『ジョジョの奇妙な冒険 第3部 スターダストクルセイダース』を語る上で、絶対に外せない迷シーンがあります。それは、主要キャラクターの一人である花京院典明が見せた、あのあまりにも奇妙な行動……通称「レロレロ」です。
初見の読者や視聴者に「えっ、何これ?」という困惑と、一度見たら忘れられない強烈なインパクトを与えるこのシーン。なぜ冷静沈着なはずの彼があんな行動に出たのか、その裏側にはジョジョ特有のシュールな演出と、制作陣の並々ならぬこだわりが隠されています。
今回は、ジョジョファンなら避けては通れない「レロレロ」の深すぎる世界を、元ネタの巻数からアニメ版の裏話まで余すことなくお届けします。
衝撃の初登場!「レロレロ」の元ネタは何巻のどこ?
まず押さえておきたいのが、このシーンが原作漫画のどこで描かれたのかという点です。
「レロレロ」が初めて登場するのは、単行本14巻(文庫版では8巻)に収録されている「黄の節制(イエローテンパランス)」その①というエピソードです。
シンガポールに到着した承太郎一行が、ホテルのテラスで一息ついている場面。そこで花京院(に見える人物)が、ティーカップに添えられたチェリーを指でつまみ、口の中へ放り込みます。そこから始まるのが、舌の上でチェリーを高速回転させながら発せられる「レロレロレロレロ……」という独特の擬音です。
実はこの時、目の前にいる花京院は本物ではありませんでした。DIOからの刺客、ラバーソールが自身のスタンド「黄の節制」で化けていた偽物だったのです。読者はこの不気味なチェリー捌きを見て、「あ、こいつは偽物だ」と確信する仕組みになっていました。
しかし、物語の結末でさらなる衝撃が待っています。事件が解決した後、本物の花京院が登場し、彼は全く同じ手つきでチェリーを口に運び、同じように「レロレロ」と転がし始めたのです。
「あの変な癖、本物の趣味だったのかよ!」という、承太郎(と読者)のツッコミが聞こえてきそうなこのオチこそが、花京院というキャラクターを伝説にした瞬間でした。
なぜチェリーを転がすのか?花京院が「レロレロ」した驚きの理由
そもそも、なぜ花京院はあんな奇妙な行動をとるのでしょうか。作中で明確な「理由」が語られているわけではありませんが、いくつかの側面から考察することができます。
- 単純にチェリーが大好物だから花京院にとってチェリーは特別な好物です。好きなものを最大限に味わうための、彼なりの独特な作法であると考えられます。
- 精神的なリラックスのためジョジョの登場人物たちは、常に命がけのスタンドバトルの中にいます。花京院のような繊細で知略に長けたタイプにとって、自分だけのルーティンを持つことは精神を安定させる手段だったのかもしれません。
- 作者・荒木飛呂彦先生の演出意図荒木先生は、キャラクターに「不気味さ」や「奇妙さ」を持たせるために、あえて常識から外れた癖を付与することがあります。花京院は本来、非常に礼儀正しく、育ちの良い優等生タイプです。そんな彼が、食べ物を前にした時だけ野生的な、あるいは執着心の強い一面を見せる。このギャップこそが「ジョジョらしさ」を象徴しているのです。
このシーンがあるおかげで、花京院は単なる「カッコいい仲間」に留まらず、ファンの間で愛される「ネタキャラ」としての地位も確立することになりました。
アニメ版が伝説になった理由!声優・平川大輔氏の「レロレロ」への執念
原作でも十分にインパクトがあったシーンですが、2014年に放送されたアニメ版『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』において、その伝説は決定的なものとなりました。
アニメで花京院典明を演じたのは、声優の平川大輔さんです。平川さんは、この「レロレロ」というたった数文字の擬音に対して、凄まじい熱量を注ぎ込みました。
- 一息で出し切る超絶技巧アニメ版の「レロレロ」は、機械的な加工ではなく、平川さんが実際に口を動かして発音しています。あの高速かつ滑らかな音を出すために、何度もテイクを重ね、酸欠になりそうになりながら収録に挑んだというエピソードは有名です。
- 作画の異常なこだわり声だけでなく、映像面でもスタッフの遊び心が爆発しています。チェリーが舌の上で光り輝きながら、物理法則を無視したようなスピードで回転する様子は、まるで別の作品が始まったかのようなヌルヌルとした動きで描かれました。
