ドラゴンボールの単行本、全42巻を本棚にズラッと並べたときのあのワクワク感。ファンなら一度は経験があるんじゃないでしょうか?鮮やかなイエローの背景に、孫悟空たちが楽しそうに駆けていくあの「背表紙アート」は、まさに壮観の一言ですよね。
でも、あの背表紙をじっくり眺めていると「あれ?このキャラ、さっきもいなかった?」なんて不思議な発見をすることもあるんです。実は、あの1枚の大きな絵には、原作者の鳥山明先生による遊び心や、ちょっとした「うっかりエピソード」が隠されているんですよ。
今回は、コレクターなら絶対に知っておきたいドラゴンボール単行本の背表紙にまつわる秘密を、隅々まで紐解いていきたいと思います!
背表紙が1枚の絵になる!ジャンプ・コミックス版の魅力
まず大前提として、私たちが慣れ親しんでいるドラゴンボール 単行本 全巻(ジャンプ・コミックス版)の背表紙は、全42巻を順番に並べることで1枚の連続したイラストが完成する仕組みになっています。今では他の漫画でも見かける手法ですが、その先駆けとなり、最も有名になったのがこの作品と言っても過言ではありません。
右側の1巻から左側の42巻に向かって、物語の時系列に合わせてキャラクターたちが次々と登場します。初期の冒険から始まり、強敵との戦いを経て、最終的には成長した悟空たちが先頭を走る。まさにドラゴンボールの歴史そのものが、本棚の上で展開されているわけです。
この背表紙アートの最大の魅力は、単に絵がつながるだけじゃなく、キャラクター同士の躍動感にあります。前の巻のキャラの腕が次の巻に少しはみ出していたり、空を飛んでいるキャラの足元が絶妙な位置にあったりと、計算し尽くされた構図になっているんですね。
背表紙に登場するキャラクターの順番をチェック!
では、具体的にどんなキャラクターがどのあたりに描かれているのか、その流れを振り返ってみましょう。
物語のスタートとなる1巻付近では、幼い孫悟空、ブルマ、そしてウーロンといった「ドラゴンボール探しの旅」の初期メンバーが元気に登場します。そこからクリリンやヤムチャ、亀仙人といったおなじみの仲間たちが加わり、天下一武道会編を彩る面々が続きます。
中盤以降、サイヤ人編やフリーザ編に突入すると、ベジータやピッコロ、フリーザといった人気キャラクターたちが顔を見せ始めます。このあたりから絵の密度もグッと増して、キャラクターたちがひしめき合うような賑やかさになっていくのが面白いポイントです。
そして物語の終盤、セル編から魔人ブウ編へと進むにつれて、成長したトランクスや悟飯、そして最後には頼もしく成長した大人の悟空が先頭を飾ります。1巻の小さな悟空から始まり、42巻で立派な戦士となった悟空へと繋がる構成は、長年追いかけてきたファンにとって感慨深いものがありますよね。
伝説の「ヤジロベー2回登場事件」とは?
ドラゴンボールの背表紙を語る上で、絶対に外せない「伝説のミス」があります。それが、ヤジロベーが2回描かれているという事件です。
実は、ヤジロベーは18巻付近と30巻付近の2箇所に堂々と登場しています。これ、印刷のミスとかではなく、鳥山明先生が「以前に誰を描いたかを忘れてしまい、もう一度ヤジロベーを描いてしまった」という、ご本人も認めている正真正銘のうっかりミスなんです。
単行本の折り返しにある作者コメントでも、この件について触れられていて「ファンに指摘されるまで気づかなかった」といった趣旨の釈明をされています。普通なら大失敗に思えることですが、鳥山先生の気さくな人柄もあって、今ではファンに愛される「語り草」のひとつになっているのが微笑ましいですよね。
ちなみに、主役の悟空も複数回登場しますが、あちらは子供時代と大人時代、あるいは超サイヤ人といったバリエーションがあるため、ミスではなく意図的な演出として捉えられています。
旧版・新装版・完全版で背表紙はどう違う?
これから全巻揃えようと思っている方が迷いやすいのが、版による違いです。実は、どの版を買うかによって背表紙の楽しみ方が変わってきます。
- 旧版と新装版(ジャンプ・コミックス)現在、書店で新品として並んでいるドラゴンボール 新装版は、基本的に旧版の背表紙アートを継承しています。あの黄色い背景にヤジロベーが2回出てくるおなじみのデザインを楽しみたいなら、このジャンプ・コミックス版一択です。
- 完全版(大判)一方で、少しサイズが大きいドラゴンボール 完全版の背表紙は、全34巻で構成されており、イラストも鳥山先生による「完全描き下ろし」になっています。こちらは旧版のようなキャラクターが行進するスタイルではなく、より洗練されたポージングのキャラクターたちが並ぶ、重厚感のあるデザインです。
もし「あの懐かしいつながる絵が見たい!」というのであれば、新装版のジャンプ・コミックスをチェックしてみてくださいね。
綺麗に並べたい!背表紙がズレる原因と対策
いざ全巻揃えて並べてみたものの、「あれ?絵が微妙に上下にズレている……」とショックを受けたことはありませんか?実はこれ、コレクターの間ではよくある悩みなんです。
このズレの主な原因は、印刷や製本のタイミングによる個体差です。長年にわたって増刷を繰り返している作品なので、初期に刷られた本と最近刷られた本では、数ミリ単位で断裁位置が変わってしまうことがあるんですね。
完璧にラインを揃えたい場合は、中古ショップなどで「初版」をセットで探すか、帯の有無を揃えるといった工夫が必要になります。ただ、手作り感のあるそのわずかなズレも、長い歴史を持つ作品ならではの「味」として楽しんでいるファンも多いですよ。
また、あの鮮やかな黄色は日焼けに非常に弱いです。本棚の置き場所が直射日光の当たる窓際だと、せっかくのキャラクターたちが白っぽく褪せてしまうので、UVカット機能のあるブックカバー 透明を装着して保護してあげるのが、美しさを長く保つコツです。
ドラゴンボール単行本の背表紙を眺めて物語に浸ろう
ドラゴンボールの背表紙は、単なる本の装丁を超えた、ひとつの芸術作品のような存在です。1巻から順に追いかけていくことで、悟空の成長や仲間たちとの出会い、そして鳥山明先生の圧倒的な画力の変遷を、背表紙という小さなキャンバスからも感じ取ることができます。
ヤジロベーの重複のような微笑ましいミスを含めて、これほどまでに愛され、語り継がれる背表紙は他にありません。もし、あなたの部屋に眠っている単行本があれば、ぜひ一度引っ張り出して、その長い1枚の絵をゆっくりと眺めてみてください。
きっと、初めてページをめくったときのあの興奮が、背表紙を通じて鮮やかに蘇ってくるはずです。
改めて、ドラゴンボール単行本の背表紙が描く壮大な物語の世界に、どっぷりと浸ってみてはいかがでしょうか?

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