『ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風』を読んだ人なら、誰もが一度は「こいつ、どうやって倒せばいいんだ……?」と絶望したことがあるはず。そう、組織のボス親衛隊・カルネのスタンド、**ノトーリアス・B.I.G(ノトーリアス・ビッグ)**です。
ジョジョ史上でも極めて異質な「本体が死んでから発動する」というチートじみた特性。そして、動くものをどこまでも追い続ける執念。今回は、このノトーリアス・B.I.Gがいかに最強クラスの能力を秘めているのか、本体カルネの謎や、ファンの間で議論が絶えない攻略法について徹底的に深掘りしていきます!
本体の死がトリガー?カルネとノトーリアス・B.I.Gの異様さ
ジョジョのスタンドといえば、本体の精神エネルギーが具現化したものであり、本体がダメージを受ければスタンドも傷つき、本体が死ねばスタンドも消滅するのが基本ルールです。しかし、ノトーリアス・B.I.Gはこの大原則を根底から覆しました。
登場から数ページで死亡した本体・カルネ
サルディニア島へ向かおうとするジョルノ一行の前に、フラフラと現れた謎の男・カルネ。彼は一言も発することなく、ミスタの銃撃を受けてあっけなく命を落とします。読者の誰もが「え、これだけ?」と思った直後、真の恐怖が始まりました。
カルネの怨念をエネルギーとして、死体からドロドロとした物体が這い出し、ジョルノたちの乗る飛行機へと侵入。本体が死んでいるからこそ、射程距離の概念がなく、どれだけ攻撃しても「本体へのフィードバック」で消滅させることができないという、まさに無敵の怪物が誕生したのです。
なぜカルネは迷わず死を選べたのか
ここで気になるのが、カルネという男の正体です。自分の死が発動条件であることを知っていたのか、それとも死ぬ間際の強い怨念がスタンドを暴走させたのか。
ボスの親衛隊であることから、彼は自分の命を投げ出すことに躊躇がない狂信的な忠誠心を持っていた可能性があります。あるいは、ボスであるディアボロがジョジョの奇妙な冒険 第5部 カラー版の劇中で見せるように、予知能力「エピタフ」によってカルネの死後の有用性を見抜いて、あえて死地へ送り込んだという説も有力です。
速度も射程も「無限」!ノトーリアス・B.I.Gが最強と言われる理由
ノトーリアス・B.I.Gのステータスを見ると、驚くべき表記が並んでいます。スピードと射程距離が「∞(無限)」。このスペックが意味する絶望感を解説します。
「動き」に反応する絶対的な感知能力
このスタンドには目がありません。その代わりに、周囲で最も速く動くものを優先的に感知し、猛烈なスピードで襲いかかります。飛行機のエンジン、振り回した腕、さらには書きかけのノートのペン先まで。
「スピードが無限」というのは、単に足が速いという意味ではありません。「ターゲットとなる対象よりも、必ず速く動く」という相対的な無限を指しています。つまり、どれだけ加速して逃げようとしても、物理法則を無視して必ず追いついてくる。この理不尽さこそが、最強議論に名前が挙がる最大の理由です。
喰らえば喰らうほど成長する「捕食」の恐怖
ノトーリアス・B.I.Gは、接触した対象を捕食し、自分の肉体として同化させます。人間の肉体はもちろん、スタンドエネルギーや飛行機のジェット燃料といった無機物まで、あらゆるエネルギーを吸収して巨大化していくのです。
劇中では、飛行機のエンジンを飲み込むことで機体そのものを侵食するほどのサイズになりました。物理的な攻撃をしても、切り刻まれた破片一つ一つが独立した意思を持って成長を続けるため、単純なパワー型スタンドでは手も足も出ません。
劇中での決着と「ティレニア海の怪異」としての現在
ジョルノたちは、この不死身の怪物にどう立ち向かったのでしょうか。鍵を握ったのは、トリッシュ・ウナの覚醒でした。
スパイス・ガールの機転
トリッシュのスタンド「スパイス・ガール」は、叩いたものを柔らかく、ゴムのような弾力を持たせる能力です。彼女はノトーリアス・B.I.Gの「速いものに反応する」性質を逆手に取り、あえてゆっくり動くことで攻撃を回避。さらに、飛行機の残骸を柔らかくして反発力を生み出し、スタンドを海へと弾き飛ばしました。
倒されたわけではなく「放置」されているだけ
ここが重要なポイントですが、ジョルノたちはノトーリアス・B.I.Gを「倒した」わけではありません。あくまで飛行機から追い出し、海に落としただけです。
現在もノトーリアス・B.I.Gは、イタリア沖のティレニア海で波の動きを永遠に追い続けています。波より速く動く船があれば襲いかかり、通りかかる飛行機の影に反応する。地元では「怪異」として恐れられているという設定は、ジョジョの中でも屈指の後味の悪さと、終わらない恐怖を感じさせますね。
もし戦うなら?ノトーリアス・B.I.Gを攻略・消滅させる方法
もしあなたがジョジョの世界に迷い込み、ノトーリアス・B.I.Gと戦わなければならなくなったら?物理攻撃が無効で、無限のスピードを持つ相手を完全に消し去る方法は存在するのでしょうか。
亜空間や消滅能力による完全排除
最も相性が良いのは、物質をこの世から消し去る能力です。
- ザ・ハンド(虹村億泰): 右手で空間ごと削り取れば、再生の余地を与えずに消滅させられる可能性があります。
- クリーム(ヴァニラ・アイス): 暗黒空間に飲み込んでしまえば、どれだけ巨大化していても関係ありません。
概念的な干渉
- ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム: ジョルノが最終的に手にしたこの能力なら、「動作や意志をゼロに戻す」ことで、スタンドの発動自体をなかったことにできるでしょう。
逆に、近距離パワー型のスタープラチナやザ・ワールドは相性が最悪です。時を止めている間は攻撃できますが、時が動き出した瞬間に、止まっていた反動で動く物体に猛反応して襲われるため、決定打を与えるのが非常に困難だからです。
名前と設定の元ネタに隠されたオマージュ
ジョジョのスタンド名の多くは、実在のアーティストや楽曲から取られています。ノトーリアス・B.I.Gの由来は、伝説的なラッパー「The Notorious B.I.G.(ビギー・スモールズ)」です。
彼は1997年に銃撃事件でこの世を去りましたが、死後にリリースされたアルバムが大ヒットし、ヒップホップ界のレジェンドとして不動の地位を築きました。
「本体の死後に、その存在感が巨大化し、伝説(怪物)となる」
このスタンドの設定は、まさにモデルとなったラッパーの数奇な運命をなぞらえた、荒木飛呂彦先生による最高にクールで皮肉なオマージュと言えるでしょう。
まとめ:【ジョジョ】ノトーリアス・B.I.Gの能力は最強?本体の謎や倒し方を徹底解説!
ノトーリアス・B.I.Gは、ジョジョの奇妙な冒険という作品が持つ「理不尽な恐怖」を凝縮したような存在でした。
- 本体カルネの死によって完成する異例のスタンド。
- スピード・射程が無限で、動くものを逃さない自動追尾型。
- 物理攻撃では死なず、吸収して成長し続ける絶望感。
- 現在は海に残り続け、誰にも倒されていないという事実。
これだけの要素が揃えば、ファンが「最強」と呼ぶのも頷けます。もし海に出る機会があれば、波の間に揺れるドロドロとした影に注意してください。それは、かつてパッショーネの刺客が残した、終わることのない怨念かもしれません。
ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風 Blu-rayなどで、改めてその絶望的な戦いを見返してみるのもおすすめですよ!

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