「ジョジョを全巻揃えたいけれど、どの版を買うのが正解なの?」
「本屋で見かけるあの豪華な箱入りのジョジョ、普通の漫画と何が違うの?」
そんな疑問を抱えている方は多いはず。特にジョジョの奇妙な冒険という作品は、単行本、文庫版、そして今回ご紹介する「ジョジョニウム(JoJonium)」と、複数の形態で出版されているため、初心者の方は迷ってしまいますよね。
今回は、ファン垂涎の豪華版として知られるジョジョニウムについて、その中身や魅力、そして多くの人が気になっている「完結しているのか?」という噂の真相まで、徹底的に掘り下げて解説していきます。
ジョジョニウム(JoJonium)とは?その正体を解き明かす
ジョジョニウムを一言で表すなら、それは「究極の愛蔵版」です。2013年から刊行が始まったこのシリーズは、単なる再録本ではありません。手に取った瞬間に伝わる重厚感と、所有欲を満たしてくれる圧倒的な高級感が最大の特徴です。
まず目を引くのが、全巻に採用されている「函装版(かんそうばん)」というスタイル。1冊ずつしっかりとした箱に入っており、表紙はハードカバー仕様。まるで美術品や辞書のような佇まいをしています。サイズもA5判と、通常の漫画よりもかなり大きく、荒木飛呂彦先生の描く濃密な絵を細部まで堪能できる設計になっています。
しかし、ここで注意が必要なのが「収録範囲」です。ジョジョニウムは、ジョジョの物語すべてを網羅しているわけではありません。現在発売されているのは、以下の範囲に限定されています。
- 第1部:ファントムブラッド(1〜3巻)
- 第2部:戦闘潮流(4〜7巻)
- 第3部:スターダストクルセイダース(8〜17巻)
全17巻で、第3部のラストまでが収録されています。つまり、第4部以降をジョジョニウムの形式で読むことは、現時点ではできないのです。
ジョジョニウムは完結してる?第4部以降が出ない理由
ネットで検索すると「ジョジョニウム 打ち切り」「完結したの?」という言葉がよく並んでいます。結論から言うと、ジョジョニウムというプロジェクト自体は、第3部をもって一旦の区切り、つまり「第1期完結」という形をとっています。
ファンとしては、東方仗助が登場する第4部や、ジョルノ・ジョバァーナの第5部もこの豪華仕様で読みたかったところですよね。なぜ第4部以降が刊行されていないのか、公式な理由は明示されていませんが、いくつかの要因が推測されています。
まず一つは、物語のボリュームです。第1部から第3部までは、巻数としても比較的まとまりがありましたが、第4部以降はエピソードが非常に長くなっていきます。すべてをジョジョニウム仕様のハードカバーで揃えるとなると、本棚のスペースや価格の面で、ユーザー側の負担が大きくなりすぎてしまう懸念があったのかもしれません。
また、ジョジョの奇妙な冒険 カラー版といったデジタル版の普及や、他の画集、ムック本の出版など、ファンのニーズが多様化したことも影響していると考えられます。
現状、第4部以降を読みたい場合は、通常の単行本(ジャンプコミックス)や、持ち運びに便利な文庫版、あるいは電子書籍を選ぶのが一般的です。
通常版や文庫版と何が違う?ジョジョニウムを選ぶべき4つの理由
「内容が同じなら、安い文庫版でいいのでは?」と思うかもしれません。しかし、ジョジョニウムには他の版では絶対に味わえない、4つの決定的な魅力があります。
1. 雑誌掲載時のカラーページを完全再現
これが最大にして最強のメリットです。通常の単行本や文庫版では、雑誌掲載時にカラーだったページもモノクロに修正されてしまいます。しかしジョジョニウムは、当時のカラー原稿をそのままの配色で収録しています。
荒木先生の「色の魔術」を大判の紙面で見られる体験は、他の版では不可能です。特に第3部のエジプト編など、色彩豊かなスタンドバトルは圧巻の一言。一度カラー版の迫力を知ってしまうと、モノクロには戻れないというファンも少なくありません。
2. 全巻描き下ろしの表紙イラスト
ジョジョニウムの表紙は、すべて刊行当時の荒木飛呂彦先生による描き下ろしです。ここがポイントなのですが、第1部や第2部のキャラクターも、連載当時の絵柄ではなく「今の荒木先生のタッチ」で描かれています。
