「ドラゴンボール」を読み返していて、ふと立ち止まってしまう瞬間はありませんか?特に、あの白くて可愛らしい、でもどこかミステリアスなキャラクターの名前を見た時です。
漢字で書けば「餃子」。
普通に読めば「ギョウザ」ですが、アニメや原作ではみんな「チャオズ」と呼んでいますよね。これ、初めて見た時は「なんて読むのが正解なの?」と戸惑った方も多いはず。
今回は、ドラゴンボールファンなら知っておきたい餃子の読み方の秘密から、相棒・天津飯との熱すぎる絆、そして読者の涙を誘ったあの名シーンまで、彼の魅力を余すことなくお届けします!
ドラゴンボールの餃子の読み方はなぜ「チャオズ」なのか
まず結論からお伝えしましょう。ドラゴンボールの餃子の読み方は「チャオズ」が正解です。
なぜ私たちが日常的に食べている「ギョウザ」という読み方ではないのか。その理由は、原作者である鳥山明先生のネーミングセンスと、中国語の発音にあります。
中国語の発音がルーツ
「餃子」は中国語(北京語)で書くと「jiǎozi」となり、カタカナで無理やり表現するなら「ジャオズ」に近い発音になります。鳥山先生はここからインスピレーションを受け、よりキャラクター名として馴染みやすく、響きの可愛い「チャオズ」という読み方を採用したと言われています。
ドラゴンボールの初期キャラクターは、中華料理や中国の文化をモチーフにしていることが非常に多いんです。
- ドラゴンボール単行本で確認できるヤムチャ(飲茶)
- ウーロン(烏龍茶)
- プーアル(プーアル茶)
- 天津飯(テンシンハン)
こうした「食べ物シリーズ」の一環として、餃子も名付けられました。ちなみに、初期の敵役であるピラフ一味のシュウとマイも、合わせれば「シュウマイ」になりますよね。
公式でも「ギョウザ」と間違えられた過去
実は作中でも、餃子の名前が正しく読まれなかったエピソードが存在します。第22回天下一武道会の受付シーンです。
エントリーシートに漢字で「餃子」と書いたため、受付のアナウンサーから「えーと、ギョウザ君ですね?」と呼び間違えられてしまうんです。これに対して本人が「チャオズだ!」と訂正するやり取りは、読者の「これなんて読むの?」という疑問を代弁した、メタ的なギャグでもありました。
餃子のモデルは「キョンシー」?デザインの秘密
餃子の見た目を思い出してみてください。真っ白な肌、赤いほっぺた、そして頭のてっぺんに一本だけ生えた髪の毛。この独特なビジュアルには明確なモデルがあります。
それは、1980年代に日本でも大ブームとなった中国の妖怪「キョンシー」です。
当時、映画『霊幻道士』などが大ヒットし、キョンシーは子供たちの間でも大人気でした。餃子が着ている服(鶴仙流の道着)や、帽子をかぶった姿、そして何より指先から不思議な術を出すスタイルは、まさにキョンシーそのもの。
鳥山先生は当時の流行を巧みに取り入れ、不気味さと可愛らしさが同居する唯一無二のキャラクターを作り上げたのです。
天津飯との切っても切れない深い絆
餃子を語る上で絶対に欠かせないのが、兄貴分である天津飯の存在です。二人は「鶴仙流」の同門として登場しましたが、その関係は単なる兄弟弟子を超えています。
常に二人三脚の行動
物語の初登場時から、餃子は常に天津飯のそばにいました。天津飯がストイックに武道を極める一方で、餃子はそのサポート役。天下一武道会では、天津飯を勝たせるために超能力でくじ引きを操作したり、対戦相手の動きを封じたりと、健気に(時にはズルく)尽くす姿が印象的です。
殺伐とした世界での「純粋さ」
もともと鶴仙流は「殺し屋」を育成するような邪悪な流派でした。しかし、悟空たちとの戦いや亀仙人の諭しによって、二人は改心します。
特に餃子の純粋さは、天津飯の心を浄化する大きな要素になっていました。天津飯にとって、餃子は守るべき対象であり、唯一心を許せる家族のような存在なのです。後の物語で、天津飯が前線で戦う際も、実力差が開いてしまった餃子を危険にさらさないよう、あえて置いていくシーンが増えます。これは天津飯なりの深い愛情表現と言えるでしょう。
