家族の命を守る水害対策。マイ・タイムライン作成のススメ

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あの日、テレビに映し出された濁流の映像は、今でも忘れられません。思いがけないスピードで水位が上がり、道路は川と化し、多くの方が「まさかここまで…」という状況に追い込まれました。水害は、時に私たちの想像を超える力で襲ってきます。大切な家族、生活の基盤を守るために、今、私たちにできることは何でしょうか?その答えの一つが、「家族の命を守る水害対策。マイ・タイムライン作成のススメ」です。今日は、特別な知識がなくても、家族で話し合いながら作れる「わが家の避難計画」、マイ・タイムラインの作り方を具体的にご紹介します。

マイ・タイムラインとは?「逃げ遅れ」を防ぐための自分専用計画書

「避難指示が出たら逃げればいいんでしょ?」そう思っていませんか?実は、それが一番危険な考え方かもしれません。豪雨や洪水は、刻一刻と状況が変化します。夜中に大雨が強まることもあれば、家族がバラバラの場所にいる時間帯に発生することもあります。避難指示が全市町村に一斉に出るわけでもありません。

マイ・タイムラインとは、こうした不確実性の中で、「いつ」「誰が」「何をするか」 をあらかじめ時系列で整理した、あなたの家族専用の避難行動計画書です。気象情報の変化を待つのではなく、前もって決めた「我が家の行動基準」に従って動くことで、慌てず、確実に避難行動を開始できるようになります。

まずはここから!わが家の水害リスクを「見える化」しよう

計画を立てる第一歩は、現状を正しく知ることです。以下の3点を、この週末にでも家族で確認してみてください。

  1. ハザードマップの確認
    • お住まいの市区町村のホームページで、「洪水ハザードマップ」「内水ハザードマップ」「高潮ハザードマップ」を探し、印刷または画像保存しましょう。
    • 自宅や職場、学校、よく通る道路が、浸水想定区域に入っていないかチェックします。色分けされているので、どのくらいの深さまで浸水する可能性があるのかを確認しましょう。
  2. 避難場所・避難経路の確認
    • ハザードマップに記載されている「指定緊急避難場所」と「指定避難所」を確認します。自宅から安全にたどり着ける経路を、複数想定しておきましょう。メインの経路が浸水してしまう可能性もあるからです。
    • 家族が別々の場所にいるときの、それぞれの集合場所も考えておきます。
  3. 自宅周辺の危険箇所の確認
    • 日頃から、がけや小さな川、用水路、地下道など、危険な場所がないか確認しておきます。暗くなってからや雨で視界が悪いと、普段と様子が違って見え、危険に気づきにくくなります。

実践編:家族会議を開いて、我が家のマイ・タイムラインを作成しよう

リスクがわかったら、いよいよ計画作りです。パソコンやスマホで作っても、紙に手書きでもOK。大切なのは「家族全員で話し合う」ことです。

【マイ・タイムライン作成の5ステップ】

ステップ1:家族のプロフィールと役割分担を書き出す

  • 家族構成(年齢、性別、要支援者がいるか)
  • ペットの有無と種類
  • 各自の役割(非常用持ち出し袋の確認、高齢者のサポート、ペットの準備、連絡担当など)

ステップ2:「いつ」動き始めるかの基準(トリガー)を決める
これが最も重要なポイントです。気象庁や自治体から出される情報を、行動に結びつける「合図」を決めます。例を挙げると…

  • 「大雨警報」が発表されたら、非常用持ち出し袋を手元に置く。
  • 「洪水警報」または「氾濫警戒情報」が発表されたら、家族に連絡を入れ、早めに帰宅するか集合するかを相談する。
  • 「大雨特別警報」や自治体からの「避難指示」を待たずとも、危険を感じたら自主的に避難を開始する。
    ※自治体が「避難情報」を発令する際のキーワード(警戒レベル3「高齢者等避難開始」、レベル4「避難指示」など)も合わせて調べておきましょう。

ステップ3:とるべき行動を時系列でリストアップする
災害発生の「数日前」から「避難直前」までを想定し、やることを書き出します。

  • 平常時(いつも)
    • 非常食・飲料水のストックを確認・補充する。
    • スマホやモバイルバッテリーを充電しておく。
    • ハザードマップやタイムラインを家族で共有する。
  • 気象情報に注意が必要な段階(例えば、大雨警報など)
    • テレビ、ラジオ、災害用伝言サービス171で最新情報をこまめにチェックする。
    • 庭やベランダの飛びそうなものを片付ける。
    • 車のガソリンを満タンにしておく。
  • 避難準備・高齢者等避難開始の段階
    • 家族全員に連絡をとり、状況を共有する。
    • 非常用持ち出し袋を玄関などすぐに持ち出せる場所に移動させる。
    • 避難に時間がかかる家族(小さな子ども、高齢者、病人など)は、この段階で安全な場所へ移動を始める。
  • 避難指示が出たとき、または自主避難を決断したとき
    • 最終確認(火元、戸締まり、ブレーカーなど)。
    • 持ち物を確認し、避難場所へ向かう。
    • 徒歩避難が原則。やむを得ず車を使う場合は、浸水しそうな道路は絶対に通らない。

ステップ4:想定される「もしも」への対応を考える

  • 家族と連絡がつかない場合は?(災害用伝言サービス171の使い方を確認)
  • 想定した避難経路が使えなかったら?(代替経路を事前に決めておく)
  • 自宅に留まる(垂直避難)判断は?(2階以上に浸水の危険がなく、水・食料・安全が確保できる場合のみ)

ステップ5:定期的な見直しと訓練

  • 作成したマイ・タイムラインは、年に1〜2回(防災週間や年末など)、家族で見直しましょう。家族構成や住環境が変われば、計画も変わります。
  • 実際に避難経路を歩いてみる「避難訓練」を行うと、新たな気付きがあるはずです。

備えのその先に:コミュニティと共に考える防災

わが家の計画ができたら、少し視野を広げてみましょう。ご近所に一人暮らしの高齢者や、小さなお子さんのいる家庭はありませんか?日頃から挨拶を交わし、災害時に声をかけ合える関係を築いておくことも、立派な防災対策です。町内会や自治会の防災訓練に参加してみるのも良いでしょう。地域で情報を共有し、助け合う「共助」の力は、災害時に大きな力になります。

今日から始める一歩が、未来を変える

水害対策は、特別な道具や莫大な費用が必要なわけではありません。最も大切なのは、「自分たちは大丈夫」という思い込みを捨て、正面からリスクと向き合い、「具体的にどう動くか」を事前に決めておくことです。マイ・タイムラインを作成する過程で、家族と災害について話し合う時間そのものが、いざというときの財産になります。

この記事が、あなたと大切な家族の安全への第一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。ぜひ、週末の家族団らんの話題に「マイ・タイムライン」を加えてみてください。備えあれば憂いなし。知識と準備が、確かな安心へとつながります。

さあ、始めてみませんか?家族の命を守る水害対策。マイ・タイムライン作成のススメを。

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