ジョジョ描き方のコツを徹底解説!荒木飛呂彦流の黄金比や筋肉、ポーズの秘訣とは?

ジョジョ
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「ジョジョみたいな絵を描いてみたい!」

そう思ったことはありませんか?あの独特なポージング、彫刻のような肉体美、そして一度見たら忘れられない強烈な色彩。漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の絵柄は、もはや一つの芸術ジャンルと言っても過言ではありません。

しかし、いざ真似して描こうとすると「ただの筋肉質な人」になってしまったり、あるいは「妙に古臭い劇画」になってしまったり……。あの唯一無二の「ジョジョらしさ」を再現するのは、実は一筋縄ではいきません。

そこで今回は、作者・荒木飛呂彦先生が提唱する「漫画術」を紐解きながら、ジョジョ風の絵を描くための具体的なテクニックを深掘りしていきます。黄金比の活用から筋肉の捉え方、そして伝説の「ジョジョ立ち」を形作る理論まで、あなたのイラストを劇的に進化させるヒントが満載です。


ジョジョらしさの根源は「リアリティ」と「身上調査書」にある

ジョジョ風の描き方をマスターする上で、まず理解しておかなければならないのが「キャラクターの骨格」です。これは肉体的な骨格の話だけではありません。荒木先生は、キャラクターを描き始める前に、目に見えない「身上調査書」を徹底的に作り込むことで知られています。

  • 身上調査書の内容:身長や体重はもちろん、視力、好きな食べ物、嫌いなもの、さらには過去のトラウマや現在の悩みまで。60項目以上の設定を固めることで、そのキャラクターが「どんな表情で怒るのか」「どんな立ち振る舞いをするのか」に説得力が生まれます。

絵の表面だけを真似るのではなく、「このキャラクターなら、この場面でどう動くか」という内面からのリアリティが、あの力強い線を生み出しているのです。

また、背景や世界観においても「ロケハン」が重視されます。現実にある風景や建築物をベースに、そこに「奇妙な違和感」を付け加える。このリアリティとファンタジーの絶妙なバランスこそが、読者を惹きつけるジョジョ・ワールドの土台となっています。


彫刻を意識した「面(プレーン)」で捉える顔の描き方

ジョジョの顔の描き方は、一般的な日本のマンガ表現とは大きく異なります。最大の特徴は、顔を「面」の集合体として捉え、強い陰影を落とし込む点にあります。

  • 鼻筋と眉間の陰影:鼻を一本の棒として描くのではなく、鼻の側面、鼻先、鼻の下というように「面」で塗り分けます。特に鼻筋から眉間にかけて、ハッチング(細い斜線)やベタを入れることで、ルネサンス期の彫刻のような立体感が生まれます。
  • 唇の肉厚な質感:多くのマンガでは唇を線一本で省略しがちですが、ジョジョでは上下の唇の境界をはっきり描き、さらに縦線やハイライト(ツヤ)を入れます。これにより、キャラクターに色気と生命力が宿ります。
  • 下まぶたとまつ毛の強調:目力を出すためには、上まぶただけでなく下まぶたのラインを太く描くのがコツです。さらに、放射状に広がるバサバサとしたまつ毛を描き込むことで、特有の鋭い眼光を再現できます。

アナログ派ならGペン、デジタルなら液晶ペンタブレットなどを使って、線の強弱を意識しながら描き込んでみましょう。


解剖学に基づいた筋肉と「プラスの法則」

ジョジョの筋肉表現は、単なる「マッチョ」ではありません。美術解剖学に基づいた、骨格と筋肉のつながりが計算し尽くされています。

第1部や第2部の頃は、アーノルド・シュワルツェネッガーのような圧倒的なバルク(筋肉の厚み)が特徴でしたが、物語が進むにつれて筋肉はよりしなやかで、ファッションモデルのような洗練されたラインへと変化しました。

  • 筋肉のパーツ分け:大胸筋、腹筋、上腕二頭筋といった主要な筋肉だけでなく、前鋸筋(脇腹のギザギザした筋肉)や広背筋の広がりを意識しましょう。これらを「線」で区切るのではなく、影の「面」で表現するのがコツです。
  • プラスの法則:荒木先生が大切にしている考え方に「常にプラスの方向へ描く」というものがあります。これは主人公が困難を乗り越え、精神的に成長していく姿を絵にも反映させるということ。筋肉の隆起一つひとつに、キャラクターの意思やエネルギーが宿っているかのように描くのがジョジョ流です。

