「ドラゴンボールのキャラクターで、髪が青いキャラといえば誰?」と聞かれたら、あなたなら誰を思い浮かべますか?
昔からのファンならブルマ、最近のシリーズに夢中な人なら超サイヤ人ブルーの悟空やベジータ、あるいは『ドラゴンボール超』で劇的な変化を遂げた未来トランクスかもしれません。実は、この「青い髪」には、作品のパワーバランスを揺るがす神の力から、原作者である鳥山明先生の色彩感覚にまつわる驚きの裏話まで、深い深いワケがあるんです。
今回は、ファンが一度は抱く「なぜ青くなったのか?」という疑問をスッキリ解決するために、青い髪に隠された秘密を徹底的に深掘りしていきます。
神の領域へ到達した証「超サイヤ人ブルー」の真実
まず語らなければならないのが、現代のドラゴンボールにおける最強格の象徴、ドラゴンボール超で登場した「超サイヤ人ブルー」です。
この形態の正式名称は「超サイヤ人ゴッドのパワーを持ったサイヤ人の超サイヤ人」という、舌を噛みそうなほど長いものです。あまりに長すぎるため、劇中でウイスが「超サイヤ人ブルー」と呼び始めたことで定着しました。
では、なぜ「青」だったのでしょうか?
これまでの超サイヤ人は「金髪(黄色)」が定番でした。その後、映画『神と神』で登場した「超サイヤ人ゴッド」は、燃え上がる炎のような赤色。そのさらに先にあるブルーは、炎が限界まで熱くなると青白く輝く現象をイメージしていると言われています。
単にパワーが強いだけでなく、ブルーには「冷静さ」と「完璧な気のコントロール」が求められます。荒々しく気を放出する従来の変身とは異なり、神の気を体内に封じ込める繊細な技術。この「静かなる強さ」のイメージに、冷たさと鋭さを併せ持つ青色は、まさにぴったりの配色だったわけです。
ちなみに、このブルーの力をさらにベジータが独自に進化させた「超サイヤ人ブルー・進化(通称:キラキラベジータ)」では、より深みのあるロイヤルブルーに変化します。これは「悟空の背中を追うのではなく、サイヤ人の王子としての誇りを貫く」という彼の決意が、色をより濃く、輝かせた結果だと言えるでしょう。
未来トランクスの髪が「紫」から「青」に変わった大人の事情
さて、ブルーの登場と同じくらいファンをざわつかせたのが、未来から来たトランクスの髪色の変化です。
『ドラゴンボールZ』の「人造人間・セル編」で初登場したとき、トランクスの髪は綺麗な「薄紫色」でした。しかし、数十年ぶりに再登場した『ドラゴンボール超』では、なんと「青色(水色)」に変わっていたのです。
「あれ、別人?」「パラレルワールド?」と混乱した読者も多かったはず。しかし、これには非常にメタ的な、つまり制作上の「色のねじれ」が関係しています。
実は、原作者の鳥山明先生の中では、もともとブルマ一家の髪色は「青(水色)」というイメージが強かったんです。原作漫画のカラー原画を見ると、トランクスの髪が青っぽく塗られていることも珍しくありません。
一方で、かつてのアニメ『ドラゴンボールZ』の制作チームは、キャラクターの個性を際立たせるためにトランクスの髪に「紫」を採用しました。これが長年ファンの間で「トランクス=紫」という共通認識になった理由です。
ところが、新シリーズであるドラゴンボール超を制作する際、鳥山先生が描き下ろしたデザイン画のトランクスは、先生の本来のイメージ通り「青色」で描かれていました。アニメスタッフがこの最新のデザインに忠実に従った結果、過去作と色が食い違うという事態が発生したのです。
作中では「昔からこの色だった」という体で話が進んでいますが、これは「本来の鳥山デザインへの回帰」という、ある種の原点回帰だったのですね。
ブルマの髪色も実はバラバラ?鳥山先生の自由な色彩感覚
トランクスの母親であるブルマについても、実は髪色が安定していません。
原作の第1話の表紙では紫っぽかったり、物語の途中ではエメラルドグリーンのような色だったり、アニメでは一貫して鮮やかな水色だったりと、作品によってまちまちです。
これについて鳥山先生は、過去のインタビューなどで「その時の気分で塗っている」「あまり細かい設定は気にしていない」といった趣旨の発言をされています。この自由奔放さこそがドラゴンボールという作品の魅力でもありますが、設定を重視するファンからすると、なんとも悩ましい「謎」となって残っているわけです。
とはいえ、この「青」という色は、地球の科学技術を支えるカプセルコーポレーション一族の知的でクールなイメージを象徴するカラーとして、今ではすっかり定着しています。
演出としての「青」と「緑」!映画版のこだわり
近年の映画作品、特にドラゴンボール超 ブロリーでは、髪色の描写にさらなる磨きがかかっています。
劇中、悟空がブルーに変身する一瞬の間、髪が白く光ったり、あるいは「緑色」に輝いたりするシーンがあります。これを見て「新しい形態か?」と驚いた方もいるかもしれませんが、これはアニメーターによる「熱量」の演出です。
超サイヤ人の「黄色」と、ゴッドの「赤」、そしてブルーの「青」。これらが変身のプロセスで混ざり合い、オーラが激しくぶつかり合う様子を表現するために、あえて中間色である緑色などが差し込まれました。
このように、今やドラゴンボールにおける髪の色は、単なるキャラクターデザインの域を超え、その時のパワーの出力や、キャラクターの感情の揺れ動きを表現する「視覚的な言語」へと進化しているのです。
ドラゴンボールの青い髪が持つ特別な意味
ここまで見てきた通り、ドラゴンボールの世界における「青」には、複数のレイヤーが存在します。
一つは、悟空やベジータが到達した「神の次元の強さ」。
もう一つは、トランクスやブルマといった一族が持つ、原作者のイメージに基づいた「本来の色」。
かつては「超サイヤ人といえば金髪」が世界の常識でしたが、今や「青」はそれを塗り替える新しいアイコンとなりました。超サイヤ人ブルーの鮮やかな輝きは、作品が何十年経っても進化し続け、新しい驚きを私たちに与えてくれることの証明でもあります。
次に最新作を観る時は、ぜひその「青」の濃淡や輝きに注目してみてください。そこには、制作陣が込めた熱いこだわりや、物語の重要なヒントが隠されているかもしれません。
ドラゴンボールの青い髪の正体は?超サイヤ人ブルーやトランクスの色の謎を徹底解説しましたが、こうした色の変化を知ることで、作品への理解がより深まったのではないでしょうか。次はどんな「新しい色」が私たちを驚かせてくれるのか、これからの展開からも目が離せませんね!

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