ドラゴンボールの世界には、主人公である孫悟空にそっくりな姿をしながら、真逆の冷酷さを備えた魅力的な悪役が数多く存在します。その筆頭格とも言えるのが、劇場版『ドラゴンボールZ 地球まるごと超決戦』に登場したサイヤ人の生き残り、ターレスです。
なぜ彼は悟空と瓜二つなのか? 彼の代名詞とも言える「神精樹の実」にはどんな秘密が隠されているのか? 今回は、ファンを惹きつけてやまないターレスの正体から、最新ゲームでの立ち位置までを徹底的に掘り下げていきます。
ターレスの正体と孫悟空に似ている驚きの理由
初めてターレスを見た誰もが抱く疑問、それは「悟空の親戚か何かか?」という点でしょう。髪型から顔立ちまで、道着を着せれば悟空と見間違えるほどの酷似ぶりです。しかし、結論から言うと、ターレスと悟空の間に血縁関係はありません。
公式の設定資料や劇中のセリフを紐解くと、驚くほどドライな理由が明かされています。サイヤ人の下級戦士はもともと使い捨ての兵士として扱われており、遺伝子のパターンが非常に少ないのです。そのため、似たような容姿を持つ個体が生まれるのは珍しいことではなく、ターレスはいわば「悟空の別パターンの成れの果て」として描かれています。
悟空が地球で育ち、穏やかな心を持って正義の味方となったのに対し、ターレスはサイヤ人本来の侵略性と冷酷さを持ち続けたまま成長しました。つまり、ターレスは「もし悟空が記憶を失わず、悪のサイヤ人のまま大人になったら」というIFの姿を象徴するキャラクターなのです。この対比構造こそが、彼を単なる悪役以上の存在に押し上げています。
宇宙を枯らす呪われた果実「神精樹の実」の脅威
ターレスを語る上で欠かせないのが、宇宙の寄生植物「神精樹」です。彼はこの樹を惑星に植え、その星の生命エネルギーをすべて吸い上げさせることで、栄養分を凝縮した「実」を作り出します。
この神精樹の実には、以下のような凄まじい特徴があります。
- 爆発的なパワーアップ: 一口かじるだけで、一生分の修行に匹敵するほどの戦闘力を瞬時に獲得できる。
- 星の死と引き換え: 実を結ぶためには、その惑星に住むすべての生物、そして大地そのもののエネルギーを枯渇させる必要がある。
- 神の食べ物: 本来は界王神などの神々が管理し、口にするものであり、ターレスのような下級戦士が手にするのは禁忌とされている。
ターレスはこの実を繰り返し摂取することで、下級戦士という生まれ持った限界を強引に突破し続けてきました。自らの手を汚して修行するのではなく、他者の命を奪って強さを買う。この徹底した合理主義と悪の美学が、ターレスのキャラクター性をより際立たせています。
圧倒的なカリスマ性とターレス軍団の構成
ターレスは一匹狼ではなく、「ターレス軍団」と呼ばれる精鋭部隊を率いています。レズンやカカオといった個性豊かな部下たちは、いずれも宇宙を股にかける凶悪な銀河戦士たちですが、彼らはターレスの圧倒的な力とカリスマ性に心酔し、付き従っています。
サイヤ人らしい好戦さを持ちながらも、冷徹に戦局を判断するスカウター越しの眼光。そして、ピンチになれば迷わず神精樹の実を口にする執念。彼はただ暴れるだけの壊し屋ではなく、宇宙を支配しようとする明確な野心を持った「知的な侵略者」として描かれています。
また、劇中では悟空の息子である悟飯をサイヤ人の仲間に引き入れようと画策し、大猿化させて悟空を苦しめるなど、精神的な揺さぶりをかける狡猾さも見せました。このあたりも、力押しだけで解決しようとする他のサイヤ人とは一線を画すポイントです。
劇場版での戦闘力と悟空との死闘
映画『地球まるごと超決戦』におけるターレスの強さは、当時の視聴者に絶望感を与えました。