「ジョジョ立ち」を構成するコントラポストとS字ライン

ジョジョの代名詞とも言えるのが「ジョジョ立ち」です。あの不自然でありながら美しく見えるポーズには、西洋美術の黄金比や伝統的な技法が隠されています。

  • コントラポスト(Contrapposto):これは、片方の足に体重をかけ、肩と腰のラインをあえて逆方向に傾ける技法です。これによって、静止していながら今にも動き出しそうな「動的なエネルギー」が生まれます。
  • 身体の「ひねり」とS字:ジョジョ立ちは、頭・肩・腰・膝の位置がジグザグに配置され、全体として「S字」を描くようになっています。特に腰をグッと前に突き出し、上半身を後ろに反らせるような「ひねり」を加えると、一気にジョジョらしさが増します。

練習する際は、まずは中心線(重心)を確認しながら、手足を大胆に外側に振り出すことから始めてみてください。デッサン人形やポージングフィギュアを参考に、関節が外れるギリギリのラインを攻めるのがポイントです。


補色を使いこなす!決まった色のない色彩の世界

ジョジョのカラー原稿には「このキャラクターの髪はこの色」という決まりがありません。空が黄色かったり、肌が青かったり、シーンの感情に合わせて色が変化します。

  • 補色の活用:反対色(赤と緑、黄色と紫など)を隣り合わせに配置することで、画面に強烈なインパクトを与えます。ポール・ゴーギャンなどのポスト印象派の影響を感じさせるこの配色は、読者の視覚を刺激し、作品の「奇妙さ」を際立たせます。
  • テクスチャと差し色:全体をカラフルに塗るのも良いですが、あえてモノトーンの中に一色だけ鮮やかな色を置く「差し色」のテクニックも有効です。デジタルで描く場合も、CLIP STUDIO PAINTなどのソフトで水彩風のテクスチャを重ねると、アナログ特有の「重厚感」を演出できます。

擬音とエフェクトで画面をデザインする

ジョジョの画面構成において、擬音(オノマトペ)は単なる効果音ではなく、デザインの一部です。

  • 「ゴゴゴ」「ドドド」の配置:これらの擬音は、背景の余白を埋めるためだけにあるのではありません。キャラクターの動きを強調したり、読者の視線を誘導したりする役割を持っています。文字自体にパース(遠近法)をつけたり、岩のような質感を持たせたりすることで、画面の密度が劇的に上がります。
  • 集中線を使わない迫力:ジョジョでは、いわゆる「集中線」に頼らず、擬音やキャラクターのポーズ、あるいは背景の描き込みによって迫力を出すことが多いです。スカスカな場所を作らない「密度の高い画面」を目指しましょう。

描き方のステップアップ:初心者が陥りやすい罠

ジョジョ風の絵を目指す人が最初につまずくポイントは、「ただ影を黒く塗ればいい」と思ってしまうことです。

  • 線の密度を意識する:影をベタ(真っ黒)で塗りつぶすのではなく、細い線の集合体(ハッチング)で表現してみてください。これによって、絵に奥行きと上品さが生まれます。特に最新の画風(第8部や第9部)では、非常に細いペン先が多用されています。
  • ファッション誌を参考にする:荒木先生は『VOGUE』などのハイブランドのカタログからインスピレーションを得ることが多いです。衣装のデザインやモデルの立ち振る舞いを研究することで、単なる「漫画の模写」ではない、洗練されたイラストへと昇華させることができます。

最新のデザインをチェックするならファッション雑誌を一読してみるのも良い刺激になるはずです。


まとめ:ジョジョ描き方のコツを徹底解説!荒木飛呂彦流の黄金比や筋肉、ポーズの秘訣とは?

ここまで、ジョジョ風のイラストを形作る様々な要素を見てきました。

大切なのは、単に「似せて描く」ことだけではありません。その根底にある「人間讃歌」の精神や、美術解剖学、西洋美術の技法を理解し、自分の絵に取り入れていくことです。

  • 顔は「面」で捉え、彫刻的な陰影をつける。
  • 筋肉は解剖学に基づき、生命力を宿らせる。
  • ポーズはコントラポストと「S字」を意識して美しく。
  • 配色は補色を恐れず、自由な感性で。

これらのポイントを意識しながら、まずはキャラクターの「身上調査書」を作るところから始めてみてはいかがでしょうか?

ジョジョの描き方を学ぶことは、単なる模写の技術向上ではなく、美術の基本を学ぶことそのものです。黄金比や解剖学といった普遍的な美の法則を味方につければ、あなたの表現の幅はもっと自由に、もっと「奇妙」に広がっていくはずです。

さあ、ペンを手に取って、あなただけの「人間讃歌」を描き出しましょう!

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