『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズの中でも、ひときわ異彩を放つ第8部『ジョジョリオン』。杜王町を舞台にしたこの物語は、記憶を失った主人公・東方定助の正体を探るミステリーとして始まり、やがて町に眠る恐ろしい陰謀へと繋がっていきます。
「キャラクターが多すぎて、誰がどんな能力だったか忘れてしまった」「家系図のつながりが複雑で整理したい」という方も多いのではないでしょうか。この記事では、物語を彩る主要キャラクターから、不気味な敵勢力「岩人間」まで、全スタンド能力を含めて徹底的に解説していきます。
記憶を失った主人公と、彼を支える仲間たち
物語の始まりは、東日本大震災の影響で出現した「壁の目」という断層から、全裸の青年が発見されたことでした。彼は自分の名前さえ思い出せませんが、その身には不思議な「泡」の能力を宿していました。
東方 定助(ひがしかた じょうすけ)
本作の主人公。帽子を被った水兵のような姿が特徴です。その正体は、ある二人の人物が「等価交換」によって融合した存在でした。
- スタンド名:ソフト&ウェット指先やアザから放出される「シャボン玉」を操る能力です。この泡は、触れたものから「何か」を奪うことができます。例えば、視力を奪って一時的に盲目にしたり、摩擦を奪って床を滑りやすくしたり、音を奪って無音状態を作ったりと、極めて応用範囲が広いのが特徴です。物語の終盤では、この世に存在しない「見えない線」が回転して構成された、究極の泡「Go Beyond(越えて行く)」という性質に目覚めます。
広瀬 康穂(ひろせ やすほ)
「壁の目」で定助を発見した女子大生。物語を通じて定助の最も信頼できるパートナーとなり、彼のルーツを探るために奔走します。
- スタンド名:ペイズリー・パークナビゲーション能力に特化したスタンドです。電子機器や地図を介して、康穂や仲間を「正しい道」へと導きます。単なる道案内だけでなく、ネットワークを介して情報をハッキングしたり、二択の選択肢を提示して危機を回避させたりと、サポート役として非常に優秀な能力です。
豆銑 礼(まめずく らい)
東方家お抱えの植物鑑定人で、スキー場のリフトの上で暮らしている変わり者。定助に「ロカカカの実」の真実を教え、共闘することになります。
- スタンド名:ドギー・スタイル自らの身体を「紐」のように解体し、自在に伸ばしたり操ったりする能力。紐を回転させてドリル状にして攻撃したり、遠くのものを掴んだりと、トリッキーな戦いを得意とします。
東方家の家族構成と「石化の呪い」
定助を引き取った東方家は、フルーツの輸入販売を営む名門一家です。しかし、彼らは長男が代々「体が岩のように固まる」という謎の病(呪い)に罹るという宿命を背負っていました。
東方 憲助(ひがしかた のりすけ)
東方家の4代目当主。定助の正体に興味を持ち、家の中に迎え入れます。
- スタンド名:キング・ナッシング特定のターゲットの「匂い」を記憶し、それをジグソーパズルのピースのように実体化させて追跡する能力です。
東方 常敏(ひがしかた じょうびん)
憲助の長男で、次期当主。家族を愛する一方で、呪いを解くために手段を選ばない冷徹な一面も持ち合わせています。
- スタンド名:スピード・キングある一点に「熱」を蓄積させる能力。触れた箇所を瞬時に高温にしたり、血管内の血液を沸騰させて気絶させたりと、暗殺に向いた恐ろしい能力です。
東方 常秀(ひがしかた じょうしゅう)
東方家の次男。康穂に好意を抱いていますが、定助を敵視しています。少し情けないキャラクターとして描かれますが、スタンドは非常に強力です。
- スタンド名:ナット・キング・コール対象に「ネジ」を埋め込み、体や物体をバラバラに分解したり、逆に別のもの同士を結合させたりする能力。
東方家の女性陣と子供たち
- 東方 鳩(はと): スタンド名「ウォーキング・ハート」。踵(かかと)を硬質化させ、スパイクのように数メートル伸ばして攻撃します。
- 東方 大弥(だいや): 三女。全盲に近い視力ですが、スタンド「カリフォルニア・キング・ベッド」で相手の「記憶」をチェスの駒として奪うことができます。
- 東方 つるぎ: 常敏の息子。スタンド名「ペーパー・ムーン・キング」。折り紙を触れさせることで相手の認識を狂わせ、人の顔や看板の文字がすべて同じに見えるようにします。
物語を揺るがす「吉良吉影」と「空条仗世文」の謎
