「ドラゴンボール」の長い歴史の中で、あなたが一番「絶望」を感じた敵は誰ですか?フリーザ?セル?それとも魔人ブウでしょうか。
もちろん彼らも恐ろしいですが、物語の初期、まだ少年だった悟空を完膚なきまでに叩きのめし、読者に「これ、どうやって勝つの……?」と思わせた最初のキャラクターといえば、この人しかいません。
そう、世界最悪の殺し屋「桃白白(タオパイパイ)」です!
ピンク色の道着に身を包み、背中には「殺してやる」の文字。シュールな見た目とは裏腹に、その実力は当時の常識をはるかに超えていました。今回は、そんな桃白白の強さの秘密から、気になる最期、そしてなぜ今もなおファンに愛され続けているのか、その魅力を徹底的に深掘りしていきます!
衝撃の初登場!ブルー将軍を「舌」で仕留める殺し屋の格
桃白白が初めて姿を現したのは、レッドリボン軍編の終盤でした。軍の精鋭であるブルー将軍が、悟空を逃がした失態で処刑されそうになった際、その執行人として現れたのが彼です。
驚くべきは、その殺害方法ですよね。ブルー将軍が必死に抵抗しようとした瞬間、桃白白は手足を使わず、なんと「舌」を相手のこめかみに突き刺して即死させてしまいました。
それまで悟空たちが苦戦してきたレッドリボン軍の幹部を、まるでおもちゃのように扱う姿は、読者に強烈なインパクトを与えました。「あ、こいつは今までの敵とは次元が違う」と、一瞬で悟らせる演出としては最高に恐ろしいものでした。
伝説の移動手段!「柱投げ」に見る圧倒的な身体能力
桃白白といえば、切っても切り離せないのが「柱投げ」による移動シーンです。
カリン塔のある聖地カリンへ向かう際、彼はわざわざ飛行機を用意させるのではなく、庭にある石柱を手刀で切り出し、それを空中に投げてから自分も飛び乗るという、物理法則を無視したとんでもない方法で移動しました。
時速数千キロで飛ぶ柱に涼しい顔で飛び乗るバランス感覚と脚力。そして、目的地の座標を正確に見定める集中力。のちに「舞空術」が当たり前になるドラゴンボールの世界ですが、この自力のパワーのみで空を飛ぶスタイルは、今見ても新鮮で圧倒的な個性を放っています。
ちなみに、アニメ版では移動時間を「30分で帰ってくる」と宣言していましたが、その間の食事代や殺し代をしっかり請求するあたり、プロの殺し屋としてのビジネスライクな一面も垣間見えますね。
悟空を一度「死」に追いやった必殺の「どどん波」
桃白白の強さを語る上で外せないのが、指先から放つ光線技「どどん波」です。
聖地カリンで悟空と対峙した際、彼は悟空の放った「かめはめ波」を素手で防ぎ、返しの一撃としてどどん波を放ちました。この一撃は悟空の胸を直撃し、もし懐に四星球(スーシンチュウ)が入っていなければ、悟空はここで命を落としていたはずです。
亀仙流の「かめはめ波」が気を溜めて一気に放出する技なのに対し、鶴仙流の「どどん波」は一点集中で貫通力を高めた、まさに殺しのための技。この対比が、亀仙人と鶴仙人の因縁をより深く感じさせてくれます。
当時の絶望感を知るファンなら、今でもドラゴンボール 桃白白 フィギュアを手元に置いて、その鋭い指先の造形を眺めたくなるのではないでしょうか。
カリン塔での修行と桃白白の敗北
一度は敗れた悟空ですが、カリン塔に登り、カリン様との修行を経て劇的なパワーアップを遂げます。再戦時、桃白白は先ほどまで圧倒していたはずの悟空に全く攻撃が当たらなくなり、焦りを見せ始めます。
プライドをズタズタにされた彼は、殺し屋としての矜持を捨て、剣や爆弾といった「道具」を使い始めます。しかし、それすらも今の悟空には通用しません。
最期は、空中に投げた爆弾を悟空に蹴り返され、自らの爆発に巻き込まれて谷底へと消えていきました。この「圧倒的な強者が、最後は見苦しく足掻いて自滅する」という流れは、のちのフリーザ戦などにも通ずる、ドラゴンボールにおける勧善懲悪の様式美とも言えますね。
サイボーグ桃白白として奇跡の復活!
