「人間讃歌」をテーマに、世代を超えて受け継がれる熱き血統の物語『ジョジョの奇妙な冒険』。濃密なストーリーや独特の絵タッチはもちろんですが、ファンの心を掴んで離さない大きな要素の一つが、キャラクターに命を吹き込む「声」の存在ですよね。
アニメ化されるたびに「次は誰が演じるんだ?」とネット上が騒然となるのは、もはやジョジョ界隈の風物詩。特にジョジョは、メディアミックスの歴史が長いため、テレビアニメ版と過去のゲーム版でキャストが異なるケースも珍しくありません。
この記事では、第1部から第6部までの主要キャラクターを網羅した「ジョジョの声優一覧」をまとめました。あの伝説の「無駄無駄」や「オラオラ」を誰が叫んでいるのか、そして作品の裏側に隠された熱すぎるエピソードまで、じっくり深掘りしていきましょう!
第1部「ファントムブラッド」:すべての始まりを告げる黄金の精神
物語の幕開けとなる第1部。英国紳士としての誇りを持つジョナサンと、野望に燃えるディオの対決は、声優陣の熱演によってよりドラマチックに描かれました。
- ジョナサン・ジョースター:興津和幸初代ジョジョを演じたのは興津和幸さん。オーディションでは「とにかく真っ直ぐで熱い男」を体現し、泥臭くも気高いジョナサンの成長を見事に演じきりました。
- ディオ・ブランドー:子安武人ジョジョ史上、最も愛され憎まれる悪役。子安武人さんの怪演は、1部の若々しい邪悪さから、3部の圧倒的なカリスマまで、ディオという存在を唯一無二のものに昇華させました。
- ウィル・A・ツェペリ:塩屋翼波紋の師匠。独特のセリフ回しやリズム感は、ベテランならではの安定感があります。
- ロバート・E・O・スピードワゴン:上田燿司「解説役」としてあまりにも有名な彼。上田さんの情熱的な絶叫解説がなければ、アニメ版ジョジョのテンションは完成しなかったと言っても過言ではありません。
- エリナ・ペンドルトン:川澄綾子可憐さと芯の強さを併せ持つヒロイン。川澄さんは後に現場で「総監督」と呼ばれるほど作品に精通することになります。
第2部「戦闘潮流」:軽妙さと覚悟が交錯する柱の男との死闘
舞台は1部から50年後。トリッキーな戦いを見せるジョセフを中心に、物語は一気にスケールアップします。
- ジョセフ・ジョースター:杉田智和お調子者でありながら、実は誰よりも計算高い若き日のジョセフ。杉田さんのアドリブ感あふれる演技は、原作の軽快なノリにぴったりハマりました。
- シーザー・アントニオ・ツェペリ:佐藤拓也ジョセフの相棒でありライバル。その最期のシーンでの佐藤さんの叫びは、多くの視聴者の涙を誘いました。
- リサリサ:田中敦子強くて美しい、波紋の達人。田中さんの気品ある低音ボイスが、リサリサのミステリアスな魅力を引き立てています。
- ルドル・フォン・シュトロハイム:伊丸岡篤「世界一ィィィ!」の絶叫でおなじみ。伊丸岡さんのテンションの高さは、もはや伝説級です。
- カーズ(井上和彦)/エシディシ(藤原啓治)/ワムウ(大塚明夫)「柱の男」たちのキャストは、まさにレジェンド集結。この圧倒的な強者感は、ベテラン声優陣にしか出せないオーラでした。
第3部「スターダストクルセイダース」:受け継がれる血統とスタンドの夜明け
ジョジョという作品を世界的な人気不動のものにした第3部。空条承太郎の登場です。
- 空条承太郎:小野大輔ジョジョ声優界の中でも、屈指の「ジョジョ愛」を持つ小野大輔さん。承太郎役が決まった際は、あまりの嬉しさに震えたという逸話があります。彼の放つ「オラオラ」は、シリーズの魂そのものです。
- ジョセフ・ジョースター(老):石塚運昇2部の若ジョセフから歳を重ね、渋みとユーモアを増した姿。石塚さんの温かくも力強い声は、旅のリーダーとしての安心感を与えてくれました。
- 花京院典明:平川大輔冷静沈着な参謀。平川さんの繊細な演技が、花京院の持つ孤独と友情を深く表現しています。
- ジャン・ピエール・ポルナレフ:小松史法ムードメーカーであり、作中で最も成長を見せる男。小松さんの喜怒哀楽豊かな声が、ポルナレフというキャラクターを血の通った人間に仕立て上げました。