- 17回のレロレロ説ファンの間では「何回レロレロと言っているのか」が話題になりますが、アニメ版のあるカットでは、一息で17回近く発音しているように聞こえる部分があります。この「17」という数字が、公式な回数としてではなく、平川さんの超絶技巧を讃える指標としてネット上で語り継がれるようになりました。
アニメ版のこのシーンは、放送直後からSNSで大バズりし、海外のファンからも「Jojo’s bizarre adventure is truly bizarre(ジョジョは本当に奇妙だ)」と絶賛(?)されました。
ネットミームからグッズまで!広がり続ける「レロレロ」現象
「レロレロ」は単なる漫画の一場面を超えて、一つの文化的なアイコンにまで成長しています。
- ゲーム作品での再現格闘ゲームジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル Rなどの作品では、花京院の挑発アクションや勝利演出として必ずと言っていいほど「レロレロ」が採用されています。
- パロディの対象他のアニメや漫画、さらにはYouTuberなどの動画クリエイターが、チェリーや飴を食べる際にこの仕草を真似することが多々あります。「チェリー=レロレロ」という連想ゲームが成立するほど、世間に浸透しているのです。
- 公式グッズの展開過去には、花京院をイメージしたチェリー味のキャンディが発売されたこともあります。また、彼がチェリーを転がしている姿を忠実に再現したフィギュア超像可動 花京院典明も、ファンにとっては外せないアイテムです。
このように、一つの癖がキャラクターの代名詞となり、放送から数十年経っても色褪せないのは、ジョジョという作品が持つ「個性の強さ」の証明と言えるでしょう。
花京院という男の魅力は「レロレロ」だけじゃない
もちろん、花京院典明の魅力は「レロレロ」だけではありません。このシュールな一面を知った上で、彼の本来の姿を見直すと、より一層キャラクターへの愛着が湧いてきます。
- スタンド「ハイエロファントグリーン」の美学紐状に解けるスタンドを操り、遠距離からの精密攻撃を得意とする戦い方は、彼の冷静な性格を反映しています。必殺技「エメラルドスプラッシュ」は、見た目の美しさと破壊力を兼ね備えています。
- 孤独を知る男の友情幼少期からスタンドが見えることで周囲に理解されず、孤独に生きてきた花京院。承太郎たちと出会い、初めて「魂を理解し合える仲間」を得た彼が、旅の終盤で見せる献身的な姿は、多くの読者の涙を誘いました。
- 気高い最期DIOのスタンド「ザ・ワールド」の正体を暴くために、自らの命を賭けて放った最後のメッセージ。あの極限状態において、最後まで冷静に状況を分析し、仲間に未来を託した彼の生き様は、まさに「黄金の精神」を体現していました。
「レロレロ」という狂気的な癖と、高潔な精神。この極端な二面性が同居しているからこそ、花京院典明はジョジョ全シリーズを通じてもトップクラスの人気を誇るのです。
まとめ:ジョジョ花京院の「レロレロ」とは?元ネタの巻数・回数から衝撃の理由まで徹底解説!
さて、ここまで花京院典明の伝説的シーン「レロレロ」について詳しく見てきました。
このシーンは、単なるギャグや奇行ではありません。偽物と本物の対比、キャラクターの意外なギャップ、そしてアニメ制作陣の職人魂が積み重なって出来上がった、奇跡のような瞬間なのです。
- 元ネタは単行本14巻。
- 偽物(ラバーソール)の演技だと思わせて、実は本物の癖だったという衝撃の結末。
- アニメ版では声優・平川大輔さんの超絶技巧により、唯一無二のシーンへと昇華。
- 今ではジョジョを象徴するネットミームとして世界中で愛されている。
もし、まだ原作やアニメをチェックしていない方がいれば、ぜひその目で「レロレロ」の真髄を確かめてみてください。きっとあなたも、次にチェリーを見た時には、舌の上で転がしたくなってしまうはずです(ただし、人前でやる時は注意が必要ですよ!)。
ジョジョの世界は、知れば知るほどこうした「奇妙なこだわり」に満ちています。花京院のレロレロをきっかけに、他のキャラクターたちの独特な癖や名言を探してみるのも、作品を楽しむ醍醐味の一つと言えるでしょう。
あなたは次にどのシーンを「レロレロ」してみたいですか?
Would you like me to check any other characters’ famous scenes or origins from Jojo?

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