「メトロイド」といえば、探索型アクションゲームの金字塔として世界中に熱狂的なファンを持つ名作シリーズですよね。2021年に発売された『メトロイド ドレッド』の大ヒットも記憶に新しく、主人公サムス・アランのクールな戦いぶりに魅了された方も多いはず。
でも、ゲームをプレイしていて「サムスはどうしてあんなに強いの?」「彼女の過去には何があったの?」と、物語の背景をもっと深く知りたくなったことはありませんか?
実は、ゲームだけでは語り尽くせないサムスのルーツや内面を鮮烈に描いた「漫画版」が存在するんです。この記事では、ファンなら絶対に押さえておきたいメトロイドのコミカライズ作品を徹底解説。サムス・アランの驚きの活躍と、今からでもチェックすべきおすすめの単行本情報をお届けします!
そもそも「メトロイド」に漫画版があるって知ってた?
「メトロイドはゲームで完結しているもの」と思われがちですが、実は古くはファミコン時代から、複数の漫画作品が展開されてきました。初期の攻略漫画から、ストーリー性を重視した本格的な連載作品まで、その種類は多岐にわたります。
特に、ゲームのシナリオを補完するようなエピソードが描かれている作品は、任天堂の公式設定とも深く関わっており、ファンにとっては「副読本」というよりも「必読書」に近い存在となっています。
単なるメディアミックスの枠を超えて、サムスという一人の女性の生き様を浮き彫りにした漫画たちは、読む前と読んだ後でゲームのプレイ体験をガラリと変えてしまうほどの熱量を持っています。
サムスの過去がわかる!伝説の「マガジンZ版」とは
メトロイドの漫画を語る上で、絶対に外せないのが講談社の「マガジンZ」で連載された作品です。これこそが、多くのファンが「正史(公式設定)」として認める最重要作といっても過言ではありません。
サムス・アランの壮絶な幼少期
この漫画では、ゲーム『メトロイド ゼロミッション』や『メトロイド アザーエム』へと繋がる、サムスの生い立ちが詳細に描かれています。
地球人の入植地に生まれた少女サムスが、宇宙海賊の襲撃によって両親を失う悲劇。そして、生き残った彼女を救い、高度なテクノロジーを持つ種族「鳥人族」が引き取るプロセス。なぜ彼女はパワードスーツを着こなせるのか、なぜ常人離れした身体能力を持っているのか。そのすべての答えがここにあります。
特に、宿敵リドリーとの初対面や、その時に刻まれた深いトラウマの描写は非常にシリアスです。ゲーム中の「無敵の戦士」としての彼女ではなく、一人の人間として恐怖し、葛藤するサムスの姿が見られるのはこの作品ならではの魅力ですね。
鳥人族との絆とDNAの秘密
サムスが鳥人族から受け継いだのは、知識や技術だけではありません。過酷な環境で生き抜くために、彼らのDNAを移植されたという設定が深掘りされています。
この設定は、後の『メトロイド ドレッド』における重要なテーマとも密接にリンクしており、20年近く前の漫画でありながら、最新作の理解を助ける強力なツールになっています。また、鳥人族の賢者オールドバードや、複雑な立ち位置にいるグレイボイスといったキャラクターとの交流は、サムスの孤独な戦いに温かな色彩を添えています。
少年漫画らしい熱さが魅力!『メトロイド サムス&ジョイ』
次に紹介するのは、コミックボンボンで連載されていた『メトロイド サムス&ジョイ』です。マガジンZ版が青年誌向けのシリアスな雰囲気だったのに対し、こちらは少年誌らしい活劇要素が満載の作品です。
頼れる「姉貴分」としてのサムス
この作品では、オリジナルの少年キャラクター「ジョイ」が登場し、サムスと共に銀河を旅します。ゲームでは基本的に一人で孤独に戦うサムスですが、この漫画ではジョイに対して師匠のような、あるいは姉のような顔を見せてくれます。
「クールだけど情に厚い」という、サムスの新しい一面が見られるのがポイント。アクションシーンも非常にダイナミックで、メトロイドのゲームで見せるアクロバティックな動きが誌面から飛び出してきそうな勢いで描かれています。