算数が苦手?クリリン戦で見せた意外な弱点
餃子は戦闘力こそ悟空たちに劣りますが、強力な「超能力」の使い手です。相手の動きを止める金縛りの術は、格上の相手にも通用する恐ろしい技でした。
そんな餃子が、第22回天下一武道会でクリリンと対戦した時のこと。超能力でクリリンを苦しめる餃子でしたが、クリリンは頭脳戦に持ち込みます。
「おい!1+1は!?」
「ええっと……2!」
餃子は超能力を使う際、両手を出さなければなりません。しかし、算数の問題を出されると、ついつい指を使って計算しようとしてしまい、超能力が解けてしまうのです。
「じゃあ、9-1は!?」
「ええーっと……」
必死に指を折って計算する餃子の姿は、敵ながら「可愛い」と読者の心を掴みました。結局、この算数攻撃によってペースを乱され、敗北してしまいます。このエピソードは、餃子が精神的にはまだ幼い子供であることを物語っています。
涙なしには見られない名シーン「さよなら天さん」
ドラゴンボールの歴史の中で、餃子が最も輝き、そして最も多くの読者を泣かせたのがサイヤ人編です。
強大な敵・ナッパを前に、仲間たちが次々と倒れていく絶望的な状況。実力差を悟った餃子は、ある決意をします。それは、自らの命を犠牲にして相手を道連れにする「自爆」でした。
ナッパの背中にしがみつき、離れない餃子。必死に呼びかける天津飯に向かって、餃子はテレパシーで最後の言葉を送ります。
「さよなら天さん……どうか死なないで」
このセリフと共に、餃子は爆発しました。しかし、悲しいことにその捨て身の攻撃もナッパには通用しませんでした。
このシーンがなぜこれほどまでにファンの心に残っているのか。それは、非力な彼が愛する人のために示した、最大級の勇気だったからです。後にナメック星のドラゴンボールで復活するとはいえ、当時の読者が受けた衝撃と悲しみは計り知れないものでした。
ドラゴンボールZ DVDなどでこのシーンを観返すと、今でも目頭が熱くなるファンが後を絶ちません。
現在の餃子は何をしている?セル編以降の動向
サイヤ人編以降、敵の戦闘力があまりにもインフレしてしまったため、餃子が戦いの表舞台に立つことは少なくなりました。
セル編では天津飯と共に修行を続けていましたが、天津飯に「修行には連れていくが、戦いには出さない」と判断されます。これは、一度死んだ餃子が(当時のルールで)二度と生き返れなくなることを恐れた天津飯の優しさでした。
農業に励む日常?
原作終了後の設定や派生作品では、天津飯と共に人里離れた場所で修行を続けながら、自給自足の生活を送っている様子が描かれています。超能力を使って農作業を手伝うなど、平和な日々を過ごしているようです。
派手な活躍はなくても、天津飯の隣にはいつも餃子がいる。その変わらない関係性に、多くのファンが安心感を抱いています。
まとめ:ドラゴンボールの餃子の読み方は愛すべき「チャオズ」
ここまで、ドラゴンボール屈指の癒やしキャラであり、熱い魂を持つ餃子について深掘りしてきました。
改めて整理すると、ドラゴンボールの餃子の読み方は「チャオズ」です。
中国語の「ジャオズ」を語源にしつつ、キョンシーをモチーフにした独特のデザイン、そして算数が苦手という愛くるしい一面。何より、天津飯との絆のために命を懸けたあの「さよなら天さん」のシーンは、今後も色褪せることはありません。
漢字だけを見れば美味しそうな点心ですが、中身は誰よりも仲間想いで勇敢な戦士。次に原作を読み返したり、ドラゴンボール フルカラー版を手に取ったりする時は、ぜひ彼の健気な活躍に注目してみてください。
「ギョウザ」ではなく「チャオズ」。その名前を呼ぶたびに、天津飯との絆やあの名シーンが鮮やかに蘇ってくるはずです。

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