『ドラゴンボール超』の世界に突如として現れ、破壊神ビルスをも手なずける謎の付き人、ウイス。初めて彼を見た時、「この細身の男がビルス様より強いの?」と疑ったファンも多いはずです。しかし、物語が進むにつれて明らかになるその実力は、まさに別次元。悟空やベジータが必死に追いかける背中、その正体は単なる付き人ではなく、全宇宙でも数少ない「天使」という高位の存在でした。
今回は、そんなウイスの底知れない強さや、彼を縛る厳格なルール、そしてなぜ悟空たちに稽古をつけるのかという「本当の目的」について、多角的な視点から深掘りしていきます。これを読めば、次にアニメや漫画でウイスが登場した際、彼の何気ない一言の重みが変わって聞こえるはずです。
ウイスのプロフィール:破壊神の師匠であり付き人
ウイスを語る上で欠かせないのが、第7宇宙の破壊神ビルスとの関係性です。表向きはビルスの身の回りのお世話をする「付き人」ですが、その実態はビルスに武術を教えた「師匠」です。
- 外見と性格逆立った白髪に青白い肌、そして首の周りにある大きなリングが特徴です。性格は常に穏やかで、どんな強敵を前にしても敬語を崩しません。一見すると戦いには無縁そうな優雅な立ち振る舞いですが、その余裕こそが強者の証でもあります。
- 異常なまでの食への執着ウイスを象徴するもう一つの要素が「グルメ」です。地球の美味しい食べ物には目がなく、プリンや寿司、さらにはカップ麺に至るまで、地球の料理を絶賛しています。実は、悟空たちが彼に修行をつけてもらえる最大の理由は「地球の美味いもの」を献上しているから。ある意味、宇宙で最も「胃袋で動かせる最強存在」と言えるかもしれません。
天使としての正体と華麗なる一族
ウイスは単なる宇宙人ではなく、「天使」という種族です。彼らは各宇宙の破壊神に対して一人ずつ配置されており、宇宙のバランスを保つための監視役としての側面も持っています。
- 偉大なる父、大神官ウイスの父親は、全王様に仕える「大神官」です。大神官は全宇宙で5指に入るほどの圧倒的な実力者であり、ウイスでさえその足元にも及ばないと言われる存在。ウイスの丁寧な言葉遣いや、どこか浮世離れした雰囲気は、この血筋から来ているのでしょう。
- 兄弟たちの存在ウイスには多くの兄弟姉妹がいます。例えば、第6宇宙の破壊神シャンパに仕えるヴァドスはウイスの姉にあたります。彼女は「自分の方がウイスより少しだけ強い」と主張していますが、ウイス本人はそれを否定するなど、兄弟間でのライバル意識も垣間見えます。
圧倒的な強さ:身勝手の極意の完成形
ウイスの強さは、私たちが知る「戦闘力」という概念では測りきれません。悟空がようやく辿り着いた「身勝手の極意」を、彼は常に、当たり前のように発動させています。
- 意識せずとも体が動くウイスの戦闘スタイルは、頭で考えて動くのではなく、体の各部位が状況を判断して自動的に回避・攻撃を行うというものです。悟空とベジータが二人掛かりで挑んでも、ウイスは服の裾を汚すことすらなく、ペンでサインを書き込む余裕さえ見せました。
- 指先一つで破壊神を制圧暴走したビルスを止める際、ウイスは手刀一撃で彼を気絶させたことがあります。宇宙を滅ぼす力を持つ破壊神を子供扱いできるのは、全宇宙を探しても天使と全王関係者だけです。
魔法のような特殊能力:時間操作と創造
ウイスが持っている杖(スタッフ)は、単なる武器ではなく、宇宙の法則を操るための道具です。彼が披露した能力の数々は、まさにチート級と言えます。
- やり直し(時間巻き戻し)ウイスは最大で「3分間」だけ時間を巻き戻すことができます。復活したフリーザが地球を爆破した際、この能力を使って爆破直前の状態に戻し、悟空に逆転のチャンスを与えました。ただし、一度使うとしばらくは使えないという制約もあります。
- あらゆるものの創造と治癒何もない空間から巨大な修行場を作り出したり、ブルマのお腹の中にいた赤ちゃん(ブラ)を、陣痛を飛ばして一瞬で誕生させたりと、生物学的な法則すら無視した能力を持っています。また、死にかけの戦士を一瞬で全快させる治癒能力も備えています。
天使を縛る絶対のルール「天使の掟」
