「ジョジョの奇妙な冒険」を視聴していて、最も血が沸き騰がる瞬間といえばいつでしょうか?それは間違いなく、絶体絶命のピンチに陥った主人公が反撃の糸口を掴み、あの大迫力の音楽が流れ始めた瞬間ですよね。
ファンの間で「処刑用BGM」と通称されるこれらの楽曲は、もはやジョジョという作品を語る上で欠かせないアイデンティティとなっています。イントロが流れた瞬間に「勝ち確(勝利確定)」を確信させるあの高揚感は、他のアニメ作品ではなかなか味わえない独特の魅力があります。
今回は、第1部から第6部まで、歴代アニメシリーズの処刑用BGMを徹底解説します。曲名や作曲者の情報はもちろん、なぜこれほどまでに私たちの心を掴んで離さないのか、その人気の秘密に迫ります。
そもそも「処刑用BGM」とは何のこと?
ネットスラングとして定着している「処刑用BGM」という言葉。初めて聞く方のために説明すると、これは「主人公側が逆転勝利を収める際、演出として決まって流れる特定のBGM」を指します。
ジョジョにおける処刑用BGMは、単なる背景音楽ではありません。敵の卑劣な策を打ち破り、黄金の精神を胸にラッシュを叩き込む。そのカタルシスを最大化させるために計算し尽くされた「勝利のファンファーレ」なのです。
この音楽が流れると、視聴者は「よし、ここからはジョジョのターンだ!」と安心して、圧倒的な爽快感に身を委ねることができます。まさに、敵にとっては処刑を宣告される死神の調べ、味方にとっては最高に頼もしい援護射撃と言えるでしょう。
第1部:ファントムブラッド「決戦〜重なり合う運命〜」
ジョジョの物語の幕開けである第1部。この時代の処刑用BGMといえば、松尾早人氏が手掛けた「決戦〜重なり合う運命〜」です。
19世紀の英国を舞台にした物語らしく、フルオーケストラによる重厚でクラシックな調べが特徴です。ジョナサン・ジョースターの紳士としての気高さ、そして宿敵ディオとの逃れられない因縁を象徴するような、ドラマチックな旋律が胸を打ちます。
最近のスタイリッシュな楽曲に比べると、泥臭くも力強い「勇者の音楽」という印象が強く、波紋の呼吸を練り上げる際の緊張感を見事に表現しています。
第2部:戦闘潮流「Overdrive」
第2部に入ると、音楽性はガラリと変化します。作曲を担当したのは、ハイセンスな劇伴で知られる岩崎琢氏。ジョセフ・ジョースターの軽妙でトリッキーな戦い方に合わせ、ヒップホップやラップの要素を取り入れた「Overdrive」が誕生しました。
ロータス・ジュース氏によるクールなラップが刻まれる中、ジョセフが「次にお前は〜と言う!」と決め台詞を放つ。そのリズム感の良さは、当時のアニメファンの度肝を抜きました。
「カモン!」という掛け声と共に反撃が始まる演出は、1部の重厚さとは対照的な「スマートな勝利」を感じさせてくれます。
第3部:スターダストクルセイダース「Stardust Crusaders」
ジョジョの処刑用BGMとして、世界で最も有名と言っても過言ではないのが、この第3部のメインテーマです。ここから音楽担当は、今やジョジョサウンドの要である菅野祐悟氏へとバトンタッチされます。
空条承太郎の圧倒的な威圧感と強さを象徴する、ジャズ・ロック調の力強い楽曲。特に中盤の「デレレレ、デレレレ」という印象的なフレーズは、聞いた瞬間にスタープラチナの拳が乱舞する光景が脳裏に浮かびます。
無敵のスタンド能力で敵を粉砕する承太郎のイメージにぴったりな、硬派で熱い名曲中の名曲です。
第4部:ダイヤモンドは砕けない「メインテーマ」
舞台が杜王町という日本の地方都市に移った第4部では、楽曲もどこか都会的で洗練された印象に変わります。
東方仗助の処刑用BGMは、流麗なピアノの旋律から始まり、徐々に熱量を増して激しいビートへと繋がる構成が特徴です。仗助の持つ「普段は優しいけれど、髪型を貶されるとキレる」という二面性や、日常を守るための戦いというテーマを見事に音楽に落とし込んでいます。
