ジョジョ4部ハイウェイ・スターの能力は最強?噴上裕也の魅力と「だが断る」の背景を解説

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ジョジョの奇妙な冒険 第4部「ダイヤモンドは砕けない」において、圧倒的な絶望感とサスペンスを読者に叩きつけたスタンド、それが「ハイウェイ・スター」です。

トンネルの中に潜む謎の足跡、逃げても逃げても時速60kmで追いかけてくる執念、そして標的の養分を吸い取るという凶悪な能力。当時リアルタイムで読んでいたファンも、アニメで初めて知った方も、あの「逃げ切れない恐怖」には手に汗握ったはずです。

今回は、このハイウェイ・スターがいかに恐ろしい能力を持っているのか、そして本体である噴上裕也という男がなぜこれほどまでに愛されるキャラクターになったのかを徹底的に解説していきます。


ハイウェイ・スターという「逃げられない絶望」の正体

ハイウェイ・スターは、ジョジョ史上でも屈指の「自動追尾型」スタンドです。その能力の真髄は、一度覚えた標的の「匂い」をどこまでも追い続ける執念にあります。

時速60kmで迫る足跡の恐怖

このスタンドの最大の特徴は、全身を無数の「足跡」に分解し、時速60kmという絶妙な速度で標的を追尾することです。

時速60km。これは自動車であれば一般道の制限速度ですが、生身の人間が走り続けるには不可能に近い速度です。仗助がバイクを奪って逃走劇を繰り広げたシーンが印象的ですが、信号待ちや障害物、あるいはガソリン切れといった「日常のトラブル」がそのまま死に直結する緊張感を生み出しました。

養分を奪い取るという凶悪な攻撃

ハイウェイ・スターは直接拳で殴り合うタイプのスタンドではありません。標的に接触することで、その人間から「生体エネルギー(養分)」を吸い取ります。

養分を吸い取られた人間は、まともに立つことすらできないほどの脱力状態に陥ります。この吸い取ったエネルギーは、負傷している本体の治療に充てられるため、本体である噴上裕也にとっては「最高の回復手段」でもあったわけです。

罠を張る知能と射程距離

また、このスタンドは遠距離操作型でありながら、高度な知能を感じさせる立ち回りを見せます。杜王町のトンネル内に「幻覚の部屋」を作り出し、好奇心旺盛な岸辺露伴を誘い込んだ手口は見事というほかありません。

射程距離は極めて長く、本体が病院のベッドに横たわったまま、数キロ先までスタンドを飛ばして攻撃を仕掛けることができます。この「どこに本体がいるかわからない」という状況が、仗助たちをさらに追い詰めました。


岸辺露伴の名台詞「だが断る」が生まれた極限状態

ハイウェイ・スターを語る上で絶対に外せないのが、漫画家・岸辺露伴との対峙です。ネット上でもあまりに有名なあの名台詞が誕生した背景には、ハイウェイ・スターによる精神的な揺さぶりがありました。

究極の選択を迫られた露伴

ハイウェイ・スターの罠にはまり、養分を吸い取られ絶体絶命となった露伴。そこへ駆けつけた東方仗助に対し、スタンドは露伴に「取引」を持ちかけます。

「仗助をここに呼び寄せれば、お前の命は助けてやる」

死の恐怖を前にすれば、多くの人間が仲間を売る道を選んでしまうかもしれません。スタンドも、露伴が自分を助けるために仗助を差し出すと確信していました。

黄金の精神が輝いた瞬間

期待に満ちたスタンドの問いかけに対し、露伴は一度「本当に?助けてくれるのか?」と希望を見せるような素振りをします。そして、期待を最高潮に高めた状態で言い放ちました。

「だが断る」

この後に続く「この岸辺露伴が最も好きな事のひとつは、自分で強いと思ってるやつに『NO』と断ってやることだ」という言葉。これは、単なる強がりではなく、自身のプライドと正義を何よりも優先する露伴の生き様を象徴するシーンとなりました。

この絶体絶命のピンチを作ったのがハイウェイ・スターであったからこそ、このセリフは伝説として語り継がれることになったのです。


本体・噴上裕也の変遷:敵から頼れる仲間へ

ハイウェイ・スターを操る噴上裕也は、登場当初は「自分の怪我を治すために他人の養分を奪う」という、極めて自己中心的で悪役らしいキャラクターでした。

ナルシストで暴走族のヘッド

彼は元々、3人の女性親衛隊を引き連れてバイクを乗り回す暴走族のリーダーでした。交通事故で全身複雑骨折という重傷を負い、入院していたところでスタンド能力に目覚めます。

