世界最高峰のアスリートが集結する「世界陸上」。0.01秒を争う極限の緊張感の中で、突如として放たれる「異彩」に目を奪われた方も多いのではないでしょうか。
そう、今や陸上ファンの間だけでなく、アニメ・漫画ファンをも熱狂させているのが、選手たちによる「ジョジョ立ち」パフォーマンスです。
特に2025年の東京大会で、国立競技場の大観衆と全世界の視聴者を釘付けにしたのが、男子110メートル障害の日本記録保持者・村竹ラシッド選手。彼の繰り出すポーズは、単なるファンサービスを超えた「覚悟」と「リスペクト」に満ちていました。
今回は、世界陸上を彩ったジョジョ立ちの歴史から、村竹選手が披露したポーズのディープな元ネタ、そしてなぜ彼らが大舞台でポーズを決めるのか、その舞台裏までを徹底的に掘り下げていきます。
なぜ陸上選手は「ジョジョ立ち」に惹かれるのか?
そもそも「ジョジョの奇妙な冒険」とは、荒木飛呂彦先生による伝説的な漫画作品です。作中に登場するキャラクターたちが、解剖学的にありえない角度で肢体をくねらせる独特のポーズは「ジョジョ立ち」と呼ばれ、もはや一つの文化となっています。
陸上競技、特に短距離やハードル種目は、個人の個性が色濃く出るスポーツです。レーン紹介のわずか数秒間。そこでいかに自分を鼓舞し、観客を味方につけるか。
ジョジョの物語に通底するテーマは「人間讃歌」です。困難に立ち向かう精神の気高さ、そして己の限界を超えていく姿は、まさにアスリートの生き様そのもの。選手たちがジョジョのポーズを借りて自らを表現するのは、ある種の必然なのかもしれません。
2025年東京大会で村竹ラシッドが魅せた「黄金の精神」
東京で開催された2025年世界陸上。地元の声援を背に受けた村竹ラシッド選手は、走りの鋭さだけでなく、入場時のパフォーマンスでも大会の主役となりました。
彼は大会前から、自身のSNSなどで「匂わせ」を行っていました。練習風景の合間に特定のキャラクターを連想させるBGMを流したり、ファンからの期待を煽ったり。そして迎えた本番、彼は期待を裏切らない「解像度の高い」ポーズを次々と繰り出したのです。
予選から決勝までの「ポーズの軌跡」
まず予選で彼が披露したのは、意外にもジョジョではなく『ボボボーボ・ボーボボ』。鼻毛を強調するようなコミカルながらもキレのある動きで、会場の緊張を一気に解きほぐしました。これにはネット上でも「ラシッド、やりおった」「初手からボーボボは予想外」と大きな話題に。
続く準決勝。ここで彼は『HUNTER×HUNTER』のアイザック=ネテロ会長が放つ「百式観音」の構えを披露します。胸の前で合掌し、静かに目を閉じる姿は、まさに強者の余裕。この時点で、彼のメンタルが最高の状態にあることが誰の目にも明らかでした。
そして、運命の決勝。110メートル障害のファイナリストとして名前を呼ばれた村竹選手が選んだのは、ジョジョ第6部『ストーンオーシャン』の宿敵、エンリコ・プッチ神父のポーズでした。
ラスボス「プッチ神父」に込めた意味
プッチ神父は、作中で「時を加速させる」能力を持ちます。1分1秒、いやコンマ数秒を削り取るハードル競技において、これほどふさわしいモチーフはありません。
村竹選手は、大会前にスイスで行われたダイヤモンドリーグの投稿で、BGMに「White Snake(プッチ神父のスタンド名)」を使用していました。この時から、彼は東京の決勝という最高の舞台で、このポーズを決めることを自分自身に誓っていたのでしょう。
指先の角度から、少し顎を引いた冷徹な表情まで。その再現度の高さは、単なる「真似」の域を超え、キャラクターの魂を自分に憑依させているかのようでした。
歴代の「ジョジョ立ち」ランナーたち
村竹選手以前にも、世界陸上の舞台でジョジョ愛を爆発させてきた先駆者たちがいます。
その代表格が、男子200メートルの飯塚翔太選手です。彼は日本陸上界における「ジョジョ立ち」のパイオニアの一人。第4部の東方仗助や第5部のジョルノ・ジョバァーナなど、歴代主人公たちのポーズを数多く披露してきました。
