「ジョジョの奇妙な冒険 第3部」を読み返していて、思わず「え、これで終わり?(笑)」と画面にツッコミを入れてしまったエピソードはありませんか?
そう、承太郎一行を文字通り「熱く」苦しめた強敵、**サン(太陽)**の回です。
タロットカードの暗示を持つスタンドの中でも、そのスケールの大きさは間違いなくトップクラス。なのに、決着の仕方はシリーズ屈指のシュールさ。今回は、この謎多きスタンド「サン」の正体から、あまりにも有名な「爆笑シーン」の裏側までを徹底的に掘り下げていきます。
スタンド「サン(太陽)」の圧倒的なスペックと正体
まずは、サンというスタンドがどれほど絶望的な能力を持っていたのかをおさらいしましょう。本体の名前はアラビア・ファッツ。劇中では最後までその姿がまともに描かれなかった、ある意味で伝説のキャラクターです。
宇宙規模?擬似太陽の恐怖
サンの能力はシンプルかつ究極です。空中に「もう一つの太陽」を出現させ、周囲の気温を急上昇させます。劇中では、夜の20時を過ぎているにもかかわらず、あたり一面が真昼のような明るさに包まれ、気温はまたたく間に70度、80度へと上昇していきました。
砂漠という過酷な環境において、この「逃げ場のない熱地獄」は死を意味します。承太郎たち一行がどれだけ強力な近距離パワー型スタンドを持っていても、空高く浮かぶ太陽には拳が届きません。
追尾する熱線攻撃
単に暑いだけではありません。サンは侵入者に対して、レーザー状の熱線を無数に発射して攻撃してきます。この熱線は精密かつ強力で、隠れようとするターゲットを正確に射抜きます。広範囲の環境支配と、個別の狙撃能力を併せ持つ、まさに「詰み」に近い状況を作り出すスタンドなのです。
承太郎たちが「狂ったように笑い出した」理由
ジョジョ第3部の中でも、ファンの間で語り継がれる名シーン(迷シーン)といえば、承太郎、ジョセフ、ポルナレフの3人が突然「ヒィーヒッヒッヒ!」と笑い出す場面でしょう。
初めて読んだ時は「ついに暑さで頭がやられたのか?」と不安になった方も多いはず。しかし、この笑いにはしっかりとした理由がありました。
違和感の正体は「左右対称の岩」
極限の熱地獄の中、一行は奇妙な光景に気づきます。目の前にある岩と、その横にある岩の形が、あまりにも完璧に「左右対称」だったのです。
自然界において、これほど一致する造形はあり得ません。つまり、一方が本物の岩で、もう一方が「鏡」に映った虚像であることを見抜いたのです。
緊張からの緩和と「あまりに単純なトリック」
それまで「どうやって空の太陽を倒せばいいんだ……」とシリアスに悩んでいた彼らにとって、敵の本体がすぐ近くで「鏡を立てて隠れているだけ」という事実は、あまりに拍子抜けなものでした。
「あんな大掛かりな能力を使っておきながら、隠れ方はそれかよ!」という、ツッコミどころ満載の状況。死の淵に立たされていた緊張感が一気に解け、そのギャップが爆笑へと変わったのです。
ここで一人だけ状況についていけず、「何がおかしいんだ……?」と困惑している花京院の姿も、このシーンのシュールさを際立たせていますね。
あっけなさすぎる「サン」の倒し方
正体がわかってしまえば、あとはジョジョ流の「お仕置き」タイムです。しかし、この決着の仕方もまた、サンのスケール感とは対照的に非常にコンパクトでした。
スタープラチナの「投石」
承太郎はスタンドの拳を振るうまでもなく、その場に落ちていた石を拾い上げました。そして、鏡の裏側に潜んでいるであろう本体に向けて、スタープラチナのパワーで石をぶん投げたのです。
たった一発の投石。
それだけで、鏡の裏で涼んでいたアラビア・ファッツは気絶し、空に浮かんでいた太陽は跡形もなく消え去りました。
「本体と一度も会わずに勝利」という珍事
ジョジョの歴史の中で、これほど強力なスタンド使いでありながら、主人公たちと一言も言葉を交わさず、顔も拝ませずに敗北した敵は他にいません。
鏡でカモフラージュした特殊な車両に乗り、エアコンをガンガンに効かせて余裕をかましていたアラビア・ファッツ。しかし、その「快適な隠れ家」こそが、彼の最大の弱点となってしまったのです。
もし別の場所で戦っていたら?サンの強さを再評価
結果だけ見れば「ギャグ回」のような扱いを受けているサンですが、実は「最強議論」に名前が挙がることもあるほどポテンシャルの高いスタンドです。
射程距離と持続力の暴力
サンのステータスを見ると、射程距離と持続力がともに「A」となっています。これは、一度発動してしまえば、本体が安全圏にいる限り、敵をじわじわと干し殺せることを意味します。
もし、アラビア・ファッツが鏡1枚で隠れるような慢心を見せず、数キロ先から遠隔操作に徹していたら……。承太郎たちも、本体を見つける前に全滅していた可能性は十分にあります。
ディオの刺客としての皮肉
太陽の力を持つスタンド使いが、太陽を苦手とするディオの部下であるという点も非常に皮肉がきいています。もしサンが発する光が本物の太陽光と同じ波長(紫外線)を含んでいたら、ディオにとっても脅威となり得たでしょう。
そういう意味では、ディオもこの「扱いづらい部下」を、自分から遠い砂漠という環境に配置したのかもしれません。
ジョジョ第3部を彩る「日常と異常」のバランス
サン(太陽)のエピソードは、ジョジョの物語において非常に重要な役割を果たしています。それは、読者に「一息つかせる」と同時に、この旅がどれほど過酷で、かつ「奇妙」なものであるかを再認識させる役割です。
荒木飛呂彦先生のユーモア
作者の荒木先生は、恐怖の中に笑いを、笑いの中に恐怖を混ぜ込むのが非常に上手な作家です。サンの回は、まさにその真骨頂。極限の暑さというホラー的な状況を、石一つと笑い声だけで解決してしまうカタルシスは、他の漫画ではなかなか味わえません。
長旅の合間に、ジョジョの奇妙な冒険のコミックスを読み返すと、この回のシュールさが全体の構成の中で絶妙なアクセントになっていることに気づかされます。
まとめ:ジョジョ第3部「サン(太陽)」の正体と倒し方は?シュールすぎる結末や能力を徹底解説
いかがでしたでしょうか。
ジョジョ第3部「サン(太陽)」の正体と倒し方は?シュールすぎる結末や能力を徹底解説してきましたが、改めて振り返ると「これぞジョジョ」という魅力が詰まった回でしたね。
- 正体: アラビア・ファッツが操る、巨大な熱源を出現させるスタンド。
- 倒し方: 左右対称の岩を見破り、鏡の裏に隠れた本体へ石を投げるだけ。
- 結末: 承太郎たちの爆笑とともに、本体は一言も発さずリタイア。
見た目のインパクトは最大級なのに、終わり方は最小限。このアンバランスさこそが、多くのファンに愛される理由なのかもしれません。
もしあなたが砂漠を旅することがあっても、左右対称の岩を見つけて笑い出さないように気をつけてくださいね。それはもしかしたら、新たなスタンド使いの罠かもしれませんから。
サンの能力や、あの笑いシーンについてのあなたの思い出があれば、ぜひコメントなどで教えてください!

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