当初の戦闘力は18,000程度(地球襲来時のベジータと同等)と推測されていますが、地球のエネルギーを吸った神精樹の実を食べた後は、界王拳10倍を使用した悟空を赤子のようにあしらうほどにまで跳ね上がります。当時の基準で見れば、戦闘力は30万から50万、あるいはそれ以上に達していたと考えられ、ナメック星編初期のフリーザに近い領域にいたと言えるでしょう。
最後は、地球の生命だけでなく神精樹そのものからエネルギーを集めた悟空の「元気玉」によって、神精樹とともに消滅しました。しかし、もし彼がそのまま生き残り、ナメック星編に参戦していたら……といった空想を広げたくなるほど、その強さは強烈なインパクトを残しました。
最新ゲームにおけるターレスの評価と活躍
映画公開から数十年が経過した現在でも、ターレスの人気は衰えていません。それどころか、近年のスマートフォン向けアプリゲームでは、主要キャラクターとして非常に高い評価を受けています。
ドラゴンボール レジェンズでの性能
iphoneなどのスマートフォンでプレイできる『ドラゴンボール レジェンズ』では、ULTRAレアリティとして実装されたターレスが猛威を振るっています。
「神精樹の実を食べて回復・強化する」という原作再現が取り入れられており、一度倒されても復活する性能や、敵の攻撃を無効化するユニークゲージなど、文字通り「劇場版BOSS」としての風格を保っています。対人戦においても、その粘り強さと爆発力は脅威とされており、多くのプレイヤーが彼の獲得を熱望しています。
ドッカンバトルでの立ち位置
また、『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』においても、ターレスは強力なサポーターとしての地位を確立しています。
「劇場版BOSS」カテゴリの味方を大幅に強化するリーダースキルを持ち、神精樹の実を食べる演出とともに強化される形態は、今でも高難易度イベントの攻略に欠かせない存在です。カードイラストのクオリティも高く、コレクターアイテムとしての価値も非常に高いキャラクターです。
フィギュア市場でも熱い!「悪の悟空」の造形美
ターレスの人気はゲーム内だけにとどまりません。ホビー市場でも、その独特なカラーリングと造形から、フィギュア化されるたびに高い注目を集めています。
特に一番くじ ドラゴンボールなどのシリーズで登場するターレスは、悟空とは異なる浅黒い肌や、グレーを基調としたシックな戦闘服、そして不敵な笑みを浮かべた表情が見事に再現されています。
「悟空の顔をしているのに、徹底的に邪悪」というデザインは、並べて飾ることでその対比が美しく、大人のファンからも根強い支持を得ています。
まとめ:ドラゴンボールのターレスとは?悟空との関係や強さ、神精樹の実の謎を徹底解説!
ターレスは、単なる「悟空のそっくりさん」ではありませんでした。彼は、サイヤ人が持つ本来の残酷さを具現化した存在であり、神精樹の実という禁忌の力を使って宇宙の頂点を目指した、非常に野心的で知的な悪役です。
悟空との血縁関係こそないものの、その容姿の類似は「環境によって正反対の存在になり得る」という運命の皮肉を感じさせます。映画の中での圧倒的な強さ、そして現代のゲームシーンでの驚異的な活躍を知れば知るほど、彼の魅力に取り憑かれること間違いありません。
もしあなたが、正義の味方としての悟空とは違う、サイヤ人としての「純粋な悪」に触れたいのであれば、今一度彼の登場作品を見返したり、最新ゲームでその力を体感したりしてみてはいかがでしょうか。ターレスというキャラクターが持つ深い闇と、神精樹の実がもたらす圧倒的な輝きは、これからもドラゴンボールの歴史の中で色褪せることはないでしょう。
次の方針として、ターレスが登場する映画の見どころや、他の劇場版ボスとの強さ比較について詳しく深掘りしましょうか?

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