子供の頃、図書室の片隅で夢中になってページをめくった記憶はありませんか?あるいは、お子さんが持ち帰ってきた本を見て「懐かしい!」と声をあげたことはないでしょうか。
学研の「ひみつシリーズ」は、1972年の創刊以来、半世紀以上にわたって子供たちの知的好奇心を刺激し続けてきた学習漫画の金字塔です。しかし、いざ今読んでみようと思うと「昔のひみつシリーズと今のやつは何が違うの?」「全巻揃えるにはどうすればいい?」といった疑問が湧いてくるものです。
今回は、世代を超えて愛される「漫画ひみつシリーズ」の奥深い魅力と、今だからこそ知りたい賢い読み方、そして絶対に外せないおすすめポイントを徹底解説します。
世代を超えて愛される「漫画ひみつシリーズ」3つの大きな分類
「ひみつシリーズ」と一口に言っても、実は発行された年代やコンセプトによって大きく3つのグループに分けられます。まずは、自分が読みたい、あるいは読ませたいのがどのシリーズなのかを整理しておきましょう。
1. 昭和・平成を彩った「旧ひみつシリーズ」
1970年代から90年代にかけて刊行された、全76巻のオリジナルシリーズです。濃いキャラクターとSFチックなストーリー展開が特徴で、現在40代から50代の方が「懐かしい」と感じるのは主にこの世代の作品です。『からだのひみつ』や『恐竜のひみつ』などが代表的です。
2. 現代版にアップデートされた「新ひみつシリーズ」
2003年からリニューアルされたシリーズです。絵柄が現代の子供たちに馴染みやすいものに刷新され、科学的なデータも最新のものにアップデートされました。DNAの仕組みやデジタル技術など、旧シリーズにはなかった現代的なテーマが補完されています。
3. 社会の仕組みがわかる「学研まんがでよくわかるシリーズ」
現在、最も多くの新作が発表されているのがこのシリーズです。企業や団体とタイアップし、特定の製品やサービスの裏側を深掘りするのが特徴です。「ひみつ文庫」とも呼ばれ、学校図書館や児童館への寄贈用(非売品)として展開されています。
なぜ子供も大人も夢中になる?「ひみつの魅力」を深掘り
単なる学習漫画にとどまらない、このシリーズが持つ独特の魅力を紐解いていきましょう。
専門知識をストーリーで「体感」できる
ひみつシリーズの最大の特徴は、単なる情報の羅列ではなく、必ずと言っていいほど「冒険」や「事件」がセットになっている点です。
例えば、体内をミクロ化して探検したり、過去や未来へタイムスリップしたりといったドラマチックな演出があるからこそ、難しい科学知識もスッと頭に入ってきます。
欄外の「豆知識」が知識の宝庫
ページの下部や端に記載されている小さな豆知識(コラム)を覚えていますか?実は、本編の漫画と同じくらい、あるいはそれ以上に情報量が多いこともあります。この「こぼれ話」の多さが、子供たちの「もっと知りたい!」という探求心に火をつけるのです。
大人が読んでも「発見」がある産業・社会の裏側
最近の「よくわかるシリーズ(ひみつ文庫)」は、大人が読んでも唸るような専門的な内容が含まれています。
例えば、精密機械に欠かせない部品を扱った『ベアリングのひみつ』や、伝統的な食文化を学ぶ『こうや豆腐のひみつ』などは、ビジネスマンが読んでも教養として非常に面白い内容に仕上がっています。
賢い読み方はこれ!シリーズ全巻・全作品にアクセスする方法
「ひみつシリーズを全部読んでみたい!」と思っても、実は書店で全巻を揃えるのは少しコツが必要です。ここでは、目的に合わせた最適なアクセス方法をご紹介します。
「学研キッズネット」でデジタル版を無料閲覧する
現在、最も手軽に最新の「よくわかるシリーズ(ひみつ文庫)」を読む方法は、学研の公式サイト「学研キッズネット」内のデジタルライブラリーを利用することです。
