ジョジョ6部の結末に現れたアイリンの正体とは?徐倫との違いや一巡後の世界を徹底考察

この記事ではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています。アマゾンアソシエイトプログラムに参加しています。

「ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン」を読み終えた時、あなたはどんな感情を抱きましたか?

衝撃、喪失感、それとも言いようのない感動でしょうか。特にラストシーンで登場した「アイリン」という女性の存在は、多くの読者に深い余韻と、ある種の「謎」を残しました。

「彼女は空条徐倫なの?」「それとも別人?」

「なぜ承太郎たちは生きているの?」

今回は、ジョジョという壮大なサーガの区切りとなった第6部の結末と、そこに現れたアイリンというキャラクターの正体について、一巡後の世界の仕組みとともに徹底的に考察していきます。


アイリンとは何者か?徐倫との決定的な違い

物語の終盤、プッチ神父との最終決戦を経て、世界は「一巡」という現象を引き起こします。その果てに辿り着いた新しい世界で、エンポリオが出会ったのがアイリンです。

見た目は私たちが知る空条徐倫そのものですが、彼女は自分を「アイリン」と名乗ります。ここで重要なのは、彼女が徐倫と「魂は同じだが、歩んできた人生が異なる存在」であるという点です。

最大の相違点は、その名前にあります。ジョースター家の代々の主人公たちは、名の中に「ジョ(Jo)」が重なり、周囲から「ジョジョ」という愛称で呼ばれてきました。しかし、アイリン(Irene)という名前には、その「ジョ」が含まれていません。

これは、彼女がもはや「ジョジョ」として戦いの運命に身を投じる必要がなくなったことを象徴しています。荒木飛呂彦先生は、彼女に「ジョジョ」という宿命の愛称を与えないことで、血筋の呪縛から彼女を解放したのです。

ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャンを読み返すと、アイリンの肩にしっかりと「星型の痣」が刻まれているのが確認できます。彼女は間違いなくジョースターの血を引く者ですが、それは「戦士」としてではなく「一人の女性」として生きるための新しい命なのです。

プッチ神父のいない世界で何が起きたのか

なぜ、死んだはずの承太郎やエルメェス、アナスイに似た人物たちが新しい世界に存在しているのでしょうか。その鍵は、エンポリオがプッチ神父を倒したことにあります。

プッチ神父は「天国へ行く」ために世界を一巡させ、全人類に未来の運命を覚悟させようとしました。しかし、一巡が完了する直前にプッチが死亡したことで、彼が意図した世界は崩壊します。

その結果として再構築されたのが、「プッチ神父という人間が歴史上に存在しなかった世界」です。

これが何を意味するかというと、第6部で起きた悲劇のすべてが無効化されたということです。プッチがいないため、承太郎の記憶(ディスク)が奪われることも、徐倫が冤罪で監獄に入れられることも、そして仲間たちが命を落とすこともありませんでした。

この「もしも」の世界が具現化したのが、ラストシーンの光景です。アイリンは父親である承太郎との関係も良好なようで、恋人のアナキス(アナスイに似た男)と共に、父のもとへ結婚の許しをもらいに行こうとしています。

私たちが知る「空条承太郎」は、DIOの残党やスタンド使いの脅威から娘を守るために距離を置いていました。しかしアイリンの世界では、承太郎は「良き父親」として彼女のそばに居続けることができたのです。

一巡後の世界と「魂」の引力

記憶がないはずのアイリンたちが、なぜ再びあのガソリンスタンドに集まったのか。ここにはジョジョ全編を通して描かれる「運命」と「魂の絆」が表現されています。

アイリン、アナキス、エルメェスに似た女性、そしてウェザーに似たヒッチハイカー。彼らはかつて刑務所で共に戦った記憶を一切持っていません。しかし、彼らの魂は引かれ合い、再び同じ場所に集結しました。

エンポリオが自分の名前を名乗った時、アイリンは初対面のはずの彼を放っておけず、車に乗るよう促します。この慈愛に満ちた行動は、かつて徐倫が仲間たちのために見せた「黄金の精神」そのものです。

記憶は書き換えられても、魂に刻まれた気高さや優しさは消えない。

この描写こそが、第6部を単なる悲劇で終わらせない救いとなっています。エンポリオだけがすべての記憶を背負って涙を流しますが、その涙は決して悲しみだけのものではなく、仲間たちが「幸せになれる世界」に辿り着いたことへの安堵も含まれていたはずです。

1部から5部の物語は消えてしまったのか?

読者として気になるのは、「これまでのジョジョの物語もなかったことになったのか?」という点ですよね。

結論から言えば、第1部から第5部までの出来事は、基本的には「あったこと」として引き継がれていると考えられます。プッチ神父の存在が消えたことによる改変は、主に第6部の時間軸を中心としたものだからです。

ジョナサンがディオと出会い、ジョセフが柱の男と戦い、承太郎がエジプトへ向かった事実は変わりません。ただ、その先に待っていた「プッチによる世界の破滅」というルートが回避されたことで、ジョースター家はついにDIOとの因縁に終止符を打ち、平穏な日常を手に入れることができたのです。

ジョジョの奇妙な冒険シリーズが描き続けてきた「人間讃歌」は、この結末によって、戦いの中だけでなく、ごく普通の幸せな生活の中にも宿ることを証明しました。

アイリンの世界は、私たちが生きる現実の世界に最も近いジョジョの世界なのかもしれません。

ジョジョ6部の結末に現れたアイリンの正体とは?徐倫との違いや一巡後の世界を徹底考察:まとめ

物語の幕引きにふさわしい、美しくも切ないラスト。

アイリンは、空条徐倫が過酷な運命を乗り越えた先で手に入れた「自由な姿」でした。名前から「ジョジョ」が消えたことは、ジョースター家の戦いの歴史が平和に完結した証です。

一巡後の世界は、失われたものが戻ってきた場所ではなく、愛する人たちが「死ぬ運命」から解放された新しい可能性の世界でした。エンポリオが目撃したあの雨の中の再会は、全読者にとっての救いと言えるでしょう。

第6部『ストーンオーシャン』は、一度読んだだけでは理解が難しい部分も多いですが、このアイリンの存在意義を理解することで、物語の深みが一層増していきます。

もし、この記事を読んで改めて彼女たちの物語に触れたいと感じたら、ぜひもう一度コミックスやアニメを見返してみてください。アイリンがエンポリオに向けた微笑みが、また違った意味を持って胸に迫ってくるはずです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました