ジョジョのキング・クリムゾンの能力を徹底図解!「時を飛ばす」仕組みと矛盾を完全解説

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「あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!」

ポルナレフのこの名言、実は第3部の宿敵DIOに対して放たれたものですが、第5部『黄金の風』のラスボス、ディアボロが操るスタンド「キング・クリムゾン」に直面した読者の心境も、まさにこれだったのではないでしょうか。

ジョジョ史上、最も難解で、最も「初見殺し」と言われる能力。それがキング・クリムゾンです。

「時を飛ばすってどういうこと?」「結局、中で何ができるの?」という疑問を抱えたまま、物語の勢いで読み進めてしまった方も多いはず。今回は、このキング・クリムゾンの仕組みを、どこよりも分かりやすく、そしてファンの間で囁かれる「矛盾」の正体まで踏み込んで徹底解説していきます。


キング・クリムゾンという「無敵」の正体

まず前提として、キング・クリムゾンは単一の能力ではありません。本体であるディアボロが持つ「二重人格」という特性を反映するように、2つの強力な力が組み合わさって成立しています。

未来を予視する「エピタフ(操作の予兆)」

ディアボロの額にある小さな顔。これが「エピタフ」です。この能力は、最大で十数秒先の未来を「100%確定した映像」として見ることができます。

ジョジョの世界において、予知された未来は基本的に絶対です。エピタフで見えた未来は、本来なら避けることのできない「運命」として襲いかかります。しかし、ディアボロだけはこの運命を「無効化」する手段を持っています。それが次の中核能力です。

プロセスを消し去る「時間消去」

エピタフで自分にとって都合の悪い未来(例えば、敵の弾丸が自分に当たる瞬間など)が見えたとき、ディアボロは「その時間が存在するプロセス」そのものを世界から消し飛ばします。

この「消された時間」の中では、ディアボロ以外の全人類は、自分が何をしようとしていたかの意識を失い、無自覚に動かされるだけの人形となります。時間が再び動き出したとき、人々は「過程」を飛ばして「結果」だけを突きつけられることになるのです。


「時を飛ばす」を日常の出来事で例えると?

言葉だけではイメージしづらいので、もっと身近な例で考えてみましょう。

あなたがミネラルウォーターを飲もうとしている場面を想像してください。

  1. 通常時: キャップを開ける → 口に運ぶ → 飲み込む(このプロセスをすべて自覚している)
  2. 能力発動時: キャップに手をかけた瞬間、次の記憶では「飲み終わって空になったペットボトル」を手に持っている。

この「キャップを開けてから飲み終わるまで」の数秒間の記憶が、世界からごっそり抜け落ちている状態。これがキング・クリムゾンによる「時を飛ばされた」感覚です。

ビデオの再生で例えるなら、「早送り」ではなく「チャプタージャンプ」や「CMスキップ」が最も近い表現になります。スキップされた間の映像(過程)は誰の目にも触れませんが、物語(結果)だけは着実に進んでいるのです。


消された時間の中で「できること」と「できないこと」

ここが一番の混乱ポイントです。「ディアボロは消えた時間の中で攻撃できるのか?」という問題について整理しましょう。

ディアボロは「無敵の観測者」になる

時間が消し飛んでいる間、ディアボロは現世のあらゆる物理法則から解き放たれます。

例えば、敵が拳銃でディアボロを撃ったとします。エピタフでその未来を予知し、弾丸が当たる瞬間の時間を消せば、弾丸はディアボロの体を「透過」して背後へ通り抜けます。

消された時間の中でのディアボロは、誰にも触れられず、誰の影響も受けない「幽霊」のような状態。これが、彼が「絶頂」であり続けられる理由です。

原則として、自分から直接攻撃はできない

意外かもしれませんが、消された時間の中でディアボロが直接相手を殴ったり、ナイフで刺したりすることはできません。なぜなら、彼は物質を透過する状態にあるからです。

彼の基本戦術はこうです。

  1. 時間を消して、敵の攻撃を回避する。
  2. 混乱して無防備になった敵の「背後」や「死角」へ移動する。
  3. 時間消去を解除した「直後」に、全力の一撃(ドーナツ化)を叩き込む。

