『ジョジョの奇妙な冒険 第3部』において、エジプト上陸直前のジョースター一行を絶望の淵に叩き込んだ刺客といえば、女教皇(ハイプリエステス)のカードを暗示に持つミドラーですよね。
原作を読んでいるだけだと「結局どんな顔をしていたの?」と謎に包まれたまま終わってしまう彼女ですが、実はメディアミックス展開によって「ジョジョ史上屈指の美女」という地位を確立した特殊なキャラクターでもあります。
今回は、ジョジョのミドラーについて、その謎めいた素顔の真相から、反則級のスタンド能力、そして格闘ゲームで見せた衝撃のビジュアルまで、ファンなら知っておきたい情報を余すことなくお届けします。
原作では「顔出しNG」だった?ミドラーの正体と役割
ジョジョ第3部の終盤、紅海を潜水艦で進む一行の前に立ちはだかったのがミドラーです。彼女はDIOへの忠誠心が非常に高く、承太郎たちをエジプトの地へ一歩も踏ませないという強い意志を持って襲いかかってきました。
しかし、原作漫画や初期のアニメ版を思い出してみてください。ミドラーの「本体」がまともに描かれたシーンは一度もありませんでした。
物語のラストで承太郎のスタープラチナによって前歯をすべて叩き折られ、再起不能(リタイア)になった際、ポルナレフが彼女の素顔を覗き込もうとします。ですが、承太郎に「見ないほうがいい、歯が全部折れてて悲惨だぞ」と止められてしまうんです。
この「読者にはあえて見せない」という演出が、逆にファンの間で「本当はどんな姿だったんだろう?」という想像を膨らませる結果となりました。
ちなみに、彼女の名前の由来はアメリカの著名な歌手・女優であるBette Midler(ベット・ミドラー)から取られています。パワフルで華やかなイメージを持つアーティストがモデルになっている点からも、ただの端役ではないオーラが漂っていますよね。
絶望的なまでの汎用性!スタンド「ハイプリエステス」の脅威
ミドラーが操るスタンド「ハイプリエステス(女教皇)」は、タロットカードの2番目を暗示する能力です。その最大の特徴は、あらゆる「鉱物」や「無機物」に化け、同化することができるという点にあります。
どこにでも潜む「同化型」の恐怖
ハイプリエステスは、金属、プラスチック、ガラス、さらには海底の岩山そのものまで、形ある無機物なら何にでも擬態できます。
劇中では、潜水艦内の計器の一部になりすまして一行を混乱させたり、ジョセフ・ジョースターの義手に化けて首を絞めたりと、神出鬼没な攻撃を繰り返しました。この「どれが本物でどれがスタンドか分からない」という恐怖は、閉鎖空間である潜水艦の中では死に直結する絶望感を与えました。
圧倒的な射程距離とパワー
このスタンドの恐ろしいところは、遠隔操作型でありながら高い攻撃力を持っている点です。射程距離は「A」評価で、本体であるミドラーは海岸の安全な場所にいながら、遠く離れた海底の潜水艦を沈めることができます。
さらに、擬態した物質の硬度を自在に操ることができ、物語のクライマックスでは海底の巨大な岩山と一体化しました。ジョースター一行をまるごと飲み込み、ダイヤモンドと同じ硬度を持つ巨大な歯で噛み砕こうとするシーンは、まさに第3部屈指のピンチと言えるでしょう。
伝説の始まり!格闘ゲーム版で明かされた「砂漠の美女」設定
ミドラーというキャラクターが、単なる「顔の見えない敵」から「ジョジョを代表する人気女性キャラ」へと変貌を遂げた決定的なきっかけがあります。それが、1998年にカプコンから発売された対戦格闘ゲームジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産です。
荒木飛呂彦先生による公式描き下ろし
ゲーム化にあたって、開発スタッフは「ミドラーをプレイヤーキャラとして出したい」と考えました。しかし、原作には素顔の設定がありません。そこで、原作者である荒木飛呂彦先生にデザインを依頼したところ、あの見事なビジュアルが誕生したのです。
描き下ろされたミドラーは、ベリーダンサーのようなセクシーな衣装に身を包み、妖艶な笑みを浮かべる絶世の美女でした。それまでの「歯を折られた無惨な女」というイメージを完全に覆す、インパクト抜群のデザインはファンの度肝を抜きました。
