「鬼滅の刃を読んでいたら、なんだかジョジョを思い出した」「設定が似ている気がするけど、これって偶然?」
そんな風に感じたことはありませんか?実は、大人気漫画である『鬼滅の刃』と、伝説的な作品『ジョジョの奇妙な冒険』の間には、驚くほど多くの共通点が存在します。
ネット上では「パクリなのでは?」なんて厳しい声が上がることもありますが、実際には「偉大な先達へのリスペクト」や「ジャンプ漫画の伝統継承」という側面が強いんです。
今回は、両作品の熱狂的なファンである筆者が、呼吸法や敵の設定、そして作者のこだわりまで、似ている理由を徹底的に考察していきます。この記事を読めば、両方の作品がもっと深く楽しめるようになるはずですよ!
敵の正体と弱点が瓜二つ?吸血鬼と鬼の驚くべき共通点
まず真っ先に思い浮かぶのが、物語の核となる「敵」の設定ですよね。ジョジョ第1部・第2部に登場する吸血鬼や「柱の男」、そして鬼滅の刃に登場する「鬼」。この両者には、無視できないレベルの共通点があります。
最大のポイントは「太陽の光が致命的な弱点である」ということ。どちらの敵も、夜の間は圧倒的な力を誇りますが、ひとたび太陽の光を浴びれば、悲鳴を上げながら塵となって消滅してしまいます。この絶望的な夜の恐怖と、希望の象徴としての夜明けという構図は、両作に共通するカタルシスの源泉です。
また、身体能力の高さも似ています。首を跳ねる、あるいは特殊な武器で攻撃しない限り、心臓を貫かれても瞬時に再生してしまう。この「人間を超越した絶望的な強さ」を攻略するために、主人公たちが知恵と勇気を振り絞る姿こそが、読者を熱狂させるポイントなんです。
さらに、ジョジョの吸血鬼が「石仮面」によって人間を辞めるように、鬼滅の鬼もまた「無惨の血」によって人間ではなくなります。もともとは人間だったものが、何らかのきっかけで異形の怪物となり、人を喰らう存在へ堕ちていく。この悲哀と恐怖の混ぜ合わせ方は、非常に近いイズムを感じさせます。
「呼吸法」が生み出すエネルギー!生命の輝きで戦う主人公たち
次に注目したいのが、戦闘スタイルの根幹にある「呼吸」です。
ジョジョ(特に第1部・第2部)では「波紋」と呼ばれる技術が登場します。これは独特の呼吸法によって血液の循環をコントロールし、生命エネルギーを練り出すもの。この波紋のエネルギーは太陽光と同じ性質を持っており、それゆえに吸血鬼を倒すことができる、という理屈です。
対して、鬼滅の刃の「全集中の呼吸」。こちらも大量の酸素を血中に取り込むことで、心肺機能を高め、人間離れした身体能力を発揮します。日輪刀という「太陽の光を浴びた鉄」で作られた武器と呼吸を組み合わせることで、鬼を討つ。
「呼吸によって血流を操作し、太陽の力を体現して、闇の生物に立ち向かう」
このロジックの組み立て方は、まさにジョジョの波紋疾走(オーバードライブ)を彷彿とさせます。もちろん、鬼滅の刃では「水」や「炎」といった視覚的な演出が加わっていますが、その根底にある「生命の力で戦う」という精神性は、ジョジョが提唱した「人間讃歌」の系譜を継いでいると言えるでしょう。
師匠から弟子へ。過酷な修行と「継承」の物語
ジョジョも鬼滅の刃も、主人公がいきなり最強なわけではありません。必ずと言っていいほど「師匠」が存在し、死ぬほど過酷な修行期間を経て、ようやく戦いの土俵に立ちます。
ジョジョならウィル・A・ツェペリやリサリサ。鬼滅なら鱗滝左近次や桑島慈悟郎。これらの師匠キャラは、単に技を教えるだけでなく、戦う覚悟や精神的な支えとしても大きな役割を果たします。
特に「呼吸を習得するための修行」の描写には、共通するストイックさが漂っています。ジョジョでジョセフが特殊なマスクをつけさせられたように、炭治郎もまた狭霧山で空気が薄い中、命懸けの試練に挑みました。