相手からすれば、瞬きした瞬間に敵が消え、気づいたときには背後から致命傷を受けているという、回避不能の絶望を味わうことになります。


ネットで物議を醸す「初期の矛盾」を考察する

ファンの間でよく議論になるのが、「初期のキング・クリムゾン、ルール無視してない?」という点です。特に有名な2つのシーンを紐解いてみましょう。

占い師や掃除婦のシーン

物語中盤、ディアボロが自分の正体を探る占い師を始末したり、ホテルの部屋にいた掃除婦をいつの間にか外に追い出したりする描写があります。

「時間消去中は干渉できないはずなのに、なぜ遺体を動かしたり人を動かしたりできるのか?」

これに対する最も有力な解釈は、「運命の強制力」です。

エピタフで「ディアボロが占い師を殺し、死体を隠す」という未来が確定していた場合、時間を消したとしても、その「確定した結果」だけは世界に刻まれます。ディアボロが直接手を下すプロセスを消したとしても、運命というプログラムが自動的にその結果を実行した、と考えるのがジョジョらしい解釈と言えるでしょう。

ナランチャの最期

衝撃的だったナランチャの死。彼は柵の上に突き刺さった状態で発見されました。これも「時間を消している間にディアボロが刺した」ように見えます。

しかしこれも、本来ならディアボロが手を下すはずだった未来の「過程」を飛ばし、「ナランチャが柵に刺さっている」という「結果」だけを現実に上書きしたのだと考えられます。

ディアボロは、自分にとって不都合な「反撃されるリスク(過程)」だけを削除し、自分にとって都合の良い「敵が死ぬ(結果)」だけを抽出しているのです。なんという独善的で強力な能力でしょうか。


天敵「ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム」との関係

この無敵のキング・クリムゾンを唯一打ち破ったのが、ジョルノのジョジョの奇妙な冒険 第5部 ブルーレイでも最大のハイライトとなる「ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム(GER)」です。

この2つのスタンドは、能力の方向性が真逆になっています。

  • キング・クリムゾン: 「過程」を飛ばして「結果」だけを残す。
  • GER: どんな意志や動作も「ゼロ」に戻し、「結果」に到達させない。

ディアボロが「俺の勝利という結果は変わらない!」と確信して時間を飛ばしても、GERはその「飛ばしたという事実」すらもゼロに戻してしまいます。

結果だけに執着した独裁者が、永遠に結果に辿り着けない地獄に落ちる。まさに因果応報を体現した結末でした。


黄金の風を彩る、絶望的な美学

キング・クリムゾンのデザインについても触れておきましょう。

全身を血管のような模様が走り、常に怒りを浮かべたような表情。そして額に張り付いたもう一つの顔。その姿は、正体を隠し続け、常に誰かに怯え、同時に誰よりも傲慢でありたいと願うディアボロの歪んだ精神そのものです。

もしあなたが日常生活で、スマートウォッチを見て「あれ、さっきまで14時だったのにもう15時?」と感じることがあったら、それはもしかすると、世界のどこかで誰かが「時を飛ばした」名残かもしれません。


ジョジョのキング・クリムゾンの能力を徹底図解!「時を飛ばす」仕組みと矛盾を完全解説

いかがでしたでしょうか。

キング・クリムゾンの能力の本質は、単なる「時間の操作」ではなく、この世の「運命」という流れの中から、自分だけを安全圏に置くという極めて利己的な力にあります。

「過程」を軽視し、「結果」だけを求めたディアボロ。

対して、たとえ苦難の道であっても「真実に向かおうとする意志(過程)」を尊んだジョルノたちブチャラティチーム。

このスタンド能力の仕組みを理解すると、第5部のテーマである「運命の奴隷」という意味がより深く見えてくるはずです。次に読み返すときは、ぜひディアボロが「どの瞬間の、どの運命を消し去ったのか」に注目してみてください。きっと、初読時とは違う絶望感と爽快感を味わえるはずですよ!

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