承太郎への並々ならぬ執着
ゲーム内でのミドラーは、承太郎に対して特別な感情を抱いているような描写が追加されています。勝利時の台詞や演出で、承太郎のルックスを褒めたり誘惑したりするような仕草を見せるのです。
原作でも「承太郎は好みのタイプ」といった趣旨の発言はありましたが、ゲーム版で美女としての姿が与えられたことで、その設定がより際立つことになりました。この「敵でありながら主人公に惚れている美女」という属性が、彼女のキャラクター性をより深いものにしています。
メディアごとに異なるミドラーの魅力
ミドラーの魅力は、アニメやゲームといったメディアごとに異なる声優(CV)たちの熱演によっても支えられています。
- カプコン格闘ゲーム版(長沢美樹さん)妖艶で高飛車、そして情熱的な「格ゲー版ミドラー」のイメージを完璧に作り上げました。彼女の演技によって、ミドラー=美女という図式が確定したと言っても過言ではありません。
- テレビアニメ版(久川綾さん)原作の不気味さと、DIOへの盲目的な忠誠心を強調した演技が光ります。アニメ版でも姿は隠されがちですが、その声からは強者としての風格と、どこか切なさを感じさせる忠誠心が伝わってきます。
近年のゲーム作品、例えばジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル Rなどでは、アニメ版のキャストをベースにしつつ、ビジュアルは格ゲー版の流れを汲むなど、歴代のミドラー設定が統合された形でファンを楽しませてくれています。
考察:もしミドラーがエジプトで一行を止めていたら?
もしもミドラーのハイプリエステスが、スタープラチナのパワーを上回っていたらどうなっていたでしょうか。
彼女の能力は、エジプト本土に上陸させないための「門番」として完璧なものでした。海という逃げ場のない場所での戦闘は、ジョースター一行にとって最も不利な状況です。
しかし、ミドラーの唯一の計算違いは、承太郎の「怒り」と「スタープラチナの成長性」でした。ダイヤモンドの硬度を誇る歯を力技で粉砕するという、理屈を超えたパワーの前に屈した彼女ですが、その実力はDIOの館に潜む「エジプト9栄神」の面々と比較しても決して劣るものではありませんでした。
むしろ、本体が遠く離れた場所にいたため、もし彼女がもっと慎重に、かつ執拗に持久戦を挑んでいたら、ジョジョの物語は紅海で幕を閉じていた可能性すらあります。それほどまでにハイプリエステスの「物質との同化」は対策が難しい能力だったのです。
まとめ:ジョジョ ミドラー徹底解説!素顔やスタンド能力、格闘ゲームでの美貌を網羅
ジョジョ第3部に登場したミドラーは、原作での「徹底して姿を隠す」というミステリアスな演出と、後のゲーム展開での「超絶美女」というギャップが融合した、非常に珍しい立ち位置のキャラクターです。
彼女が操るスタンド「ハイプリエステス」の恐怖は、現代の視点で見ても非常にユニークで、攻略の難しい能力として語り継がれています。
- 原作では謎に包まれたままリタイアした敵
- あらゆる無機物に化ける最強クラスの遠隔操作スタンド使い
- 格闘ゲームで公式に美女ビジュアルが解禁され人気が爆発
このように、ミドラーを知ることはジョジョという作品が持つ「メディアミックスによる設定の広がり」を楽しむことでもあります。
次にジョジョの第3部を読み返したり、アニメを観たりするときは、ぜひ海底に潜む彼女の執念と、そのベールの下に隠された(かもしれない)美貌を想像してみてください。
もしあなたが、さらに深くジョジョの世界に浸りたいのであれば、彼女が美しく舞う姿を見ることができるジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産や、最新のグラフィックで動く彼女を堪能できるゲーム作品をチェックしてみるのも面白いかもしれませんね。

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