独自設定と隠れた先見性
子供向けと侮ることなかれ、本作に登場する独自のパワードスーツの機能や、自己修復の描写などは、後にゲーム本編で採用される要素を先取りしているような部分もあり、マニアックな視点で見ても非常に面白い発見があります。
続編の『メトロイドEX(エクストリーム)』まで含めると、全5巻というボリューム。サムスが銀河のヒーローとして活躍する姿を純粋に楽しみたいなら、間違いなくおすすめの一冊です。
ゲームの興奮を紙面で!『プライム2 エコー』のコミカライズ
ゲームキューブで発売された名作『メトロイドプライム2 エコーズ』をベースにした漫画も存在します。こちらは松本久志先生によって描かれたもので、非常に高い画力が特徴です。
圧倒的な書き込みと緊張感
光と闇の二つの世界を行き来する『プライム2』の世界観を、見事な白黒のコントラストで表現しています。パワードスーツのメカニカルな質感や、不気味な敵クリーチャーの造形は、ゲームファンも納得のクオリティ。
展開はゲームをなぞりつつも、漫画独自のキャラクター配置や演出が加えられており、一度ゲームをクリアした人でも新鮮な気持ちで読み進めることができます。
幻の作品も?今から読むためのおすすめ単行本入手ガイド
さて、ここまで読んで「今すぐ読みたい!」と思った方も多いでしょう。しかし、メトロイドの漫画版には一つ大きな壁があります。それは、多くの作品が現在「絶版」に近い状態であることです。
マガジンZ版(石川賢士 著)
もっともおすすめなのは、やはり全2巻のメトロイド マガジンZ版です。中古市場でも非常に人気が高く、価格が高騰することもしばしば。古本屋で見つけたら即確保を推奨します。電子書籍化が強く望まれている作品の一つですが、現状では紙の本を探すのがメインとなります。
サムス&ジョイ(出月こーじ 著)
全4巻(+EX 1巻)のメトロイド サムス&ジョイも、同様に古本での入手が中心です。児童書コーナーやネットオークションなどで根気よく探す必要があります。全巻セットで見つけた場合は、迷わず手に入れておきましょう。
漫画を読むと「メトロイド」のプレイ体験が激変する理由
なぜ、ここまで漫画版をおすすめするのか。それは、サムスの「沈黙」の意味が変わるからです。
メトロイドのゲーム中、サムスはほとんど言葉を発しません。しかし、漫画版で彼女が幼少期に何を失い、鳥人族に何を託され、リドリーという存在にどれほどの恐怖を感じてきたかを知ると、ゲーム中の彼女の立ち振る舞い一つ一つに深い感情が宿っているように見えてきます。
例えば、最新作『メトロイド ドレッド』でサムスが見せる一瞬の隙や、逆に圧倒的な威圧感。漫画版を読んでいると、「ああ、彼女は今、あの時の記憶を抱えながら戦っているんだな」と、プレイヤー自身の没入感が何倍にも膨れ上がるのです。
設定を補完するだけでなく、キャラクターの魂を理解するためのピース。それこそがメトロイドの漫画版の真価といえるでしょう。
まとめ:メトロイドの漫画版を解説!サムス・アランの活躍とおすすめ単行本は?
ここまで、メトロイドの漫画作品の世界を振り返ってきました。
サムス・アランの知られざる過去を描き、現在のシリーズの礎を築いたマガジンZ版。少年漫画としての熱い絆を描いたサムス&ジョイ。そして、ゲームの恐怖感を鮮やかに描写したプライム2のコミカライズ。
どの作品も、ゲーム開発スタッフとの密接な連携や、作家陣の深い愛情によって作られた傑作ばかりです。残念ながら入手が難しい作品も多いですが、もし手にする機会があれば、それは銀河を救う戦士の素顔に触れる貴重なチャンスとなります。
メトロイド ドレッドなどの最新作をプレイして「サムスのことがもっと好きになった」というあなた。ぜひ、今回紹介した漫画版を探して、彼女の真の活躍をその目で確かめてみてください。きっと、次のゲームプレイがより一層、特別なものになるはずですよ。

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