、どうなったの?」と、ふとした瞬間に思い出してはモヤモヤしてしまう。そんな読者が後を絶たない作品といえば、『異世界国家アルキマイラ 〜最弱の王と無双の軍勢〜』ではないでしょうか。
VRMMOの王がそのままの勢力を持って異世界へ転移するという、ワクワクが止まらない設定。圧倒的な軍事力を持つ魔物たちが、ひ弱なはずの主人公に絶対の忠誠を誓う。そのギャップとダークな雰囲気に魅了されたファンは多いはずです。
しかし、現在この作品を追いかけようとしても、ある地点からパタリと更新が止まってしまっています。果たして『異世界国家アルキマイラ』は本当に打ち切りになってしまったのか。なぜ物語は途絶えたのか。気になる裏側と、今後の希望について詳しく解説していきます。
漫画版は13.4話で沈黙!単行本3巻以降が出ない理由
まず、最も多くの人が直面している問題が、漫画版のストップです。作画を担当されていた蒼木雅彦先生の美麗なタッチで描かれる軍勢は圧巻でしたが、物語は非常に中途半端なところで途切れています。
具体的には、エルフの国との緊張感が高まり、アルキマイラの真の恐ろしさが世界に知れ渡ろうとする「まさにここから!」というタイミング。第13.4話という、分割配信の途中のような形式で実質的な連載終了を迎えました。
単行本についても異世界国家アルキマイラ 3巻を最後に、続刊が出る気配がありません。公式に「打ち切り」という言葉が踊ったわけではありませんが、数年間にわたり沈黙が続いている現状、読者が「打ち切り」だと判断するのは無理もありません。
この中断の最大の理由は、漫画の不人気というよりは「原作ストックの枯渇」にあります。漫画版が描けるエピソードをすべて使い切ってしまったため、物理的に描くものがなくなってしまったのです。
原作者・馬場翁先生の現状と「蜘蛛ですが、なにか?」の影響
物語の根幹である原作小説はどうなっているのでしょうか。実は、ここが一番大きなハードルとなっています。
原作者の馬場翁先生といえば、大ヒット作蜘蛛ですが、なにか?の著者として有名です。あちらの作品がアニメ化やメディアミックスで多忙を極める中、並行して連載していた『異世界国家アルキマイラ』の更新が後回しになってしまった、という見方が有力です。
小説投稿サイト「小説家になろう」でのWeb版連載は2017年で止まっており、書籍版のGA文庫も2019年の2巻を最後に新刊が出ていません。馬場先生の健康状態を心配する声もあり、多忙による執筆リソースの限界が、結果として本作を「放置」に近い状態にしてしまったと考えられます。
一人の作家が複数のヒット作を抱えることは素晴らしいことですが、片方の更新が止まってしまうのはファンとしては辛いところですよね。
アルキマイラが愛された理由と打ち切りを惜しむ声
なぜ、これほどまでに「打ち切り」を惜しむ声が強いのか。それは、この作品が単なる「俺TUEEE」系ではなかったからです。
- 唯一無二のキャラクター造形アルキマイラを支える「七人の魔領主」たちの個性が強烈でした。彼らは一人一人が一国を滅ぼせるほどの力を持っています。その怪物たちが、中身は普通の人間である主人公に対して「我らが偉大なる王」と跪く姿。この「勘違い」が生み出す緊張感とユーモアが絶妙でした。
- 徹底したダークファンタジーの空気感異世界転移ものにありがちな「ゆるふわ」な空気は一切なく、常に殺伐とした戦略と、圧倒的な力による蹂躙が描かれていました。この重厚さが、目の肥えたファンを惹きつけていたのです。
ネット上のレビューやSNSでも、「今の異世界ものの中で一番続きが気になる」「漫画版の作画が神がかっていただけに、このまま終わるのは損失だ」という熱いコメントが今もなお投稿され続けています。
連載再開の可能性はあるのか?ファンの期待と現実
さて、一番知りたい「復活の可能性」についてです。正直に申し上げますと、現時点での再開の見込みは極めて低いと言わざるを得ません。
理由はいくつかあります。まず、漫画版を担当していた蒼木雅彦先生が、すでに別の連載や活動に軸足を移していること。そして、原作の書籍版からも数年の月日が流れており、商業的な「旬」を過ぎたと判断されるリスクがあることです。
出版社としても、完結の目処が立たない作品のプロモーションを再開するのは難しい判断になります。もし奇跡があるとすれば、馬場翁先生がメインの仕事を落ち着かせ、「アルキマイラを完結させたい」という強い意欲を持ってWeb版の更新を再開すること。そこからすべてが動き出すはずです。
それまでは、今ある異世界国家アルキマイラ 1巻や2巻、3巻を読み返し、当時の興奮を忘れないようにするしかありません。
異世界国家アルキマイラは打ち切り?漫画完結の理由と連載再開の可能性を徹底調査のまとめ
ここまで『異世界国家アルキマイラ』の現状について整理してきました。
結論として、漫画版は「原作ストック切れによる実質的な打ち切り状態」であり、その原因は「原作者の多忙と他作品への集中」にあると言えます。公式に完結したわけではないため、いつか続きが読める可能性はゼロではありませんが、現状はかなり厳しい状況です。
それでも、あの中二心をくすぐる設定、魔物たちが繰り広げる無双劇は、今読んでも色褪せることはありません。もし未読の方がいれば、今のうちに異世界国家アルキマイラを手にとって、その断片だけでも味わってみてください。
いつの日か、あの「最弱の王」が再び異世界で軍勢を率いる姿が見られることを願って、今は静かに待ち続けましょう。作品を愛するファンの声が大きくなれば、奇跡の再開という道も開けるかもしれません。

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