100冊以上のタイトルが無料で公開されており、スマホやタブレットからいつでも読むことができます。非売品の最新巻をチェックするなら、ここが一番の近道です。
学校や地域の図書館を活用する
非売品の「よくわかるシリーズ」は、全国の小学校図書館や公立図書館に寄贈されています。デジタルではなく紙の本で、しかもシリーズを横断して読みたい場合は、図書館の検索機で「学研まんが」と入力してみましょう。背表紙が並んでいる様子は圧巻です。
昭和の名作は電子書籍「CLASSICシリーズ」で
「昔読んだあの絵で、あのキャラでもう一度読みたい」という大人の方には、Kindleなどの電子書籍ストアがおすすめです。
『学研まんが CLASSIC』という名称で、当時の内容を再現した復刻版が配信されています。プレミアがついて入手困難だった人気巻も、電子書籍なら定価で購入可能です。
迷ったらこれ!おすすめの厳選タイトルガイド
膨大なラインナップの中から、特に評価が高く、読み応えのあるタイトルをいくつかのカテゴリーに分けて紹介します。
知的好奇心の原点!科学・自然系
- 『宇宙のひみつ』:いつの時代も子供たちの憧れ。天体観測からブラックホールまで、ロマンあふれる解説が魅力です。
- 『地球のひみつ』:地震や火山の仕組み、環境問題など、私たちが住む星の重要性を教えてくれます。
社会の仕組みを学ぶ!産業・生活系
- 『お金のひみつ』:キャッシュレス決済や銀行の仕組みなど、生きていく上で避けては通れないお金の話を分かりやすく解説しています。
- 『カレールのひみつ』(※実際のタイトル案:カレーのひみつ):国民食であるカレーがどうやって家庭に届くのか、スパイスの歴史から製造工程まで丸わかりです。
伝説の復刻!大人向け懐かし系
- 『できる・できないのひみつ』:旧シリーズの中でも伝説的な一冊。不可能だと思われることが科学の力で可能になる過程を描いた、ワクワクが止まらない傑作です。
親子で楽しむ!学習効果を高める読み方のコツ
ただ渡すだけでも十分楽しめますが、少しの工夫で「ひみつシリーズ」は最強の知育ツールになります。
子供の「なぜ?」に合わせたタイトル選び
「どうして空は青いの?」「飛行機はどうして飛ぶの?」と子供が疑問を持った瞬間が最大のチャンスです。そのトピックに関連する巻をそっと差し出すことで、自ら調べて解決する力が養われます。
「クイズ出し合いっこ」でアウトプット
読み終わった後、「ベアリングってどんなところに使われてるんだっけ?」とクイズを出してみてください。誰かに教えたり、質問に答えたりすることで、漫画で得た知識がしっかりとした記憶として定着します。
企業の社会見学とセットにする
「よくわかるシリーズ」には実在の企業が登場することが多いため、本を読んだ後にその企業の工場見学に行ったり、製品を実際に使ってみたりすると、学びが「実体験」へとつながります。
まとめ:漫画ひみつの魅力とは?シリーズ全巻の読み方とおすすめポイントを紹介
かつて私たちが夢中になった「ひみつシリーズ」は、時代とともに姿を変えながら、今もなお子供たちの瞳を輝かせています。
懐かしのキャラクターが登場する復刻版で童心に帰るもよし、最新のデジタルライブラリーでお子さんと一緒に新しい知識に驚くもよし。その1冊が、一生モノの興味関心の入り口になるかもしれません。
全巻を一度に読むことは難しくても、今の自分や家族にぴったりの「ひみつ」から手に取ってみてはいかがでしょうか。そこには、言葉だけでは伝えきれない、漫画だからこそ届く「発見の喜び」が詰まっています。
まずは、お近くの図書館やデジタル公開サイトを覗いて、気になる一冊を探すことから始めてみませんか?

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