- モハメド・アヴドゥル:三宅健太誠実で熱い占星術師。三宅さんの重厚な声が、パーティーの精神的支柱となっていました。
- イギー:福圓美里生意気なボストンテリア。福圓さんは、犬としての唸り声から終盤の人間味あふれる独白までを見事に演じ分けています。
第4部「ダイヤモンドは砕けない」:日常に潜む恐怖と黄金の精神の結集
日本の地方都市・杜王町を舞台にした、少し異色で魅力的な第4部。
- 東方仗助:小野友樹リーゼントを馬鹿にされるとキレる、心優しき不良。小野友樹さんの等身大な演技が、仗助の親しみやすさを強調しています。
- 広瀬康一:梶裕貴物語の語り部的な存在。最初は弱々しかった彼が、どんどん逞しくなっていく過程を梶さんが熱演。
- 虹村億泰:高木渉愛すべきおバカキャラ。実はゲーム版から続投という珍しいケースで、高木さん以外には考えられないほどのハマり役です。
- 岸辺露伴:櫻井孝宏変人であり天才漫画家。櫻井さんのクールかつエキセントリックな声が、露伴の個性を爆発させています。
- 吉良吉影:森川智之「静かに暮らしたい」殺人鬼。森川さんの穏やかでありながら底冷えするような声は、歴代屈指の恐怖を演出しました。
第5部「黄金の風」:運命に抗うギャングたちの鎮魂歌
イタリアを舞台に、自分たちの信じる正義のために組織に反旗を翻す、熱き男たちの物語。
- ジョルノ・ジョバァーナ:小野賢章DIOの息子であり、ジョースターの血も引く主人公。小野賢章さんの静かな闘志を感じさせる声は、ジョルノの気高さを見事に表現しています。
- ブローノ・ブチャラティ:中村悠一理想の上司として名高いリーダー。中村さんの厳しさと優しさが同居した声に、心を奪われたファンは数知れません。
- レオーネ・アバッキオ:諏訪部順一過去に傷を持つ元警官。諏訪部さんの深みのある低音が、アバッキオの不器用な生き様を彩ります。
- グイード・ミスタ:鳥海浩輔楽観的な凄腕ガンマン。鳥海さんの軽快なトークと、ピストルズたちとの掛け合いも見どころです。
- ナランチャ・ギルガ:山下大輝無邪気さと凶暴さを併せ持つ少年。山下さんの叫びは、彼の過酷な運命をより際立たせました。
- パンナコッタ・フーゴ:榎木淳弥IQ152のインテリ。榎木さんのキレた時の豹変ぶりは圧巻の一言です。
- ディアボロ:小西克幸組織のボス。小西さんの圧倒的な威圧感と、ドッピオ(斉藤壮馬さん)との演じ分けは鳥肌ものです。
第6部「ストーンオーシャン」:100年にわたる因縁の終止符
シリーズ初の女性主人公・空条徐倫が、監獄の中で運命に立ち向かいます。
- 空条徐倫:ファイルーズあい「ジョジョに出るために声優になった」という伝説を持つ彼女。その情熱は本物で、徐倫の力強さと成長を魂を削るような演技で見せてくれました。
- エルメェス・コステロ:田村睦心兄貴肌の親友。田村さんのハスキーで力強い声が、エルメェスの覚悟を象徴しています。
- フー・ファイターズ:伊瀬茉莉也プランクトンの集合体。伊瀬さんのどこか浮世離れした、でも愛らしい演技が人気を博しました。
- ウェザー・リポート:梅原裕一郎記憶喪失の男。梅原さんの静謐でミステリアスな声が、ウェザーの悲劇性を高めています。
- ナルシソ・アナスイ:浪川大輔徐倫を溺愛する男。浪川さんの執着心を感じさせる演技は、どこかコミカルでいて頼もしい魅力があります。
- エンリコ・プッチ:関智一最大の敵。関さんの理知的かつ狂信的な語り口は、視聴者を「素数」を数えたくなるような緊張感に引き込みました。
アニメ版とゲーム版でキャストが違う?その裏事情とは
ジョジョファンを悩ませ、かつ楽しませるのが「メディアによるキャストの違い」です。
特に有名なのは、格闘ゲームジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトルR(ASB R)などのゲーム作品と、テレビアニメ版の比較ですね。
例えば、5部のジョルノは、ゲーム版では浪川大輔さんが演じていましたが、アニメ版では小野賢章さんにバトンタッチされました。4部の仗助も、ゲーム版の羽多野渉さんからアニメ版の小野友樹さんへと変更されています。
なぜこのような変更が起きるのでしょうか?