飯塚選手のような偉大な先輩が、真剣勝負の場で「自分の好きなもの」を堂々と表現する姿を見せてきたからこそ、今の村竹選手のような若い世代が、自分らしさを爆発させられる土壌が作られたと言えるでしょう。
また、海外選手にも日本のアニメ好きは多く存在します。男子100メートルの絶対王者、ノア・ライルズ選手(アメリカ)もその一人。彼は『ドラゴンボール』の大ファンとして有名で、入場時に「かめはめ波」を放ったり、ユニフォームの中に遊戯王カードを隠し持っていたりすることもあります。
今や、日本のアニメ・漫画文化は、世界中のトップアスリートたちの「勝負メシ」ならぬ「勝負ポーズ」の源泉となっているのです。
ルーティンとしてのポーズ:緊張を味方に変える技術
なぜ、彼らはあえてふざけているとも取られかねないポーズをとるのでしょうか? そこには、超一流アスリートならではのメンタル戦略があります。
世界陸上の決勝ともなれば、心臓が口から飛び出しそうなほどの重圧がかかります。ここで縮こまってしまえば、本来の動きはできません。
あえて自分の好きなキャラクターになりきることで、自分を客観視し、過度な緊張を「心地よい興奮」へと変換する。村竹選手にとってのジョジョ立ちは、脳をリラックスさせ、集中力を極限まで高めるためのスイッチ(ルーティン)なのです。
また、こうしたパフォーマンスは観客を味方につける効果もあります。会場が沸き、自分の名前が呼ばれる。そのエネルギーを追い風に変えてハードルを越えていく。彼らにとってポーズは、勝利へのパズルの一片に他なりません。
2025年大会の結末と、受け継がれる精神
村竹選手は東京大会の決勝で、13秒18というタイムで5位入賞を果たしました。メダルには届かなかったものの、その走りは世界に通用することを証明しました。
レース後、悔しさを滲ませながらも彼は「また決勝に行って、ポーズをやりますよ!」と笑顔を見せました。その言葉に、多くのファンが救われ、次なる戦いへの期待を膨らませたはずです。
彼のパフォーマンスは、陸上というスポーツの「楽しさ」と「奥深さ」を、これまで競技に興味がなかった層にも届ける架け橋となりました。
アニメ・漫画ファンも注目する「陸上×ジョジョ」の未来
今後も世界陸上やオリンピックの舞台で、新たな「ジョジョ立ち」が生まれることでしょう。次に披露されるのは第7部のジャイロ・ツェペリか、あるいは第9部の最新キャラクターか。
もし、あなたがこれから陸上競技を観戦するなら、ぜひ選手の「手元」や「構え」に注目してみてください。そこには、彼らが愛する物語の断片が隠れているかもしれません。
村竹選手のように、自分の好きなものを力に変えて突き進む姿。それこそが、私たちがスポーツに、そしてジョジョの物語に惹かれる最大の理由なのです。
まとめ:世界陸上のジョジョ立ちが話題!村竹ラシッドのポーズの元ネタや歴代選手を徹底調査
さて、ここまで世界陸上を彩るジョジョ立ちの世界について詳しく見てきました。
村竹ラシッド選手が披露したプッチ神父やネテロ会長のポーズは、単なるお遊びではなく、大舞台で自分を保ち、最高の結果を出すための「覚悟の儀式」でした。歴代の選手たちが築いてきたパフォーマンスの文化は、今や世界中のファンを熱狂させるエンターテインメントへと進化しています。
2025年の東京大会で彼が見せた勇姿は、きっと次の世代のランナーたちにも受け継がれていくはずです。
最後に、村竹選手が愛読しているであろうジョジョのコミックスや、彼のような爆発力を手に入れたい方におすすめのアイテムをご紹介します。
ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン 陸上競技 スパイク ボボボーボ・ボーボボ 全巻セット次回の大会では、どんなポーズが飛び出すのか。そして村竹選手がどんな走りで私たちを驚かせてくれるのか。これからも「世界陸上」と「ジョジョ立ち」の融合から目が離せません!

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