「ジョジョの奇妙な冒険」という名前を聞いて、真っ先に思い浮かべるのはどんなイメージでしょうか?筋骨隆々の男たち、独特すぎるポージング、あるいは「オラオラ」という激しい掛け声……。
そのイメージの多くは、シリーズの中でも圧倒的な人気を誇る第3部『ジョジョの奇妙な冒険 第3部 スターダストクルセイダース』から生まれています。
「ジョジョって巻数が多くてどこから見ればいいかわからない」「スタンドって何?」そんな疑問を抱えている初心者の方も多いはず。この記事では、ジョジョの金字塔である第3部のストーリーからキャラクター、そして作品を語る上で欠かせない新概念「スタンド」について、その魅力を余すことなくお伝えします。
100年の時を経て目覚めた因縁!第3部のあらすじ
物語の舞台は1987年の日本から始まります。かつて1880年代の英国で、ジョジョの先祖であるジョナサン・ジョースターと死闘を繰り広げ、共に海底に沈んだ吸血鬼DIO(ディオ)。彼が100年の時を経て、大西洋の底から引き揚げられたことで運命の歯車が再び動き出します。
DIOの復活は、ジョースター家の血を引く者たちに異変をもたらしました。主人公・空条承太郎(くうじょう じょうたろう)は、自分の背後に現れる「悪霊」に戸惑い、自ら留置所へ。そこに現れた祖父のジョセフ・ジョースターは、その悪霊の正体が、精神エネルギーを具現化した能力「スタンド(幽波紋)」であることを告げます。
しかし、このスタンドの発現は、承太郎の母・ホリィにとって過酷なものでした。闘争本能の薄い彼女はスタンドの力に耐えきれず、高熱に倒れてしまいます。母を救うための期限はわずか50日。承太郎たちはDIOが潜伏するエジプトを目指し、アジア・中東を横断する命がけの旅に出発するのです。
少年漫画に革命を起こした「スタンド」という発明
ジョジョ第3部が漫画史において「伝説」と呼ばれている最大の理由は、この「スタンド」という概念を導入したことにあります。それまでの格闘漫画は、肉体のぶつかり合いや「気」の強さが勝敗を分けるものが主流でした。
しかし、スタンドの登場によって「知略バトル」という新しいジャンルが確立されました。
- スタンドは一人一能力: どんなに強力な能力でも必ず弱点がある。
- スタンドはスタンドでしか倒せない: 特殊な力には特殊な力で対抗する。
- 本体とのダメージ連動: スタンドが傷つけば、操っている人間も傷つく。
このルールがあるおかげで、たとえ身体能力で劣っていても、能力の使いどころ次第で強敵に勝てるという面白さが生まれました。
もし、原作漫画のあの迫力を手元に残したいならジョジョの奇妙な冒険 第3部 カラー版をチェックしてみてください。鮮やかな色彩でスタンドの輝きがより鮮明に描かれています。
共に旅をする「ジョースター一行」の個性豊かな面々
第3部の面白さは、5人と1匹の「旅の仲間」の絆にあります。まるでロードムービーを見ているかのような、彼らの掛け合いが読者を惹きつけてやみません。
空条承太郎:静かなる無敵の主人公
学ラン姿に身を包んだ、一見不良の高校生。口癖は「やれやれだぜ」。常に冷静沈着ですが、仲間を思う心は誰よりも強く、悪への怒りを爆発させた時の爆発力は凄まじいものがあります。彼のスタンド「スタープラチナ」は、圧倒的なパワーとスピードを誇ります。
ジョセフ・ジョースター:経験豊かな先導者
第2部の主人公であり、承太郎の祖父。不動産王として成功しており、旅の資金源でもあります。スタンド「ハーミットパープル(隠者の紫)」はイバラのような姿で、念写などの索敵を得意とします。
モハメド・アヴドゥル:炎を操る占術師
エジプト出身の男で、ジョセフの旧友。一行の知識人であり、規律を重んじる性格です。スタンド「マジシャンズレッド(魔術師の赤)」は、変幻自在の炎を操り、攻撃力も非常に高いです。
花京院典明:孤独を知る冷静な学生
もともとはDIOに操られていましたが、承太郎に救われ旅に同行することに。スタンド「ハイエロファントグリーン(法皇の緑)」は、遠距離攻撃や触手のような体を使った奇策を得意とします。
ジャン=ピエール・ポルナレフ:騎士道精神とムードメーカー
妹の仇を討つために旅を続けるフランス人。最初は敵として現れますが、正々堂々とした戦いを経て仲間になります。スタンド「シルバーチャリオッツ(銀の戦車)」の高速の剣技は必見。時折見せるコミカルな一面も魅力です。