静かな怒りが爆発する瞬間のピアノの入り方は、鳥肌モノのカッコよさです。
第5部:黄金の風「il vento d’oro」
SNSや動画サイトを通じて、ジョジョを知らない層にまで爆発的に広まったのが、第5部ジョルノ・ジョバァーナのテーマ「il vento d’oro(黄金の風)」です。
イタリアを舞台にしたギャングたちの物語にふさわしく、情熱的で疾走感あふれるサウンド。そして何より、3分45秒付近から始まる伝説の「黄金のピアノ」パートです。
敵の能力を打破し、ジョルノが覚悟を決めた瞬間にこのピアノソロが流れ出す演出は、アニメ史に残る名シーンを数多く生み出しました。特に「7ページにわたる無駄無駄ラッシュ」とのシンクロは圧巻の一言です。
第6部:ストーンオーシャン「Jolyne Theme」
アニメシリーズの集大成ともいえる第6部。空条徐倫のテーマは、父である承太郎の「Stardust Crusaders」のフレーズを一部に含みつつ、女性らしいしなやかさと、困難に立ち向かう強靭な意志を感じさせるロックサウンドに仕上がっています。
ギターの力強いリフが、監獄という閉鎖的な空間を突き破るような開放感を与えてくれます。運命に抗い、自由を求めて戦う徐倫の姿とリンクして、聴いているだけで勇気が湧いてくる一曲です。
なぜジョジョの音楽はこれほどまでに熱いのか?人気の理由
ジョジョのBGMが「処刑用」としてここまで支持されるのには、明確な理由があります。
一つは、作曲家・菅野祐悟氏による徹底的なこだわりです。菅野氏は、メロディの中に「ここぞ!」というフックを意図的に仕込んでいます。視聴者がカタルシスを感じるタイミングを計算し、音楽的な最高潮(サビ)をバトルの山場にぶつける構成は、まさにプロの仕事です。
もう一つは、アニメ制作陣の「音」に対する演出の妙です。セリフを際立たせるためにあえて音を絞り、決め台詞の瞬間にフルボリュームでBGMを叩き込む。あるいは、キャラクターの動きと音楽のリズムを完全に一致させる。こうした細やかな演出が、楽曲を単なるBGMから「勝利の象徴」へと昇華させたのです。
また、これらの楽曲は作業用BGMとしても非常に優秀です。集中力を高めたい時や、自分を奮い立たせたい時に聴くファンも多く、日常生活の中での「逆転劇」を支えるお守りのような存在にもなっています。
もし、高音質でこれらの名曲を堪能したいなら、ゼンハイザー ヘッドホンのような再現性の高いオーディオ機器で聴くのがおすすめです。ベースラインのうねりや、管楽器の突き抜けるような響きが、より鮮明に心に突き刺さるはずです。
ジョジョの処刑用BGM一覧!歴代アニメの名曲名や作曲者、人気の理由を徹底解説のまとめ
「ジョジョの奇妙な冒険」における処刑用BGMは、作品の魅力を何倍にも引き立てる魔法のようなエッセンスです。
- 第1部:松尾早人氏による壮大な「決戦〜重なり合う運命〜」
- 第2部:岩崎琢氏によるモダンな「Overdrive」
- 第3部〜第6部:菅野祐悟氏による、各主人公の個性を反映した伝説的メインテーマ
どの楽曲も、単にカッコいいだけでなく、キャラクターの生き様や物語のテーマが深く刻み込まれています。アニメを観返す際には、ぜひ音楽が流れ始める「瞬間」の演出にも注目してみてください。きっと、今まで以上にジョジョの世界に没入できるはずです。
もし、外出先でもこれらの熱い楽曲を聴いてテンションを上げたいなら、Echo Budsのようなワイヤレスイヤホンをバッグに忍ばせておくと、どこでも自分だけの「勝ち確シーン」を演出できますよ。
ジョジョの物語は、これからも私たちの心に黄金の精神を灯し続けてくれるでしょう。その傍らには、常にあの熱い処刑用BGMが鳴り響いているのです。
次は、あなたが選ぶ「最高の逆転シーン」に合わせて、お気に入りの一曲をフルボリュームで聴いてみてはいかがでしょうか?

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