ジョジョ8部を理解する上で避けて通れないのが、4部のキャラクターと同じ名前を持つ二人の存在です。
吉良 吉影(きら よしかげ)
8部の吉良は、船医として働く青年で、ジョースター家の血を引いています。冷淡な性格ですが、ある目的のために行動していました。
- スタンド名:キラークイーン爆発するシャボン玉を放つ能力。さらに、自立型の爆弾戦車「シアーハートアタック」を複数操り、血管の中を走らせることも可能です。
空条 仗世文(くうじょう じょせふみ)
左肩に星のアザを持つ青年。過去に吉良と面識があり、二人で「ロカカカの果実」を奪う計画を立てていました。
- スタンド名:ソフト&ウェット定助の能力のベースとなったスタンド。泡を何かに接着させたり、物を包み込んだりする性質が強かったようです。
この二人が「ロカカカの実」を摂取し、「壁の目」の付近で融合した結果、誕生したのが東方定助だったのです。
宿敵「岩人間」たちの正体と目的
ジョジョ8部における敵は、人間によく似た別種族「岩人間」です。彼らは感情が希薄で、炭素ではなく珪素ベースの肉体を持ち、休息時には岩石化するという特徴があります。
彼らは「ロカカカの実」という、不治の病を治す代わりに体の一部を失う(等価交換)奇跡の果実を独占し、医療ビジネスで人間社会を支配しようと目論んでいました。
田最 環(ださい たまき)
吉良と仗世文を追い詰め、東方家を恐怖に陥れた男。
- スタンド名:ビタミンC指紋をつけた箇所に触れた人間を、バターのようにドロドロに溶かして無力化する能力です。
透龍(とおる)
本作のラスボス。康穂の元恋人として登場し、TG大学病院の医療チームと裏で繋がっていました。
- スタンド名:ワンダー・オブ・ユー(明負 悟)病院の院長「明負悟(あけふさとる)」の姿を借りて活動するスタンド。本体である透龍への「追跡」や「害意」を持った者に対し、周囲のあらゆる事象が「厄災」となって襲いかかるという、理不尽かつ最強クラスの防御能力です。
複雑な家系図を紐解く:ジョースター家と東方家
8部の物語は、第7部『スティール・ボール・ラン』の主人公、ジョニィ・ジョースターの再来から始まっています。
ジョニィは、日本人の東方理那と結婚し、その血筋が現代の吉良家へと繋がっています。一方、理那の実家である東方家も代々続いており、この二つの家系が「ロカカカの実」を巡って交差するのが『ジョジョリオン』の構造です。
定助が自分は何者なのかを追い求める過程は、この長い一族の因縁を解き明かす旅でもありました。この家系図の流れを意識しながら漫画を読み返すと、登場人物たちのセリフ一つ一つの重みが変わってきます。
まとめ:ジョジョ8部キャラ一覧|全スタンド能力と登場人物を網羅!家系図や敵の謎も徹底解説
『ジョジョの奇妙な冒険 第8部 ジョジョリオン』は、歴代シリーズの中でも特にミステリー要素が強く、一度読んだだけではすべてを理解するのが難しい作品かもしれません。
しかし、今回ご紹介した「定助の出自」「東方家の宿命」「岩人間の正体」という3つの軸を意識することで、物語の解像度は一気に上がります。特に、定助が自分のルーツを受け入れ、康穂とともに「厄災」に立ち向かっていく姿は、ジョジョシリーズが貫いてきた「人間讃歌」の新しい形と言えるでしょう。
キャラクター一人一人の行動原理が「家族への愛」や「自身の存在証明」に根ざしているからこそ、その戦いは泥臭く、そして美しいのです。
もし、この記事を読んで改めて物語に興味が湧いた方は、ぜひ単行本を手に取ってみてください。細かな伏線や、各キャラクターの心理描写に驚かされるはずです。
最後に、作品に没入するために役立つアイテムをいくつかご紹介します。
- 杜王町の雰囲気をより深く楽しみたいなら、公式画集JOJOVELLERは必見です。圧倒的な色彩で描かれたキャラクターたちが堪能できます。
- 物語を最初から一気に復習するなら、まとめ買いジョジョリオン 全巻セットが一番スムーズです。
ジョジョの奇妙な物語は、現在第9部へと引き継がれています。8部で描かれた「等価交換」や「血の宿命」がどのように次代へ影響するのか、これからも目が離せません。
今回は、ジョジョ8部キャラ一覧|全スタンド能力と登場人物を網羅!家系図や敵の謎も徹底解説をお届けしました。あなたのジョジョライフがより充実したものになれば幸いです。

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