爆死したと思われていた桃白白ですが、第23回天下一武道会で驚きの再登場を果たしました。
高価な手術費用をかけて、損傷した部位を機械化した「サイボーグ桃白白」として復活したのです。右腕には強力なランチャーや仕込み刀を内蔵し、以前よりもパワーアップした姿で天津飯の前に立ちはだかりました。
しかし、時代の流れは残酷です。かつての弟子である天津飯は、すでに桃白白の手の届かない領域まで成長していました。
「武道家としての誇りを捨てた」と断じられた桃白白は、自慢のスーパーどどん波も気合ひとつでかき消され、あっけなく敗北します。このシーンは、天津飯が師匠である鶴仙人や桃白白との決別を象徴する重要なエピソードとなりました。
往年のファンなら、このサイボーグ化された姿のドラゴンボール S.H.Figuarts 桃白白などの可動フィギュアで、腕のギミックを再現して遊びたくなりますよね。
なぜ桃白白はこれほどまでに人気なのか?
敵キャラクターでありながら、桃白白がこれほどまでに愛される理由は、その「ギャップ」にあると思います。
世界一の殺し屋という冷酷な顔を持ちながら、どこか抜けているというか、シュールな笑いを提供してくれる存在。柱に乗って飛ぶ姿も、冷静に考えれば面白いですが、本人が至って真剣だからこそ、それが独特の「格好良さ」に昇華されています。
また、アニメ版のセルゲーム直前での再登場も印象的でした。悟空の顔を見た瞬間に過去のトラウマを思い出し、パズルを渡して逃げ出す姿には、かつての恐怖の象徴が「近所のおじさん」のような親しみやすさに変わった瞬間でもありました。
こうした人間臭いエピソードの積み重ねが、彼を単なる「過去の敵」に留まらせない理由なのでしょう。
伝説の殺し屋、桃白白が残したもの
桃白白というキャラクターは、ドラゴンボールという作品において「ただの武道家ではない、命を奪いに来るプロの敵」という新しい風を吹き込みました。
彼が登場したことで、悟空は初めて「自分の力だけでは守れないものがある」ことを知り、カリン塔というさらなる高みを目指すことになります。もし桃白白がいなければ、悟空の成長スピードはもっと緩やかだったかもしれません。
彼の残虐性、そして独特の美学は、のちのキャラクター造形にも大きな影響を与えています。悪役でありながらどこか憎めない、そんな彼の活躍を今一度ドラゴンボール 単行本 全巻セットで読み返してみると、新しい発見があるかもしれませんよ。
ドラゴンボールの桃白白を徹底解説!強さの秘密や死亡・復活の謎、人気の理由まで網羅
さて、ここまで桃白白の魅力を余すことなくお届けしてきましたが、いかがでしたでしょうか?
初期のドラゴンボールを彩った最強の刺客。その圧倒的な実力と、機械化してまで執念深く生き残る生命力、そして時折見せるコミカルな振る舞い。どれをとっても一級品のキャラクターですよね。
改めて振り返ると、桃白白という存在があったからこそ、悟空は真の戦士へとステップアップできたのだと感じます。次にドラゴンボールのアニメや漫画を見返すときは、ぜひ彼の「柱投げ」の飛距離や、あの独特の「どどん波」の音に注目してみてください!
これからも、ドラゴンボールの世界には魅力的なキャラクターがたくさん登場しますが、桃白白のような個性の塊は、後にも先にも彼だけかもしれませんね。
ドラゴンボールの桃白白を徹底解説!強さの秘密や死亡・復活の謎、人気の理由まで網羅しました。あなたの好きな桃白白のエピソードも、ぜひ思い出してみてください!

コメント