ジョジョの奇妙な冒険 第4部を読み返すとわかりますが、初登場時の彼はナルシズム全開で、仗助に「お前のリーゼントはダサい」と挑発するような男でした。

仗助に治され、叩きのめされる

仗助は、入院中の噴上をクレイジー・ダイヤモンドの能力で一度「完治」させます。それは優しさからではなく、「治せば遠慮なくブチのめせる」という仗助なりの怒りの表現でした。

一度は完膚なきまでに敗北した噴上ですが、物語の後半、新たな敵である「エニグマの少年」との戦いで再登場を果たします。

「格好悪くて死ねるかよ」という美学

エニグマの少年の能力により、紙の中に閉じ込められてしまった仗助と広瀬康一。彼らを救うために協力したのが、嗅覚が異常に発達した噴上裕也でした。

彼は当初、戦うことを恐れていました。しかし、自分の恐怖を乗り越え、シュレッダーにかけられそうになった紙(仗助たち)を救うために自ら罠に飛び込みます。

「ここで助けなきゃ、俺は一生格好悪いままだ」

この精神的な成長こそが、噴上裕也がファンに愛される最大の理由です。ただの敵キャラクターで終わらず、自らの美学を持って行動する姿は、まさにジョジョのテーマである「人間讃歌」を体現していました。


ハイウェイ・スターは第4部最強スタンドなのか?

ファンの間でよく議論されるのが、「ハイウェイ・スターは4部の中でどれくらい強いのか?」という点です。

逃走不能の追跡能力

純粋な殴り合い(近距離パワー型)であれば、クレイジー・ダイヤモンドやスタープラチナには及びません。しかし、「一度ターゲットにされたら最後、物理的に逃げ切るのが困難」という点においては、第4部でもトップクラスの脅威と言えます。

もし仗助がバイクを持っていなかったら、あるいは周囲に障害物が多い場所だったら、ハイウェイ・スターに勝つことは非常に難しかったでしょう。

嗅覚という独自の索敵能力

噴上自身の能力とも言えますが、ハイウェイ・スターは「匂い」でターゲットを識別します。これは隠れている敵を探し出す際に非常に有利です。

実際にエニグマの少年戦では、この嗅覚があったからこそ、正体不明の敵を追い詰めることができました。攻撃力だけでなく、情報収集・追跡能力を合わせたトータルバランスでは、非常に優れたスタンドであると評価できます。


日常生活に潜む恐怖を描いたジョジョ4部の傑作

第4部「ダイヤモンドは砕けない」の魅力は、杜王町という一見平和な町の中で、奇妙な事件が日常に溶け込んでいる点にあります。

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ハイウェイ・スターのエピソードは、その中でも「見覚えのある風景(トンネルや道)」が恐怖の舞台に変わる瞬間を完璧に描いています。

誰もが利用する道路で、見知らぬ足跡が自分を追いかけてくる。その足跡は壁を歩き、天井を走り、どれだけ逃げても一定の距離を保って迫ってくる。このシュールかつ根源的な恐怖は、荒木飛呂彦先生の演出力の賜物です。


まとめ:ジョジョ4部ハイウェイ・スターの能力は最強?噴上裕也の魅力と「だが断る」の背景を解説

ハイウェイ・スターは、単に「強い」だけでなく、物語の緊張感を最高潮に引き上げ、キャラクターたちの信念を浮き彫りにする重要な役割を果たしました。

  • 時速60kmの執拗な追跡と養分奪取の恐ろしさ
  • 岸辺露伴の魂の叫び「だが断る」を引き出した名悪役ぶり
  • 自分の弱さを認め、美学のために戦った噴上裕也の成長

これらが重なり合うことで、ハイウェイ・スター戦はジョジョ第4部の中でも指折りの名エピソードとして語り継がれています。

最初は卑劣な敵として現れた噴上が、最後には仗助の相棒のような立ち位置で輝く姿は、読者に強い爽快感を与えてくれました。スタンド能力のユニークさと、キャラクターの人間味。その両方を楽しめるのが、ハイウェイ・スターという存在の魅力なのです。

もしこれからジョジョを読み直すなら、ぜひ噴上の鼻(嗅覚)と、彼が守ろうとした「格好良さ」に注目してみてください。きっと、初読時とは違う感動が味わえるはずです。

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