「あー、面白かった!」と勢いよく立ち上がった瞬間、視界がフワッと揺れたり、地面がぐらついたりした経験はありませんか?大好きな漫画に没頭したあとの「めまい」。実はこれ、多くの漫画好きがひっそりと抱えている悩みなんです。
せっかくの読書タイムが体調不良で台無しになるのは悲しいですよね。今回は、漫画を読み過ぎるとどうしてめまいが起きるのか、その正体と今日からできる対策を徹底的に解説します。
なぜ漫画に熱中すると「めまい」が起きるのか?
漫画を読んでいるとき、私たちの体の中では想像以上にハードなことが起きています。特に最近は、紙の単行本だけでなくiPhoneやiPad、Androidスマートフォンなどのデジタルデバイスで読む機会が増えましたよね。この「読み方の変化」がめまいの大きな原因になっています。
1. 目を酷使する「VDT症候群」
スマホやタブレットの画面を長時間見続けることで起きる健康障害を「VDT症候群」と呼びます。漫画は文字と絵が密集しているため、視線を細かく動かし、ピントを合わせ続けなければなりません。
- 毛様体筋の疲労: 目のピントを合わせる筋肉がずっと緊張状態になり、自律神経が乱れます。
- まばたきの減少: 集中するとまばたきが通常の4分の1まで減り、目が乾きます。この乾燥による視界のボケを脳が補正しようとして、さらに疲弊し、めまいを誘発します。
2. 脳が混乱する「視覚酔い」
特に縦スクロール形式の漫画(Webtoonなど)で起こりやすい現象です。画面をスルスルと流しながら読む動きは、脳に「自分は動いている」という錯覚を与えます。
しかし、実際の体は止まっているため、視覚情報と平衡感覚にズレが生じます。これが「乗り物酔い」と同じメカニズムで、フワフワしためまいや吐き気を引き起こすのです。
3. 「頸性めまい」による血流不足
漫画を読んでいるときの姿勢を思い出してみてください。猫背になり、首をグッと前に突き出していませんか?
- 首の後ろには脳へ血液を送る大切な血管が通っています。
- 長時間同じ姿勢で首の筋肉が固まると、この血管が圧迫され、脳への酸素や栄養が一時的に不足します。
- その結果、立ち上がった時にクラッとする「立ちくらみ」や、慢性的なめまいにつながります。
漫画の読み過ぎが体に与える意外な影響
めまい以外にも、漫画の読み過ぎは全身にサインを出しています。これらを放置すると、めまいがさらに悪化する悪循環に陥るかもしれません。
睡眠の質がガクッと下がる
寝る前に暗い部屋でiPhoneなどの画面を見ていると、ブルーライトの影響で脳が「今は昼間だ」と勘違いしてしまいます。
すると、睡眠を促すメラトニンというホルモンが出にくくなり、眠りが浅くなります。寝不足は自律神経を最も狂わせる要因であり、翌朝のひどいめまいの引き金になります。
精神的なエネルギーの消耗
漫画のストーリーに深く没入するのは楽しいことですが、喜怒哀楽を激しく動かすことは脳にとって大きなエネルギー消費です。特に、ハラハラする展開が続く作品をノンストップで読み続けると、脳がオーバーヒート状態になり、処理能力がパンクして「めまい」という形でSOSを出してくるのです。
今日からできる!めまいを防ぐ5つの対策
「漫画はやめたくない、でも体調も守りたい」という欲張りな願いを叶えるための、具体的なアクションプランを紹介します。
① 20・20・20のルールを徹底する
これは世界的に推奨されている目の休息法です。
- 20分読んだら
- 20フィート(約6メートル)先を
- 20秒間ぼーっと眺める
これだけで、固まった目の筋肉がリセットされます。タイマーをセットして、強制的に視線を外す習慣をつけましょう。
② 画面の設定を見直す
デジタル派の方は、今すぐデバイスの設定をチェックしてください。
- 明るさを抑える: 周囲の照明と同じくらいの明るさに調整します。
- ナイトシフト・夜間モードを活用: ブルーライトをカットして、目への刺激を和らげます。
- 文字サイズを大きくする: Kindleなどの電子書籍リーダーを使っている場合は、無理に小さい文字で読まず、ゆったりとしたサイズに設定しましょう。
③ 姿勢を「15度」変える
下を向きすぎるのが一番良くありません。スマホを持つ手を少し上げ、視線を数センチ上げるだけで首への負担は劇的に減ります。クッションを膝の上に置いて、その上に腕を乗せると楽な姿勢をキープしやすくなります。
④ 水分補給と深呼吸
血流を良くするために、漫画のお供にはカフェインレスの飲み物(水や麦茶)を用意しましょう。また、一区切りついたら大きく深呼吸。脳に酸素を送り込むことで、視界のクリアさが戻ってきます。
⑤ 縦スクロールの速度を落とす
スワイプして一気に画面を流すのではなく、1コマずつ止めて読むように意識してください。背景が流れる速度を抑えるだけで、視覚酔いは大幅に軽減されます。
もし「めまい」が起きてしまったら?
気をつけていても、ついつい読みすぎてクラッときてしまった時の対処法です。
- まずは座る・横になる: 無理に動くと転倒の危険があります。まずは安全な場所で安静にしましょう。
- 目を閉じて遮光する: 視覚情報を完全にシャットアウトします。アイマスクや冷たいタオルをまぶたに乗せると、高ぶった神経が落ち着きます。
- 遠くを一点見つめる: 横になれない場合は、動かない景色(壁の時計や窓の外の山など)をじっと見つめると、乱れた平衡感覚が戻りやすくなります。
※ただし、めまいに加えて「激しい頭痛」「ろれつが回らない」「手足のしびれ」「耳鳴り」などがある場合は、ただの疲れではありません。迷わず医療機関(脳神経外科や耳鼻咽喉科)を受診してください。
漫画のめまいを感じる原因は?読み過ぎによる影響と対策を紹介:まとめ
大好きな漫画の世界に没頭するのは、何にも代えがたい至福の時間ですよね。だからこそ、自分の体の限界を知り、上手に付き合っていくことが大切です。
めまいの主な原因は、**「目の筋肉の硬直」「脳の視覚的な混乱」「首の血流不全」**の3つでした。これらは少しの意識と習慣で防ぐことができます。
- スマホの設定を最適化する。
- 20分に一度は遠くを見る。
- 姿勢を正して首を守る。
これらの対策を取り入れて、これからも心ゆくまで漫画ライフを楽しんでくださいね。健康な体があってこそ、最高のストーリーを最後まで見届けることができるのですから。
もし今、この記事を読みながら「あ、少し目が疲れているかも」と感じたら、まずは一度画面を閉じて、大きく伸びをしてみてください。あなたの目が、少しでも休まりますように。

コメント