等身が高くなり、よりファッショナブルで洗練されたジョナサンやジョセフの姿は、古くからのファンにとっても新鮮な驚きを与えてくれました。表紙だけでなく、背表紙や函の裏側に至るまで徹底的にデザインされており、並べておくだけで部屋がギャラリーのような空間に変わります。
3. 巻末の「キャラクター誕生秘話」が熱い
各巻の最後には、荒木先生によるキャラクター解説が数ページにわたって掲載されています。「このキャラクターのスタンド能力はどうやって思いついたのか」「デザインのモチーフは何だったのか」といった、創作の裏側が語られています。
これは他の単行本や文庫版には収録されていない、ジョジョニウムだけのオリジナルコンテンツです。作品をより深く理解したい考察派の読者にとっては、これだけで定価分の価値があると言っても過言ではありません。
4. 圧倒的な耐久性と保存性
通常の漫画は、何度も読み返しているうちに背表紙が割れたり、紙が日焼けして黄色くなったりしがちです。しかし、JoJoniumは函付きのハードカバー。日光やホコリから守られ、紙質も非常に良いため、10年、20年と手元に置いておくのに最適です。「一生モノのコレクション」としてジョジョを持ちたいなら、これ以上の選択肢はありません。
デメリットもしっかりチェック:購入前に知っておきたいこと
魅力たっぷりのジョジョニウムですが、購入前に覚悟しておくべき点もいくつかあります。
- 重さとサイズ:A5判のハードカバーは、片手で持つにはかなり重いです。寝転がって読むには適していません。
- 価格設定:1冊あたり1,500円前後するため、全17巻を揃えるとそれなりの出費になります。
- 収納スペース:函に入っている分、厚みがあります。通常版の1.5倍から2倍程度の本棚スペースを確保しておく必要があります。
これらの点を踏まえてもなお、あの美しい装丁を手に入れる価値があると思わせるのが、ジョジョという作品のパワーなのです。
ジョジョニウムで読むべき「伝説のシーン」
特にジョジョニウムで読んでほしいのが、第3部の終盤、承太郎とDIOの決戦です。あの大迫力のシーンを大判サイズで、しかもカラー再現ありで読むと、空気の震えまで伝わってくるような錯覚に陥ります。
また、第2部のシーザーの最期のシーンなども、紙質の良さがその悲劇性をより美しく際立たせています。単行本ですでに読んだことがあるエピソードでも、ジョジョニウムという「器」が変わるだけで、全く新しい読書体験に変わるはずです。
結局、どの版を買うのがベストなの?
読者のスタイルに合わせて、おすすめの版を整理しました。
- とにかく安く、手軽に全話を読みたい方:ジョジョの奇妙な冒険 文庫版がおすすめ。持ち運びも楽で、完結までスムーズに集められます。
- 当時の空気感を味わいたい方:新書判の単行本。作者の近況コメントや読者コーナーなど、当時の連載の雰囲気が楽しめます。
- 最高のクオリティで1〜3部を堪能したい方:迷わずジョジョニウムです。特に「第3部までが一番好き」という方にとっては、これ以外の選択肢はないと言えるほど完成されています。
ジョジョニウムは完結してる?全17巻の内容や通常版との違い、魅力を徹底解説!:まとめ
ジョジョニウムは、第3部までの物語を最高級のパッケージで封じ込めた、まさにファンにとっての宝箱です。第4部以降の刊行がないため、シリーズ全体としては「完結」ではありませんが、第1部から第3部までの「ジョースター家とディオの因縁」の物語としては、17巻で美しく完結しています。
これからジョジョの世界に足を踏み入れる方も、すでに何度も読み返している熟練のファンも、一度あの重厚な函を開けてみてください。そこには、荒木飛呂彦先生が描く、黄金の精神が宿った究極の芸術が広がっています。
もし、あなたが「自分へのご褒美に、何か特別な一冊を」と考えているなら、JoJonium 1を手に取ってみることから始めてみてはいかがでしょうか。その圧倒的な存在感に、きっと心を奪われるはずです。
ジョジョという終わりのない物語を、最高の形であなたの本棚に迎えてみてくださいね。

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