「ジャンプであんなに人気だったのに、最後は急ぎ足だった気がする…」「もしかして、人気が落ちて打ち切りになったの?」
そんな疑問を抱えているファンの方は少なくありません。週刊少年ジャンプを代表する料理漫画として一世を風靡した『食戟のソーマ』ですが、その幕引きについては今もなお、ネット上でさまざまな議論が交わされています。
今回は、多くの読者が気になっている「打ち切り説の真相」や「最終回がひどいと言われてしまう理由」について、当時の掲載状況や制作の裏側から深く掘り下げていきます。
公式には「完結」だが「打ち切り」と囁かれる矛盾
まず、最も重要な事実からお伝えしましょう。公式サイトや週刊少年ジャンプの発表において、『食戟のソーマ』は「打ち切り」ではなく、しっかりと物語を畳んだ「完結」という扱いになっています。
2019年6月に本誌での連載が終了した後、増刊号である『ジャンプGIGA』にて完結編となる「食戟のソーマ 〜Le dessert〜」が3ヶ月連続で掲載されました。これだけの手順を踏んで物語を締めくくっている以上、形式上は円満な終了と言えます。
しかし、なぜこれほどまでに「打ち切り」という言葉が飛び交うのでしょうか。
その最大の理由は、最終章である「BLUE編」の展開があまりにも急ぎ足だったことにあります。それまでの緻密な調理工程や理論に基づいた描写が影を潜め、物語のスピード感が異常なほどに加速してしまった。この「違和感」が、読者に「無理やり終わらせられたのではないか?」という疑念を抱かせたのです。
最終回がひどいと言われる3つの大きな理由
長年応援してきたファンほど、結末に対して複雑な感情を抱いているケースが多いようです。具体的に、どのような点が「ひどい」という評価に繋がってしまったのか、主な3つのポイントを整理しました。
料理監修・森崎友紀氏の不在によるリアリティの喪失
『食戟のソーマ』が他の料理漫画と一線を画していたのは、料理研究家の森崎友紀氏による本格的なレシピ監修があったからです。
しかし、物語の終盤、森崎氏が産休・育休に入ったことで、料理の描写に変化が生じました。それまでは「1℃の火加減」や「スパイスの化学反応」を丁寧に説明していたのに対し、終盤は「異能(特殊能力)」を駆使したファンタジーな調理が中心となってしまったのです。
これによって、読者が作品に感じていた「実際に作れるかもしれない」「論理的に美味しいはずだ」という納得感が失われ、評価を下げる要因となりました。
ラスボス「才波朝陽」の唐突な登場と設定のインフレ
最終章で登場した才波朝陽は、主人公・幸平創真の父である城一郎を「5対0」で破るという、衝撃的な初登場を果たしました。
しかし、この設定が既存ファンには受け入れがたいものでした。長年、作中最強の象徴として描かれてきた城一郎が、新キャラクターに完膚なきまでに敗北したことで、これまでのパワーバランスが崩壊してしまったのです。
さらに、朝陽が持つ「他者の包丁を奪うことでその能力をコピーする」という能力も、料理漫画というよりは異能力バトル漫画のようであり、初期からのファンとの温度差を生んでしまいました。
主人公とヒロインの恋愛描写の決着
多くの読者が期待していたのは、創真と薙切えりなの関係性が明確な形になることでした。
特に、第1話で父・城一郎が語った「自分の料理のすべてを捧げたいと思えるような女に出会うこと」という伏線。これがどのように回収されるのかが注目されていましたが、最終的な着地は「明確な告白」や「結婚」といった描写ではなく、どこか余韻を残す「匂わせ」に近い形でした。
この「はっきりとしたカタルシスが欲しかった」という読者の願いと、作者が描いた「職人としてのライバル関係」との間にギャップがあったことが、不完全燃焼感を生んだ一因かもしれません。
BLUE編で加速した「異能」バトルへの変貌
中盤までの『食戟のソーマ』は、あくまで「学校」という枠組みの中での成長物語でした。遠月十傑との戦いまでは、ライバル同士の切磋琢磨や、料理を通じた自己表現が丁寧に描かれていました。
しかし、最終章の「BLUE」では、「真夜中の料理人(ノワール)」という、いわゆる裏の料理人が登場します。
- チェンソーを調理器具として使う
- 爆弾を使って食材を加熱する
- 相手の技術を吸い取る
こうした極端な演出は、エンターテインメントとしては刺激的ですが、初期の「研鑽を積んだ技術のぶつかり合い」を愛していた層からは、「別の漫画になってしまった」と敬遠される結果となってしまいました。この極端な作風の変化が、掲載順位の低迷を招き、結果として完結を早める要因になったのではないかと推測されています。
アニメ版が「救済」となった側面も
原作の終わり方に納得がいかなかったファンにとって、一筋の光となったのがアニメ版『食戟のソーマ 豪ノ皿』です。
アニメ制作陣も原作の駆け足感を把握していたのか、最終シリーズでは原作で描ききれなかった細かな描写や、エピローグの補完が行われました。
特にラストシーンの演出は、原作よりもエモーショナルに描かれており、「アニメ版を見てようやく救われた」「アニメで完結してくれてよかった」という声も多く上がっています。もし、原作を読んでモヤモヤしている方がいれば、アニメ版の最終話を視聴することで、印象が大きく変わるかもしれません。
アニメを視聴する際に、より没入感を楽しみたい方はFire TV Stickなどのデバイスを使って、大画面で調理シーンを堪能するのもおすすめです。
まとめ:食戟のソーマは打ち切り?最終回がひどいと言われる理由と完結の真相
ここまで解説してきた通り、『食戟のソーマ』は決して「人気がなくなって放り出された打ち切り」ではありません。むしろ、ジャンプの人気作として長年走り続け、最後まで描き切る場所(ジャンプGIGA)を用意された、幸福な作品とも言えます。
それでも「打ち切り」という言葉が消えないのは、それだけ読者の愛が深く、もっと最高の形での結末を期待していたからこそでしょう。
- 公式には「円満完結」である
- 料理監修の休止と、能力バトル化が批判の主な原因
- アニメ版では原作の物足りなさが補完されている
完結から時間が経った今、改めて全巻読み返してみると、終盤の「異能」も一つの挑戦だったと感じられるかもしれません。また、創真が最終的に出した答えは、作品の一貫したテーマに基づいたものでした。
食戟のソーマ 全36巻一時期の批判に惑わされず、一人の料理人が自分の道を見つける物語として見返してみれば、そこには確かに「お粗末!」ではない、情熱的なドラマが刻まれています。
**食戟のソーマは打ち切り?最終回がひどいと言われる理由と完結の真相を徹底解説!**というテーマでお届けしましたが、あなたの目にはあのラストはどう映ったでしょうか。もう一度、彼らの「御食事処 まつり」の味を思い出してみるのも良いかもしれませんね。
次は、作者の附田祐斗先生と佐伯俊先生のタッグによる新作をチェックしてみるのはいかがでしょうか。

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