イギー:コーヒー味のガムを愛する野良犬
旅の後半で合流するボストンテリア。砂を操るスタンド「ザ・フール(愚者)」を持ち、人間を食ったような態度をとりますが、土壇場で見せる誇り高い生き様は涙なしには語れません。
日本からエジプトへ!手に汗握るロードムービー体験
第3部の醍醐味は、飛行機が使えない(敵に襲われるため)という制限の中で、香港、シンガポール、インド、パキスタンと、陸路や海路でエジプトを目指す過程にあります。
各国の文化や風景が丁寧に描写されており、読んでいるだけで世界旅行をしている気分になれます。しかし、その道中にはDIOが送り込んだ刺客「タロットカード」や「エジプト九栄神」の名を冠したスタンド使いたちが待ち受けています。
単なるバトルだけでなく、その国ならではのトラブルや、現地の食べ物に関するエピソードが盛り込まれているため、キャラクターたちの実在感がぐっと増しています。彼らが食べていた異国の料理に興味を持ったなら、ジョジョの奇妙な冒険 第3部 アニメ Blu-rayで映像として楽しむのも一つの手です。色鮮やかな現地の風景と、緊迫のバトルシーンが最高のクオリティで楽しめます。
宿敵DIOと「ザ・ワールド」の絶望的な恐怖
旅の終着点、エジプト・カイロの館で待つのは、100年の因縁を持つ吸血鬼DIOです。彼はジョナサンの肉体を乗っ取り、自分こそが世界の頂点に立つべき存在だと信じて疑いません。
彼のスタンド「ザ・ワールド(世界)」の能力は、当時の読者に計り知れない絶望を与えました。その能力とは「時を止める」こと。
何が起きたか分からないまま仲間が次々と倒れていく描写は、ホラー映画のような恐怖を演出しました。この最強の敵に、承太郎たちがどう立ち向かうのか。第3部のクライマックスは、漫画史に残る伝説的な一戦として今なお語り継がれています。
アニメと漫画、どちらから入るのがおすすめ?
これからジョジョ第3部に触れるなら、アニメ版から入るのが非常にスムーズです。
アニメ版は原作を極めて忠実に再現しており、独特の擬音やポージング、カラーリングが映像で見事に表現されています。特にスタンドバトルのスピード感はアニメならではの迫力があり、複雑な能力の仕組みも視覚的に理解しやすくなっています。
一方で、漫画版には荒木飛呂彦先生の「静止画だからこそ伝わる圧倒的な芸術性」があります。1コマ1コマが絵画のような密度を持っており、物語の行間をじっくり味わいたい方には原作漫画がおすすめです。
どちらの媒体でも楽しめるよう、環境を整えるならFire TV Stickなどを使って、大画面でアニメを一気見するのも最高に贅沢な時間になるでしょう。
ジョジョの歴史を変えた「3部」は全世代が楽しめる
ジョジョ第3部は、それまでの波紋疾走(オーバードライブ)の物語を継承しつつ、「スタンド」という新たな翼を得て飛躍した作品です。
友情、努力、勝利という少年漫画の王道を押さえつつ、大人をも唸らせる心理戦や哲学的な問いかけが随所に散りばめられています。「自分もこんな仲間と旅をしてみたい」と思わせる魅力が、この作品には詰まっています。
もし、あなたが日常に少しの「冒険」と「勇気」を求めているなら、迷わず承太郎たちと共にエジプトへの旅に出かけてみてください。その旅の終わりには、きっと忘れられない感動と、強靭な精神(スタンド)が胸に宿っているはずです。
最後に、これだけは断言できます。ジョジョを避けて通るのは、人生における「最大級の損失」かもしれません。まずは1話目から、その奇妙な運命の物語に飛び込んでみてください。
ジョジョ スターダスト クルセイダー スの魅力とは?スタンド・キャラ・あらすじを徹底解説:まとめ
ここまで、第3部のあらすじからキャラクター、そしてスタンドバトルの革新性について解説してきました。
『ジョジョの奇妙な冒険 第3部 スターダストクルセイダース』は、単なるアクション漫画の枠を超え、読む者の魂を揺さぶる「黄金の精神」の物語です。承太郎たちの50日間の旅路を追いかけることで、私たちは「運命に立ち向かう勇気」と「仲間を信じる強さ」を学ぶことができます。
一度読み始めれば、あなたも「スタンド使い」の虜になること間違いなし。さあ、今すぐエジプトへの旅を始めましょう!

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