「ジョジョの奇妙な冒険」を読んでいると、耳から離れない独特な擬音がたくさん出てきますよね。「メメタァ」や「レロレロ」など数え上げればキリがありませんが、第7部『スティール・ボール・ラン(SBR)』において、読者にトラウマ級の絶望と興奮を与えた擬音といえば、これしかありません。
「チュミミーン」
この可愛らしい響きとは裏腹に、物語のクライマックスで放たれたこの声は、ジョジョ史上最強クラスの攻撃の合図でもありました。今回は、この「チュミミーン」という言葉の正体から、それを発するスタンド「タスク」の驚異的な能力、そしてファンなら知っておきたい意外な元ネタまで、徹底的に深掘りしていきます。
「チュミミーン」の正体はジョニィの相棒「タスク」の鳴き声
まず結論から言うと、「チュミミーン」は第7部の主人公であるジョニィ・ジョースターのスタンド、ジョジョの奇妙な冒険 第7部 スティール・ボール・ランに登場する「タスク(Tusk)」が発する鳴き声、あるいは擬音です。
ジョジョの世界において、人型のスタンドが「無駄無駄」や「オラオラ」と叫ぶのはお馴染みですが、タスクのように小動物のような鳴き声を持つスタンドは珍しい存在です。
成長とともに変化する「チュミミーン」のニュアンス
タスクは物語の進行に合わせてACT1からACT4まで進化していきますが、この「チュミミーン」という声も、その姿の変化に合わせて受ける印象がガラリと変わるのが面白いポイントです。
- ACT1(初期): まだ小さなピンク色のマスコットのような姿をしていた頃のチュミミーンは、純粋に可愛らしいペットのような響きでした。ジョニィの爪を回転させる能力をサポートする、健気な相棒としての産声です。
- ACT4(最終形態): 筋骨隆々とした巨大な姿に変貌したACT4が発するチュミミーンは、もはや可愛らしさの欠片もありません。次元の壁をこじ開け、物理法則を無視して迫りくる「絶対的な死の宣告」として、読者の心に突き刺さります。
この「初期の可愛さ」と「終盤の恐ろしさ」のギャップこそが、チュミミーンという擬音をジョジョファンの間で特別なものにしている理由の一つです。
絶望の象徴「タスクACT4」と無限の回転
ネット上で「チュミミーン」という言葉が語られるとき、セットで語られるのが「タスクACT4」の圧倒的な強さです。なぜこの鳴き声が、敵対する者にとって絶望の音となるのでしょうか。
次元をこじ開ける「無限の回転」
タスクACT4が到達した「無限の回転(黄金の回転)」は、単なる破壊力ではありません。それは「重力」を支配する力です。
作中の最強の敵、ファニー・ヴァレンタイン大統領のスタンド「D4C-ラブトレイン-」は、あらゆる不幸や攻撃を他所へ受け流す「次元の隙間」という無敵の防御を持っていました。しかし、タスクACT4はこの「次元の壁」を、文字通りその手で「チュミミーン」とこじ開けて侵入したのです。
このシーンのインパクトは凄まじく、どんな無敵の能力を持っていても「逃げ場がない」という恐怖を読者に植え付けました。
細胞レベルで回り続ける「終わらない呪い」
ACT4の攻撃を受けた者は、体中の細胞、さらには原子レベルで「無限の回転」を叩き込まれます。
たとえその場を逃げ出し、別の場所、あるいは別の並行世界へ移動したとしても、回転のエネルギーは決して消えません。地面の中に埋もれようとしても、回転の力によって元の場所へ引きずり戻される。
この「絶対に逃げられない」という性質から、ファンからは畏怖を込めて「絶対殺すマン」という異名で呼ばれることもあります。
意外な元ネタ?第3部「女帝(エンプレス)」との繋がり
実は「チュミミーン」という擬音、第7部で初めて登場したわけではありません。ジョジョマニアの間では有名な話ですが、実は第3部『スターダストクルセイダース』にも同じ擬音が存在します。
寄生スタンド「女帝」の産声
第3部でジョセフ・ジョースターの腕に寄生したスタンド「女帝(エンプレス)」が、肉腫から成長して顔を出すシーン。そこで発せられた擬音が、まさに「チュミミーン」でした。
第3部のチュミミーンは、醜悪な肉の塊が自我を持って産声を上げる不気味な響きとして描かれています。これが第7部のタスクに引き継がれたのか、あるいは荒木飛呂彦先生の中で「未知の生命体が生まれる時の音」として共通のイメージがあるのかは定かではありません。
しかし、第7部自体が「1部から6部までの世界が一巡した後の物語」という設定であることを考えると、この擬音の再登場には何らかの運命的な繋がりを感じずにはいられません。
ネットミームとしての「チュミミーン」
現代において、この言葉はマンガの枠を超えてネットミームとしても広く浸透しています。SNSや掲示板などで、圧倒的な力を持つキャラクターが登場した際や、回避不可能な状況に陥った際に「チュミミーンが来た」「終わりの合図だ」といった使われ方をすることがあります。
特に、超像可動 タスクACT1のようなフィギュアが発売されると、その愛らしさと作中の凶悪な能力の対比を愛でるファンが多く現れます。
また、格闘ゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル R(ASBR)』などでも、ACT4の演出としてこの擬音が効果的に使われており、音として耳に焼き付いているファンも多いでしょう。
まとめ:ジョジョの「チュミミーン」とは?意味や元ネタ、タスクACT4の能力を徹底解説!
「チュミミーン」という言葉は、単なるキャラクターの鳴き声を超えて、ジョニィ・ジョースターという一人の人間が苦難の末に辿り着いた「希望と対価」を象徴する音でもあります。
- タスクACT1〜4までの成長の証
- 次元の壁すら突破する「無限の回転」の響き
- 第3部から続く荒木節全開の擬音センス
これらの要素が組み合わさることで、この短い擬音はこれほどまでに深い意味を持つようになりました。
もしあなたがこれから『スティール・ボール・ラン』を読み返す、あるいは初めて手に取るなら、最初は可愛く聞こえた「チュミミーン」が、最後にどのような重みを持って響くのか、ぜひその耳と目で確かめてみてください。
漆黒の意思を秘めたジョニィの爪弾が放たれるとき、あなたの心にも「無限の回転」が巻き起こるはずです。
ジョジョの奇妙な冒険 第7部 文庫版 コミックセットここまでお読みいただきありがとうございました。次は、ジョジョの他の部で見られる「独特すぎる擬音ランキング」や、ジョニィとジャイロの熱い友情についても語ってみたいですね。それでは、また別の記事でお会いしましょう!

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