これほどまでの力を持っていながら、ウイスが自ら進んで悪を倒さないのには理由があります。それが、天使に課せられた「中立の義務」です。
- 善悪の戦いには関与しない天使はあくまで「中立」でなければなりません。宇宙の存亡に関わる危機であっても、天使が自らの意思で加担して敵を倒すことは禁じられています。彼らの役割は破壊神を導き、監視することにあります。
- 消滅という最も重い罰もし天使がこの「掟」を破り、本気で戦闘を行ってしまった場合、その天使は宇宙から消滅してしまいます。これは死後の世界へ行くことすら許されない、完全なる無への回帰です。漫画版『ドラゴンボール超』では、見習い天使のメルスがこの掟に触れ、姿を消したエピソードが描かれました。ウイスが常に傍観者に徹しているのは、冷酷だからではなく、この絶対的なルールがあるからなのです。
ウイスが悟空とベジータを育てる「本当の目的」
では、なぜウイスは掟のリスクを冒さない範囲で、悟空やベジータに稽古をつけているのでしょうか?単に美味しいものを食べたいだけではない、いくつかの可能性が考察されています。
- 次期破壊神の育成ビルスも永遠に破壊神を続けるわけではありません。ウイスはベジータに対し、「もし破壊神になる気があるなら、もっと鍛えてあげてもいい」といった旨の発言をしています。第7宇宙の安泰のため、将来的にビルスの後を継げるほどの実力者を育てておきたいという意図があると考えられます。
- 全王様への対策と宇宙のレベル上げ全王様は、レベルの低い宇宙を消去しようとしたことがあります。悟空たちが強くなり、第7宇宙の評価が上がることは、ウイス自身にとっても自らの担当宇宙が存続することに繋がります。また、全王様のお気に入りである悟空をサポートしておくことは、政治的にも理にかなっているのかもしれません。
- 純粋な好奇心と退屈しのぎ天使という永遠に近い寿命を持つ存在にとって、目覚ましい成長を見せるサイヤ人は見ていて飽きない存在です。ウイス自身も、悟空たちの予想外の進化を楽しんでいる節があります。
ウイスに関するQ&A:ファンの気になる疑問
ネット上やファンの間でよく議論されるポイントについても触れておきましょう。
- ウイスは本気で怒ることがある?作中でウイスが取り乱したり、怒りに任せて行動したりするシーンは皆無です。しかし、ビルスが余計なことをして全王様の不興を買いそうになった際などは、鋭い釘を刺すことがあります。彼が本気で怒る時、それは宇宙の終焉を意味するのかもしれません。
- 移動速度はどれくらい?ウイスの移動速度は宇宙最速と言われています。他の銀河から地球まで数十分で移動するその速度は、移動中にお弁当を食べ終わってしまうほど。悟空の瞬間移動とは異なり、多人数を連れて確実に移動できる点が強みです。
まとめ:ドラゴンボールのウイスは何者?正体や強さ、天使の掟から驚きの目的まで徹底解説!
ウイスというキャラクターは、『ドラゴンボール』の世界観を大きく広げた存在です。破壊神の上に天使がおり、その上に大神官、そして全王様がいる。この階層構造が明らかになったことで、悟空たちの強さはまだまだ「入り口」に過ぎないことが示されました。
ウイスは、圧倒的な力を持ちながらも決して傲慢にならず、美味しいものに一喜一憂するチャーミングな一面も持っています。しかし、その裏には「天使の掟」という孤独な宿命を背負い、中立という名の境界線に立ち続けている厳格さもあります。
彼が今後、悟空たちをさらなる高みへ導くのか、あるいは「掟」によって窮地に立たされる日が来るのか。これからの物語からも目が離せません。もしあなたが最強の師匠を探しているなら、まずはカップヌードルを用意して、空を見上げてみるのもいいかもしれませんね。もしかしたら、食欲をそそる香りに釣られて、優雅な天使が舞い降りてくるかもしれません。
ウイスの活躍を改めて見返したい方は、アニメや漫画で彼の「身勝手な」動きをチェックしてみてください。その一つひとつの所作に、宇宙最強のヒントが隠されているはずです。

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