「えっ、あのキャラの声、松岡さんだったの!?」
アニメファンなら一度は耳にしたことがあるであろう、唯一無二の表現力を持つ声優・松岡禎丞さん。今やソードアート・オンラインのキリト役や鬼滅の刃の嘴平伊之助役など、誰もが知る超人気作品の主演を次々と射止めるトップスターです。
しかし、そんな松岡さんのキャリアを遡ってみると、実はあの大人気シリーズ『ジョジョの奇妙な冒険』の初期作品に、驚きの役どころで出演していたことをご存知でしょうか。
今回は、ジョジョファンと松岡さんファンの間で「伝説」として語り継がれている出演シーンの真相や、当時のエピソード、そしてジョジョという作品がいかに若手声優の登竜門となっていたかを徹底的に紐解いていきます。
ジョジョ第1部で松岡禎丞が演じた「少年A」とは?
結論から言いましょう。松岡禎丞さんは、2012年から放送されたTVアニメ『ジョジョの奇妙な冒険』第1部「ファントムブラッド」に出演しています。
しかも、役名はなんと**「少年A」**。
物語の序盤、第2話「過去からの手紙」に登場するモブキャラクターの一人です。主人公ジョナサン・ジョースター(ジョジョ)を精神的に追い詰め、ヒロインのエリナを辱めたディオ・ブランドー。そのディオの取り巻きとして、後ろでヘラヘラと笑っている少年たちのリーダー格のような存在、それが松岡さんの演じた役でした。
今では数々のヒーローを演じ、時に「唯一神」とも称される松岡さんが、ジョジョの世界ではディオの腰巾着として「悪の片棒を担ぐ名もなき少年」を演じていた。このギャップこそが、ファンの間で長く語り草になっている最大の理由です。
伝説の名セリフ「そこにシビれる!あこがれるゥ!」の担当
ジョジョには数多くの名言がありますが、その中でもトップクラスに有名なフレーズといえばこれでしょう。
「さすがディオ!おれたちにできない事を平然とやってのけるッ そこにシビれる!あこがれるゥ!」
ディオが悪辣な振る舞いをした直後、この少年Aたちが放つこのセリフ。実はアニメ版でこの象徴的なフレーズをメインで叫んでいるのが、当時デビュー間もなかった松岡禎丞さんなのです。
原作漫画でも非常にインパクトの強いシーンですが、アニメ版では松岡さんの独特な鼻にかかった声と、狂信的なまでのテンションが絶妙にマッチ。後の「憑依型声優」としての才能が、この短い一行のセリフに凝縮されています。
もしお手元にジョジョの奇妙な冒険 第1部 Blu-rayがあるなら、ぜひ第2話を見返してみてください。「あ、今の声、間違いなく松岡さんだ!」と確信できるはずです。
下積み時代の「兼ね役」で見せるプロの仕事
当時の松岡さんは、まだ20代半ばの新人時代。ジョジョの現場では「少年A」以外にも、いくつかの端役を兼ねて演じていたと言われています。
- 羊飼いの少年: 物語の導入部などで状況を説明する端役。
- 群衆のガヤ: 戦闘シーンや街のシーンで背景に流れる声。
アニメ制作の現場では、若手声優が複数のモブキャラを演じ分ける「兼ね役」は珍しくありません。しかし、ジョジョという熱量の高い現場において、松岡さんは一言一言に全力を注いでいたことが伝わってきます。
特に、ジョジョのセリフ回しは独特の「ッ」や「ゥ」といった独特のイントネーションが求められます。松岡さんはこの独特なリズムを完璧に乗りこなし、視聴者の耳にこびりつくようなインパクトを残しました。
なぜジョジョのモブ役は「出世魚」と呼ばれるのか
松岡禎丞さんに限らず、ジョジョのアニメシリーズには「後に主役級になる声優がモブで出ている」という現象が多々見られます。
例えば、ジョジョの奇妙な冒険 第3部 スターダストクルセイダースでは、後にハイキュー!!などで大ブレイクする石川界人さんや、多くの作品でヒロインを演じる女性声優たちが、名もなき通行人や敵の部下を演じていることがあります。
これにはいくつかの理由が考えられます。
- オーディションの激戦区: ジョジョは声優業界でも非常に人気の高い作品であり、メイン役を逃した実力派の若手が「どんな形でもいいから出演したい」と希望するケースが多いこと。
- 音響監督の確かな目: 本作の音響制作陣は、若手のポテンシャルを見抜く力に長けており、後に化けるであろう逸材を早い段階で起用していること。
- 演技の熱量不足が許されない: ジョジョのセリフは喉を酷使するものが多く、全力で叫べる若手のエネルギーが必要とされること。
松岡さんの「少年A」は、まさにこの「ジョジョにおける出世魚現象」の象徴的な成功例と言えるでしょう。
ファンが分析する「松岡禎丞×ジョジョ」の怪演ぶり
ネット上のレビューやSNSでの反応を見ると、松岡さんのジョジョ出演に対する評価は非常に高いことがわかります。
「今の落ち着いたトーンの松岡さんもいいけど、この頃の青臭くて必死な叫び声こそがジョジョに合っている」
「少年Aなのに、主役を食うくらいの勢いで『あこがれるゥ!』って言ってるのが最高」
といった声が多く、単なる「昔出ていた」という事実以上のリスペクトが感じられます。
また、後に松岡さんがRe:ゼロから始める異世界生活でペテルギウス・ロマネコンティという狂気的な悪役を演じた際、多くの視聴者が「あのジョジョの少年Aの進化系だ」と納得しました。常人には真似できない「振り切った演技」の原点は、ディオを崇拝するあの少年役にあったのかもしれません。
豪華歴代キャストの中に刻まれた松岡禎丞の名
ジョジョの奇妙な冒険は、部を重ねるごとにキャストが豪華になっていくことでも有名です。
- 第1部: 興津和幸(ジョナサン)、子安武人(ディオ)
- 第2部: 杉田智和(ジョセフ)、佐藤拓也(シーザー)
- 第3部: 小野大輔(承太郎)、三宅健太(アヴドゥル)
これら錚々たるメンバーが並ぶクレジットの隅に、当時「松岡禎丞」という名前が記されていた事実は、アニメの歴史を振り返る上でも非常に興味深いポイントです。
もし松岡さんが今後、別の部でメインキャラクター(例えば重要なスタンド使いや、新たな宿敵など)として再登板することがあれば、それはファンにとってこれ以上ない胸熱な展開になるでしょう。
まとめ:松岡禎丞がジョジョに出演?少年A役の真相や豪華歴代キャスト、怪演の評判を徹底解説
いかがでしたでしょうか。松岡禎丞さんが演じた「少年A」は、単なるモブ役ではなく、ジョジョという作品の世界観を強烈に彩る「伝説の1ピース」でした。
「そこにシビれる!あこがれるゥ!」という名フレーズを、後のトップ声優が魂を込めて叫んでいたという事実は、作品をより深く楽しむための素晴らしいスパイスになります。
現在、松岡さんはダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかのベル役など、繊細な少年から熱血漢まで幅広い役を演じていますが、その根底には新人時代に培った「喉を枯らしてでも役に食らいつく」というジョジョ魂が流れているのかもしれません。
次にジョジョを1話から見返すときは、ぜひ第2話の「少年A」の声に全神経を集中させてみてください。そこには、未来のスター声優が放つ、瑞々しくも狂気に満ちた叫びが刻まれています。
松岡禎丞さんが歩んできた声優としての軌跡。その初期衝動が詰まったジョジョの出演シーンを、ぜひあなたの耳で確かめてみてくださいね。


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