「ジョジョの奇妙な冒険」を読み進めていくと、誰もが一度はぶち当たる壁があります。それは「結局、誰が一番強いの?」という疑問です。
1987年の連載開始から35年以上。部を追うごとに能力は複雑化し、もはやパンチの速さや破壊力だけでは測れない「概念的な強さ」の領域にまで達しています。第3部のスタープラチナが「最強」と呼ばれた時代から、時を止め、時を飛ばし、さらには宇宙を一巡させる絶望的な能力まで……。
今回は、全人類の共通認識(?)である「ジョジョ最強議論」に終止符を打つべく、歴代の最強キャラをランキング形式で徹底考察していきます。あなたの推しキャラがランクインしているか、その「理不尽なまでの強さ」の根拠を一緒に紐解いていきましょう!
第1位:ジョルノ・ジョバァーナ(ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム)
ジョジョ史上、満場一致で「最強」の筆頭候補に挙げられるのが、第5部の主人公ジョルノ・ジョバァーナです。それも、矢に貫かれて進化した「レクイエム」の状態を指します。
このスタンドの恐ろしさは、物理的な攻撃力ではなく「因果律」を支配する能力にあります。
全ての意志と動作を「ゼロ」に戻す
GER(ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム)の能力は、相手が繰り出す攻撃や、それに至る意志そのものを「なかったこと」にするというもの。どれほど強力な一撃を放とうとしても、その「真実」に到達することはありません。
例えば、時間を消し飛ばすディアボロの「キング・クリムゾン」ですら、GERの前では無力化されました。攻撃を仕掛けたという事実そのものが消え去り、相手は永遠に攻撃を完遂できなくなります。
終わりのない終わり
さらに恐ろしいのは、GERに殴られた相手は「死ぬという真実」にさえ到達できず、永遠に死に続けるループに陥ることです。防御不能、回避不能、そして敗北後の救いもなし。この「概念的な無敵さ」こそが、ジョルノを最強の座に君臨させている理由です。
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第2位:エンリコ・プッチ(メイド・イン・ヘブン)
第6部の宿敵、プッチ神父が最後に到達したスタンド「メイド・イン・ヘブン」は、ある意味でジョルノ以上の「絶望」を読者に与えました。
宇宙を加速させ「一巡」させる力
この能力は、生物以外の時間の流れを無限に加速させます。最終的には宇宙の寿命を終わらせ、新しい宇宙へと「一巡」させてしまうのです。
加速する時間の中で唯一自由に行動できるプッチは、誰にも捉えられない超スピードで移動します。時を止める承太郎ですら、あまりの加速に「静止した時間」を削り取られ、対応が追いつきませんでした。
運命を固定する覚悟
メイド・イン・ヘブンが最強と言われる所以は、単なるスピードではありません。世界を一巡させることで、人々の「運命」を確定させてしまう点にあります。自分だけがその運命を知り、操作できる状況は、神の領域と言っても過言ではありません。
第3位:空条承太郎(スタープラチナ・ザ・ワールド)
「ジョジョといえば承太郎」と言われるほど、シリーズのアイコン的な存在である空条承太郎。彼のスタンド「スタープラチナ」は、シンプルかつ究極の最強を体現しています。
最強の代名詞「時を止める」能力
第3部のラストで目醒めた「時を止める」力。全盛期には5秒間、自分以外の全てが静止した世界を支配しました。
この数秒間は、相手がどんな能力を持っていようと関係ありません。射程距離内にさえいれば、光速に近い拳を叩き込んで終了です。その精密動作性と破壊力は、後続のシリーズでも常に「最強の基準」として比較され続けています。
精神的なタフさと判断力
承太郎が強いのはスタンド能力だけではありません。どんな絶望的な状況でも冷静に相手の裏をかく知略、そして「やれやれだぜ」と突き進む精神力こそが、彼を最強のヒーローたらしめています。
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第4位:東方定助(ソフト&ウェット:ゴー・ビヨンド)
第8部『ジョジョリオン』の主人公、東方定助。物語の終盤で発現した「ゴー・ビヨンド(超えて行く)」という能力は、これまでの最強議論をひっくり返す可能性を秘めています。
「存在しない」からこそ防げない
定助の放つ泡は、実は極限まで細い「紐」が高速回転しているものです。そして、その一部には「この世に存在しない泡」が混じっています。
存在しないということは、この世の「理(ことわり)」に縛られないということです。後述するワンダー・オブ・Uの「厄災」という法則すら無視して、相手を撃ち抜くことができます。
概念系能力への唯一の対抗策
もしGERが「攻撃をゼロに戻す」というルールを持っているとしても、「存在しない攻撃」をゼロに戻せるのか?という議論がファンの間で熱く交わされています。理屈を超えた一撃を持つ定助は、まさにダークホース的な最強キャラと言えるでしょう。
第5位:透龍(ワンダー・オブ・U)
第8部のラスボスである透龍(とおる)が操る「ワンダー・オブ・U」は、格闘ゲームなら「出禁」レベルの理不尽な能力です。
追わせない、近づかせない「厄災」
能力の本質は「厄災の流れ」を操ること。彼を「追おう」としたり、正体を暴こうとしたりする意志を持つだけで、その人物には「厄災」が降りかかります。