また、ジョジョの「血統の因縁」と、鬼滅の「想いの継承」も非常に近いテーマです。何代にもわたって宿敵を追い続けるジョースター家と、数百年もの間、無惨を倒すという悲願を繋いできた鬼殺隊。どちらも「個人の力」だけでなく、歴史という大きな流れの中で悪を討とうとする姿が、読者の胸を打つのです。
吾峠呼世晴先生の「ジョジョ愛」を感じる小ネタたち
実は、鬼滅の刃の作者である吾峠呼世晴先生は、ジョジョを含めた往年のジャンプ漫画へのリスペクトを隠していません。作中には、ファンなら思わずニヤリとしてしまうような「ジョジョオマージュ」が散りばめられています。
例えば、嘴平伊之助が叫ぶ「ウリィィィィ!」という声。これはジョジョの宿敵、ディオ・ブランドーのあまりにも有名な叫び声そのものです。また、上弦の鬼たちの肉体変異や、筋肉の筋ひとつひとつを描き込むような緻密な描写にも、荒木飛呂彦先生が確立した「肉体のグロテスクな美学」への影響が見て取れます。
さらに、最終決戦の緊迫感や、敵の能力をパズルのように解き明かしていく知略戦の要素も、ジョジョが切り拓いた「能力バトル」の進化系と言えるかもしれません。
もし、この記事を読んでいてジョジョに興味が湧いたなら、ぜひジョジョの奇妙な冒険 文庫版をチェックしてみてください。鬼滅の刃のルーツとも言える、熱い人間讃歌の世界が広がっていますよ。
似ているからこそ際立つ「鬼滅の刃」独自の魅力とは?
これだけ共通点があると、「じゃあ、やっぱりパクリなの?」と思ってしまう人もいるかもしれません。しかし、それは大きな間違いです。鬼滅の刃がこれほどまでに国民的な支持を得たのは、ジョジョのDNAを継承しつつも、全く新しい独自の魅力を確立したからです。
鬼滅の刃が独自に進化したポイント、それは「敵側への救い」と「情緒的な演出」にあります。
ジョジョの敵は、ディオを筆頭に「吐き気を催す邪悪」として描かれることが多いです。一方で、鬼滅の刃は、鬼になった者たちの人間時代の悲劇や後悔を丁寧に描きます。炭治郎は鬼を倒すべき敵として冷徹に斬り捨てますが、同時に彼らの悲しみにも寄り添い、最期に手を差し伸べます。
この「優しさ」のトーンは、鬼滅の刃ならではのカラーです。また、大正時代という設定を活かした和の美学や、家族愛を軸に据えた物語構成は、ジョジョにはない「しっとりとした情緒」を生み出しています。
王道のジャンプ漫画が積み上げてきた「呼吸」「吸血鬼」「修行」といったモチーフを使いながらも、そこに最高純度の「切なさ」と「優しさ」を注入したこと。これこそが、鬼滅の刃が成し遂げた偉業なのです。
まとめ:ジョジョと鬼滅の刃の共通点は?呼吸法や吸血鬼の設定など似てる理由を徹底考察!
いかがでしたでしょうか。
ジョジョと鬼滅の刃、この二つの名作には、太陽を恐れる敵、命の呼吸、そして師弟の絆といった、数多くの共通点が存在します。しかし、それは安易な模倣ではなく、少年漫画という文化が長年培ってきた「面白さの結晶」を、吾峠呼世晴先生が次世代の形へと昇華させた結果だと言えるでしょう。
ジョジョが「運命に立ち向かう勇気」を教えてくれるなら、鬼滅の刃は「大切な人を守るための優しさ」を教えてくれます。設定の共通点を知ることで、どちらの作品もより立体的に、より深く楽しめるようになります。
もし、まだどちらか一方しか読んでいないという方がいたら、この機会にぜひ両方の世界に触れてみてください。漫画というメディアが繋いできた情熱のバトンを、きっとあなたも感じ取れるはずです。
「この呼吸の設定、あっちではどうなってるんだろう?」
そんな風に読み比べてみるのも、大人の漫画の楽しみ方かもしれませんね。
次は、鬼滅の刃 全巻セットを手に取って、改めて第一話から「呼吸」の描写に注目して読んでみてはいかがでしょうか?新しい発見がきっとあなたを待っていますよ!

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