その主な理由は、**「アニメ制作時のコンセプトの再構築」**にあります。
アニメ化に際しては、監督や音響監督が「このシリーズをどう見せたいか」というビジョンを元に、改めてオーディションを行います。ゲーム版が数年前のものだった場合、その時のキャストのイメージよりも、現在のアニメーションの絵の動きや、集団劇としての声のバランスを優先して選考されるのです。
もちろん、4部の億泰(高木渉さん)のように、ゲーム版でのパフォーマンスがあまりにも完璧すぎて、アニメスタッフが「この人しかいない!」と続投を熱望するケースもあります。
ファンとしては「前の声が良かった」と思うこともあれば、「新しい声も解釈一致!」と驚くこともあり、これもまたジョジョという歴史の長い作品を楽しむ醍醐味と言えるでしょう。
豪華声優陣が語る「ジョジョ」という現場の熱量
ジョジョの収録現場は、他のアニメ作品とは一線を画す「熱さ」があることで知られています。
小野大輔さんは「承太郎を演じる時は、背後にスタンドが見えるような気合で臨まなければならない」と語り、ファイルーズあいさんは、憧れの先輩である小野さんから「オラオラ」の継承を受けた際、感極まって涙したといいます。
また、悪役を演じるキャスト陣も、ジョースター一行を本気で叩き潰すつもりでマイクに向かいます。子安武人さんは、ディオという役に対して並々ならぬ敬意を持ち、長い年月をかけてその精神性を追求し続けてきました。
こうした演者たちの「ジョジョ愛」が共鳴し合うことで、あのアニメ版特有の、画面から熱気が伝わってくるような迫力が生まれているのですね。
もし、お気に入りのキャラクターを演じている声優さんが、他の作品でどんな役をやっているか気になったら、声優名鑑などでチェックしてみるのも面白いかもしれません。意外な役とのギャップに驚くはずです。
ジョジョの声優一覧まとめ:魂を繋ぐキャストたちの共演
1部から6部まで、100年以上にわたるジョースター家とディオの因縁。それを支えてきたのは、間違いなくこの豪華な声優陣でした。
今回のジョジョの声優一覧を振り返ってみると、若手からベテランまで、まさに適材適所のキャスティングがなされていることがわかります。アニメ版から入った方も、ゲーム版をプレイしてきた方も、それぞれのキャストが込めた「黄金の精神」を感じ取れたのではないでしょうか。
ジョジョの物語はまだまだ終わりません。7部、8部と続いていく未来に、次はどんな「声」が吹き込まれるのか。今から想像するだけで胸が熱くなりますね。
もう一度、あの名シーンを声に注目して見返したい方は、ぜひ配信サービスやBlu-rayでチェックしてみてください。ヘッドホンで聴くと、吐息一つ、唸り声一つに込められた声優さんの魂がより鮮明に伝わってきますよ!

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