雨粒が体を貫く凶弾になり、ぶつかった椅子が骨を砕く凶器になる。本体に指一本触れることすらできず、自滅していくのを待つしかない。この「受動的な最強さ」は、ジョジョ史上でも屈指の絶望感でした。
第6位:ファニー・ヴァレンタイン(D4C-ラブトレイン-)
第7部『スティール・ボール・ラン』のラスボス、ヴァレンタイン大統領。彼のスタンド「D4C(ダーティー・ディーズ・ダン・ダート・チープ)」は、並行世界を自在に行き来します。
全ての不幸を「どこか」へ飛ばす
聖なる遺体の力によって進化した「ラブトレイン」形態では、大統領に向けられたあらゆる「攻撃(不幸)」が、世界のどこか別の誰かへと転送されます。
つまり、彼を倒すためには「次元の壁」を突破する特殊な攻撃手段が必要になります。この絶対防御を突破できるキャラは、全シリーズを通しても片手で数えるほどしかいません。
第7位:ジョニィ・ジョースター(タスクACT4)
同じく第7部の主人公ジョニィ。彼が到達した「黄金の回転」の完成形、タスクACT4は、まさに「矛」としての最強を誇ります。
無限の回転による「次元突破」
タスクACT4の放つ一撃は「無限」のエネルギーを秘めています。一度触れれば、細胞の一つ一つが無限に回転し続け、文字通り消滅するまで止まりません。
D4Cの次元の壁すらこじ開けて殴りかかるその姿は、まさに破壊の化身。もし承太郎が時を止めたとしても、この「無限の回転」だけは止まらずに動き続けるのではないか……そんな考察がなされるほどのエネルギー量です。
第8位:ディアボロ(キング・クリムゾン)
第5部のラスボス、ディアボロ。彼の持つ「時間を消し飛ばす」能力は、初見殺しという意味では最強クラスです。
「過程」を消して「結果」だけを残す
彼が能力を発動すると、世界から数秒間の時間が消滅します。その間、ディアボロだけは自由に動き、他者は何が起きたか認識できません。
「弾丸が当たった」という過程を消し、自分だけが避けて「相手が困惑している」という結果だけを現出させる。未来予知(エピタフ)と組み合わせることで、彼はほぼ全ての先制攻撃を無効化できます。
番外編:究極生命体カーズ(第2部)
スタンド能力が登場する前の第2部キャラですが、カーズ(アルティメット・シイング)は無視できません。
全生物の能力を凌駕する「死なない」強さ
波紋を克服し、老いることも死ぬこともない。知能指数は400を超え、触れた生物の遺伝子を自在に操る。スタンドという概念がない時代において、彼は文字通りの「神」でした。
結局、ジョセフが運(と火山の噴火)を味方につけて宇宙へ追放するしか倒す方法がなかったことを考えると、タイマンでの生存能力は歴代トップかもしれません。
第9部『ザ・ジョジョランズ』への期待
現在連載中の第9部主人公、ジョディオ・ジョースターのスタンド「ノーベンバー・レイン」。現時点では「重い雨」を降らせる能力として描かれています。
しかし、ジョジョの世界において「重力」は「運命」や「愛」と密接に関わる重要なキーワードです。物語が進むにつれて、この能力が概念的な最強へと進化していく可能性は十分にあります。
今後の展開をリアルタイムで追いかけたい方は、最新のコミックスジョジョの奇妙な冒険 第9部 The JOJOLandsを手に取ってみてください。
最強の定義は「シチュエーション」で変わる
ここまでランキングを紹介してきましたが、ジョジョの面白いところは「絶対的な最強が、意外な弱点に足元をすくわれる」ところにあります。
- タイマンの殴り合いなら:スタープラチナ
- 防御とカウンターなら:GER
- 遠距離からの一方的な攻撃なら:ワンダー・オブ・U
- 逃げ場のなさとスピードなら:メイド・イン・ヘブン
このように、戦う場所や条件が変われば、最強の座も入れ替わります。これこそが「スタンドバトル」の醍醐味であり、ファンが何十年も議論を続けられる理由なのです。
また、意外な能力が最強を食うこともあります。例えば、第4部の虹村億泰が操る「ザ・ハンド」は、空間を削り取るという最強クラスの能力ですが、本体の性格によってバランスが取られています。もし億泰が天才的な戦略家だったら……。そんな「もしも」を考えるのも楽しいですよね。
ジョジョの奇妙な冒険の最強キャラランキング!歴代最強スタンドと能力を徹底考察まとめ
「ジョジョの奇妙な冒険」における最強キャラは、単なる数値の高さではなく、どれだけ「世界の理」を味方につけられるかで決まります。
1位に輝いたジョルノ(GER)は、まさにその極致と言えるでしょう。しかし、それを打ち破るかもしれない「存在しない泡」を持つ定助や、これから成長するであろうジョディオの存在から目が離せません。
あなたが考える最強キャラは誰ですか?
このランキングをきっかけに、もう一度コミックスを読み返してみると、以前は気づかなかった新しい能力の解釈が見つかるかもしれません。
作品を深く知るためのガイドブックや画集も、ジョジョの奇妙な冒険 画集などでチェックしてみてください。荒木先生の圧倒的な色彩感覚と、キャラクターたちの魂の叫びに触れることができるはずです。
ジョジョの世界は、知れば知るほどその「黄金の精神」に魅了されます。最強を巡る戦いは、これからも私たちの想像力を刺激し続けてくれることでしょう。

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